近所にモツ煮込みの美味しい店がありまして、一袋1000円。10人前位は入ってますからお徳だと思います。モツといっても、なかなか手に入らないという馬のモツ。馬刺しの本場、熊本ならではのものかもしれません。味噌とニンニクをたっぷり混ぜ合わせて、じっくりと煮込んである。ただ柔らかいだけのモツ煮込みと違って、コリコリと歯ごたえがあり、モツ自体も太くて、ニンニクと味噌が絶妙の風味を醸し、とにかく滅法ウマイ。
ところで今回のアルバム、ジャケットのイラストもウエインヘンダーソン、ウイルトンフェルダーお二人の調理人が巨大な寸胴鍋で煮込みを料理している姿がなんともユーモラスに描かれていますが、この寸胴鍋の中でふつふつと沸き立つスープのように、煮えたぎるパッションが実に絶妙にクルセイダーズ風に調理され、素晴らしい献立で目の前に差し出されました。
「MUMBO GUMBO」を筆頭に「Crawdaddy」など、一口味わっただけで、もうピリ辛風味抜群、ファンク魂炸裂します。
激辛料理の合間には、爽やかなフルーツパフェのような「Peachy Pie」「Sweat Pratine」(何とDionne Warwick)、「Coot Brew Koffee」が供され、食をそそるハードボイルドタッチの「File Mystique」もあったり、食後には健啖家の体調を考慮してスッポンの血をお猪口で味わうような格闘系「Catifish Mardi Gras」を奨めるような気配りで、何とも心憎いばかりのお見事なメニューのコンビネーション。ウエイン、ウイルトン二人のファンク料理の鉄人の腕の確かさを示す何よりもの証しでしょう。
火を上下に二つ書けば、炎となりますが、ウエインとウイルトン二人のクルセイダーズにかける烈火のような熱情が、ついに炎の魂となって結実しました。シビれること必定。サァ、今こそ、男の気迫十分のアルバム「LOUISIANA HOT SAUCE」、13曲のフルコースで精気をつけましょうヤ。
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