huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye


            
漢詩yuefei YueFei yue fei Yue Fei
    小重山

            

            
        宋 岳飛


昨夜寒蛩不住鳴,
驚回千里夢。
已三更。
起來獨自遶階行,
悄悄
簾外月朧明。


白首爲功名,
舊山松竹老,
阻歸程。
欲將心事付瑤琴,
知音少,
絃斷有誰聽。


    **********************

      小重山
          


昨夜 寒蛩 鳴くを 住(や)めず,
驚き回
(かへ)る  千里の夢より。
(すで)に  三更。
起き來
(あが)りて 獨り自ら 階を遶(めぐ)り行く,
人  悄悄たり,
簾外  月 朧明なり。


白首は  功名せし爲にして,
舊山の 松竹  老いんも,
歸程を  阻まる。
心事を將
(もっ)て  瑤琴に 付さんと欲(ほっ)すれど,
知音  少く,
絃 斷たるも  誰 有りてか 聽かん。

             ******************

私感訳註:

※小重山:詞牌の一。詞の形式名。一韻到底。詳しくは「構成について」を参照。

※岳飛:1103〜1142年。字は鵬挙。河南省湯陰の人,南宋の軍団の将軍であり、よく金と闘った主戦派。秦檜や高宗にとっては、対金媾和の邪魔者であり、結局、兵権を取り上げられ、処刑された。現在、抗金闘争の英雄であり、傑出した(漢)民族の英雄とされている。

※昨夜寒蛩不住鳴:昨夜は、冬のコオロギが鳴きやまなかった。 ・寒蛩:〔かんきょう;han2qiong2○○〕冬のコオロギ。鳴かなくなったコオロギ。・不住鳴:鳴くことをやめない。 ・住:(白話)止める。

※驚回千里夢:驚いて、遥か千里の彼方の中原の夢から醒めた。 ・驚:驚いて。鳴くはずのない季節はずれのコオロギが鳴いたので、驚き。 ・回千里夢:千里の夢から醒める。遥か中原を夢見ていたがその夢から醒める。 ・回夢:夢から醒める。

※已三更:すでに午前零時前後になった。 ・三更:午前零時頃。ここでは、「三更になる」という動詞としての用法。

※起來獨自遶階行:起きあがり、ひとりだけできざはしを徘徊すれば。 ・起來:(白話)起きあがって。 ・獨自:ひとりで。獨自は詞によく使われるが、日本語の独自の用法とは、少しニュアンスが異なる。 ・遶階行:きざはしをめぐって行き来する。きざはしを徘徊する。 ・遶:めぐる。繞とするのもある。階:きざはし。

※人悄悄:人は、ひっそりとしている。 ・悄悄:(白話)ひっそりとしているさま。憂えるさま、しおしおするさま。ここは、前者。

※簾外月朧明:(窓の)簾の外では月が明るく輝いている。 ・簾外:簾の外。窓の外。 ・月朧明:(白話)月が明るく輝く。朧明:月光が明るく輝く。ぼんやり、朦朧としていることではない。

※白首爲功名:白髪頭になったのは、功績を立てるために(苦労した)からである。 ・白首:白髪頭。 ・爲:ため。ここでは、(…は、)…のために。去声。 ・功名:こうみょう。功績。てがら。

※舊山松竹老:故郷の山の松の樹や竹(も)、歳をとったことだろう。 *自分の容貌の変化から、帰ることのできない故郷の変化を想像している。 ・舊山:故郷の山。 ・松竹老:松の樹や竹は老いてしまった。

※阻歸程:(故郷へ)帰る道筋は塞がれている。岳飛の故郷は金に占領されており、帰郷できないことをいう。

※欲將心事付瑤琴:思いを立派な琴の音に託したいものだ(が)。 ・欲:ほっす。…たい。…しようと思う。 ・將心事:心事を以て…。将:…もって。 ・付瑤琴:立派な琴の音に(思いを)託す。 ・琴:日本の箏に似たこと。時代によって三味線のようなものに充てる場合があるが、文人の嗜(たしな)みとしてのものは、「こと」のほう。

※知音少:自分を本当に理解してくれる友人が甚だ少ない(いない)。 ・知音:知己。自分の琴の演奏の良さを理解していくれる親友のこと。伯牙は琴を能くしたが、鍾子期はその琴の音によって、伯牙の心を見抜いたという。転じて自分を理解してくれる知人。

※絃斷有誰聽:(感情が高まって、力が入りすぎ)糸を切ってしまった(そのような感情の起伏も)、誰が(理解して)聴いていてくれようか。或いは、演奏を止めてしまったとて、誰が聴いてくれていようか。 ・絃:琴の糸。弦とするのもある。同義。 ・斷:ちぎれる。中断する。 ・有誰聽:誰が聴いてくれようか。(誰も聴いてくれまい。)





◎ 構成について

 双調。五十八字。韻式は「AAAA AAAA」。韻脚は「鳴更行明 名程琴聽」で、第十一部平声。なお、琴は韻部が違うが、-ngと-nの通押は可。

   
○●●○,(韻)
   ○○●●、●○○。(韻)
   ●●○○,(韻)
   ○
●●○○。(韻)


   ●●○○。(韻)
   ○○●●、●○○。(韻)
   ●●○○,(韻)
   、●●●○○。(韻)

2001.8. 1
     8. 2
     8. 3
     8. 4完
2007.4.28補

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