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2012年にトーマモデルワークスから次々と発売された、驚きの超小型蒸機キットです。
シリーズ名はここでの表記であり、メーカーによる呼称ではありません。
0351 雨宮タイプBタンク 2012年 | ![]() |
0351 雨宮タイプBタンク 2012年 (拡大写真) 標準ロッドタイプと、組み立ての容易な簡易ロッドタイプの2商品が発売されました。 →雨宮タイプBタンクの組み立て |
0353 雨宮タイプBタンク〔密閉キャブ〕 2012年 | ![]() |
0353 雨宮タイプBタンク〔密閉キャブ〕 2012年 (拡大写真) キャブやタンク形状の変わったバリエーションで、若干のディテール追加もされています。翌年、リニューアル品にバトンタッチしました。 |
0431 宮崎交通コッペル4号機 2012年 | ![]() |
0431 宮崎交通コッペル4号機 2012年 (拡大写真) ボイラーと煙突・ドームが一体化され、シリンダーまわりの構造も改良されました。 →宮崎交通コッペル4号機の組み立て |
0354 雨宮タイプBタンク〔密閉キャブ〕リニューアル 2013年 | ![]() |
0354 雨宮タイプBタンク〔密閉キャブ〕リニューアル 2013年 (拡大写真)) 宮崎交通コッペル4号機と同様の方針でリニューアルされました。 →雨宮タイプBタンク〔密閉キャブ〕(新)の組み立て |
自走するチビロコといった感じの蒸機キットですが、組み立てが比較的容易で安定して走る(うまく組めば、です)という特長があります。
動輪とギヤを収めた金属フレームは、外側から見える台枠の内側にすっぽり収まっており、直接は外側から見えません。そのため金属フレーム部分は塗装せずに組み立て調整が可能です。
動輪のホイールベースを短くしているため、中間にギヤをひとつ噛ませるだけで動輪が連動し、組み立てやすくなっています。
0531 伊予クラウス1号機 2014年 | ![]() |
0531 伊予クラウス1号機 2014年 (拡大写真) 現役タイプ、原型・復元機タイプのどちらでも組み立てられるよう、煙突とキャブ背板のパーツが付属しています。 →伊予クラウス1号機の組み立て |
坊っちゃん列車で有名な機関車です。洋白エッチングとホワイトメタルによる構成で、塗り分けがしやすいように部品の分割が工夫されています。よって基本部分の塗装はマスキング不要です。
超小型機ですが、モーターは力に余裕があるものが使われており、低速もよく効き、このクラスでは頭ひとつ抜けた安定感のある走りをします。
車幅を狭くするためにサイドロッドがありませんが、簡易バルブギヤーが付加されており、結構な精密感があります。
通常のキットのほか、下廻り組み立て済みのキットと、動力のないキットの3タイプが発売されました。
この分野での光造形キットの先駆者であるトーマモデルワークスが、2021年より発売した小型蒸機キットです。
上廻りはほぼ一体造形、動力部は組み立て済みでスローが効く仕様であることが特徴です。
1091 3D 雨宮タイプBタンク〔一体型キット〕 2021年 | ![]() |
1091 3D 雨宮タイプBタンク〔一体型キット〕 2021年 (拡大写真) 上廻りはシンプルなディテール表現の一体造形で、塗装して数個の部品を接着するだけで完成します。 →3D雨宮タイプBタンク(トーマモデルワークス) |
1101 3D 雨宮タイプBタンク 密閉キャブ〔一体型キット〕 2021年 | ![]() |
1101 3D 雨宮タイプBタンク 密閉キャブ〔一体型キット〕 2021年 (拡大写真) 同時に発売されたもので、キャブ廻りの形態が少し違うバリエーション品です。 |
1161 3D 雨宮タイプBタンク〔空制化仕様〕 2022年 | ![]() |
1161 3D 雨宮タイプBタンク〔空制化仕様〕 2022年 (拡大写真) 翌年追加のバリエーションです。リベットや細い配管などの一体ディテールが増し、動力も先に発売されていた次の5形と同様、超低速型に変更されました。 →3D雨宮タイプBタンク 空制化仕様(トーマモデルワークス) |
0961 5形蒸気機関車 3DPキット 2021年 | ![]() |
0961 5形蒸気機関車 3DPキット 2021年 (拡大写真) 同年の3D雨宮タイプBタンク(品番1091,1101)と比べ、リベットなどのディテール表現が追加され、ハンドレールを細い線材で表現するなど細密化が図られました。動力ユニットは超低速型となり、実感的な低速のまま安定して走れます。 →3D 5形蒸気機関車(トーマモデルワークス) |
1181 南薩ボールドウィン6号機 2022年 | ![]() |
1181 南薩ボールドウィン6号機 2022年 (拡大写真) 先の5形蒸気機関車に従輪が追加された姿です。従輪も光造形の組み立て式で、発売初期には従輪の穴を整えるための0.98mmドリルが1人1本サービスされました。 →南薩ボールドウィン6号機(トーマモデルワークス) |
プラスチック(光造形樹脂)の車体は金属工作に馴染みのない方にも受け入れやすく、動力ユニットが組み立て済みであるにも関わらず価格が1万円台であるため話題となりました。
2021年に登場した最初の3D雨宮タイプBタンクは、発売後すぐに追加生産も行われています。この時点で初心者向けキットの決定版の仲間入りをしました。
2022年の「1161 3D雨宮タイプBタンク〔空制化仕様〕」の発売の際には、「5971 雨宮タイプBタンク用OSO動力ユニット」の商品名で、組み立て済みの動力ユニットも別売されました。この超低速型動力ユニットは前年の3D雨宮タイプBタンクに取り付けることも可能です。
A1044 産業用Bタンク 2014年 | ![]() |
A1044 産業用Bタンク 2014年 (拡大写真) 動力は組み立て済みで、確実に走ります。 →産業用Bタンクの組み立て |
アルモデル(アルナイン)の「とても簡単な」シリーズとして発売されたものです。
上廻りはエッチング板を折り曲げ、要所のツメで固定するもので、接着剤を使わなくても一応形になります。ただし接着固定したほうが断然安定します。
最大の特長は動力ユニットが組み立て調整済みであることと、その伝達方式です。モーター軸からまず平ギヤーで1段落としており、そのギヤーが前後の動輪間に露出しているのが外観上面白い点です。平ギヤーのドライブシャフトにウォームが付いており動輪を駆動します。
¥9,000(+税)という低価格からは想像できないほど走行が安定しており、実用上十分なスローもききます。金属キット入門用として最適でしょう。
2012年にはパートワーク「週刊SL鉄道模型」が開始され、小型のレイアウトや連続購入者の特典として用意されたBタイプ機関車が話題となりました。今後もB型・C型といった小型蒸気の分野に、極めて簡単なキットや安価でよく走る完成品が出てくると嬉しいです。