ミステリ&SF感想vol.161 |
2008.05.18 |
『クラリネット症候群』 『ミステリクロノIII』 『山魔の如き嗤うもの』 『教会の悪魔』 『堕天使拷問刑』 |
クラリネット症候群 乾 くるみ | |
2008年発表 (徳間文庫 い51-1) | ネタバレ感想 |
[紹介と感想]
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ミステリクロノIII 久住四季 | |
2008年発表 (電撃文庫 く6-9) | ネタバレ感想 |
[紹介] [感想]
*1: 効果の及ぶ範囲が肉体のみに限定されている上に、生じる現象が連続的であるところをみると、“リザレクター”のような時間軸の歪曲(?)ではなく、体内(細胞内)の生化学的なプロセスを“反転”させるようなものではないかと思われます(もっとも、“リ・トリガー”による取り消しはやはり不連続な現象(瞬時に元に戻る)なのですから、あまり意味のない考察ではありますが)。
*2: 少なくとも“錠”と“鍵”が“リ・トリガー”の有効圏内に揃わない限りは。 *3: “リザレクター”や“メメント”も相当に怪しい道具ではありますし、“リグレスト”にも(記憶を保ったままの)若返りというポジティブな用途もあるとは思うのですが。 2008.04.14読了 [久住四季] | |
【関連】 『ミステリクロノ』 『ミステリクロノII』 |
山魔{やまんま}の如き嗤うもの 三津田信三 | |
2008年発表 (原書房 ミステリー・リーグ) | ネタバレ感想 |
[紹介] [感想]
*1: 一般的には“マリー・セレスト号”の方が通りがいいかと思います。
*2: ただし、少々見えにくいのが難点ではあります。 *3: 少なくとも「2008年4月28日 第1刷」では。早急に訂正されるといいのですが。 2008.04.21読了 [三津田信三] | |
【関連】 〈刀城言耶シリーズ〉 |
教会の悪魔 Satan in St Mary's ポール・ドハティ |
1986年発表 (和爾桃子訳 ハヤカワ・ミステリ1811) |
[紹介] [感想] 2008.04.25読了 [ポール・ドハティ] |
堕天使拷問刑 飛鳥部勝則 | |
2008年発表 (ハヤカワ・ミステリワールド) | ネタバレ感想 |
[紹介] [感想]
*1: 中でも、21頁にわたってひたすらオススメのモダンホラーが解説される「オススメモダンホラー」という章の、(一見すると)呆れるほどの本筋との関係のなさと、それとは裏腹の全力投球ぶりは印象的です。
*2: あくまでも個人的なイメージですが、本書については“ホラー”よりも“怪奇小説”という言葉の方がしっくりします。 *3: 多少なりとも本書に比肩し得るのは、セオドア・ロスコーの怪作『死の相続』くらいではないでしょうか。 2008.05.02読了 [飛鳥部勝則] |
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