アレッと思う、今回のアルバムのタイトル。「HEALING THE WOUNDS」。コレはないでしょう。傷を癒すとは、およそクルセイダーズらしくない。以前にも書きましたが、癒し系のアルバムは山ほどありますヨ。クルセイダーズはあくまで、挌闘系、武闘派です。そこにあるのは炎です、熱情です。
1曲目「Pessimisticism」、どうしてこんなにペシミスティックになっちゃうの。ウーン、まいったナ。2曲目「Mercy、Mercy、Mercy」、ウィルトンフェルダーのサックス、ラブリーなサウンド、でもやっぱり、今までとは、何かが違う。これは前回から思いつづけてきたこと。
前回には、炎があった、そう感じました。つい過去形で書いてしまいましたが、今回のアルバム、聴いていて揺さぶりを感じません。
聴いていて、ふと必死に耳だけで聴いている自分に気づきました。いつもは知らず知らずのうちに、否応無くサウンドに揺さぶられ、ハートで、筋肉で聴いているのに。
今回のアルバムを象徴するのは、文字通り「Pessimisticism」であり、「Healing The Wounds」なのでしょう。
唐突ですが、何故か、あの亡くなったK1の格闘家アンディー・フグを思い出しました。休むことなくひたすら闘い続けたアンディー。そして突然の死。
やはり格闘家にも、十字軍にも休息のひとときが必要なのでしょう。やがて血湧き肉躍る復活の日のために。
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