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4.ふむふむの夢理論仮説 : 関係付けと自己評価

次の段階として、他者を模倣するタイプの夢があります。
あなたが関心を寄せている他者と類似しているか、あるいは相違しているかが自己評価へとつながります。
その対象が誰であるのか?身近な存在である場合が普通ですが
それは、記憶においてという意味であって、必ずしも、時間的に、空間的に近いということではありません。
あなたが意識していない人物の登場が夢においては多発するのは、そのためです。
どの部分を模倣しているのか、模倣しないのかはあなた自身の現実認識の枠組みに あるわけです。
それを、単に「価値観」といってもいいでしょう。


次のタイプとして、他者と競争することにより、生み出される夢があります。
他者より、優れているか、そうでないかが気がかりとなります。
そのような夢は他者の存在の無視、または極端化が 図られます。
あなた自身が殺されたり、あなたが誰かを殺したりする夢もこの部類です。

第4のタイプとして、あなたが属している、または属したいと思っているグループ、
集団の基準に合致しているかが気がかりとして夢になってくるものがあり ます。
この場合、あなたと特定の役割を果たすあなた自身が登場人物となってできます。
特定の役割を果たすあなた自身は身近な他の誰かか、知らない人物やかつては知っていた人物が代 役をつとめます。
一人二役、一人三役で夢舞台に出てきます。そのような演出において、あなたの非意識と意識がやりとりをするわけです。

「夢意識」は対象を求めて関係付けをするのでしたね。その関係付けには、あなた自身の自己評価が 存在しています。
それは「気がかり」という曖昧さで表現さ れることが多いのでしたね。
いずれにしても、自己評価は、価値基準を満たしているか、満たしていないか、合致しているか、
背反しているかでプラスのイメージ、マイナスのイメージに帰着します。プラスは自己肯定であり、マイナスは自己否定です。
その部分にとどまっている夢には解決すべき問題点を はらんでいるといえるでしょう。