さて、第十二回のお題はコレッ!
「メタルギア・ソリッド」
 メタルギア・ソリッドといえば小島監督!ゲームクリエーターなのにみずから監督を名乗るくら い映画好きな方だけあって、このゲームは随所に映画的演出がほどこされてます。

 オープニングの潜水艦が横切るシーン、これ見ただけで「あ、映画っぽい!」という感じがビシ バシ伝わってきます。そのうえ(声・○○ ○○)というテロップを入れられた日には「金曜ロード ショー」でお楽しみください!のノリで、にやりとさせられることうけあいです!いいねこのノリ!

 ゲームの内容は、国際テロリスト集団の立てこもる孤島に、人質奪回のため単身乗り込むと いった、コマンドー系の映画が好きな人にはタマラナイ内容となっています。しかも上官からは 「武器は現地調達、我々はこの件に関しての責任はいっさい関知しない」などといった、ランボ ーも真っ青の過酷なお言葉を受けたりします。シビれます、マジで。
 
 テロリストの敵は、主人公が元所属していたフォックスハウンドという戦闘集団です。
こいつらがまたキャラが立ってるの何の。超一流の女スナイパーや、リボルバーの使い手、
超能力者、変装の達人などなど、ヒトクセもふたクセもありそうな連中です。
 んで、それを束ねているリーダーが、リキッド・スネイクという、主人公と同じ「スネイク」の名を
持っている謎の男なのですな。どうです、ワクワクするでしょ。

 基本的にこのゲームはバリバリ敵を倒しながら進むというより、スパイのようにいかに敵に見 つからず先に進むかというのがコンセプトなのですが、これが楽しい!かくれんぼしてるような ドキドキ感がなんともいえず新鮮でした。見張りの連中の目をかいくぐる快感は既存のゲーム にはなかったものです。・・・なんて、どっかのゲーム誌でさんざん語られてきたようなことばか り書いてしまいました。

 なので、ピンポイントで好きなこと語ってみます。まずはダンボール!何につかうんじゃいと
思ったら、かぶって隠れてます!(笑)ハードボイルドなスネイクが台無し!おもろい!思わず 童心にかえりダンボールかぶったまま「ワーイ」と這いまわります。みんなやるでしょうコレ。

 それから、メタルギアの開発者の若い科学者(ひょろっとしたメガネ君)が仲間になるんです が、彼の自己紹介「僕のことは”オタコン”って呼んでくれよ」には笑いました。「オタコン」いいで すねえ。キテレツ大百科の「ブタゴリラ」なみに自虐的な愛称に、彼のやさしさというか心の広さ がにじみ出ている気がしませんか。そうですかしませんか。

 あとはサイコ・マンティスの超能力ですね。あの遊び心には脱帽です。あれでいっぺんに小 島監督が好きになりました。サイコ・マンティス戦でおおっと思った人は多いでしょうね。

 スナイパーウルフ戦の長距離戦闘で、手のふるえをドーピングで止めるというのも素敵です。
ドーピングによりゴルゴ13並みのスナイパーになれるんですな。かっこいい〜。

 リボルバーオセロットもかっこいいです。拳銃をクルクルと廻す動作に惚れちゃいそうです。
拷問シーンのやりとりも映画っぽくていいですねえ。

 

 それから・・・それから・・・ええい面倒くさい、やってない人はやってください、面白いから。 



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