夢と脳のモード ■07■ TOP 01■02■03■04■05■   デフォルトモードネットワーク 

     

Default Mode Network →  夢の奇妙さと夢の意味

昼間の残滓、つまり、中途半端に終わった昼間の思考や感情に触発されると
夜の脳は記憶のネットワークを検索し、「弱い連想」の記憶に照準をあてます。
情動に揺さぶられた昼間の出来事が、それに見合う情動反応を引き起こした記憶を見つけ出そうとします。

連想は拡散していき、制約もなく、どこまでも触手を伸ばします。それはニューロンが担当しています。
このとき、ニューロンの触手は、エピソード記憶ではなく、「意味的記憶」を呼び起こします
具体例をあげれば、「遅刻をしてしまった」という出来事ではなく、
「遅刻をするは嫌だ」という意味にかかわる記憶を標的とします。すなわち、感情や情動で評価された記憶です。

レム睡眠中は、以上のような経過をたどり、デフォルトモードネットワークで、夢が生成されるので、
「弱い連想」による拡散思考が、結果として、奇妙さ生み出しているといえるでしょう。

弱い連想が、新しい連想として意味的に記憶を強化されることに意義があり、意味があるといえます。


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