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Stix Hooper

裏方でクルセイダーズの鼓動を刻むのはこの人です。実に泥臭いビート。STIXの打ち出す心音でクルセイダーズの血液の流れは決まります。高鳴る心音そのままに、躍動的なリズムは聴く者の肉体を確実に揺さぶります。これぞファンキービートの真骨頂。

2010 Many Hats
1990 LAY IT ON THE LINE
1982 TOUCH THE FEELING
1979 WORLD WITHN
PERSONAL HISTORY
全身クルセイダーズ
CONSEPT PROFILE DISCOGRAPHY LINK BBS
THE WORLD WITHINE ジャケット THE WORLD WITHIN ←back next→
チョンマゲ・ファンク
1979 MCA RECORDS

今回のアルバム、学生の頃読んだ筒井康隆氏の一連のドタバタ小説を髣髴とさせるほどに、なんとも支離滅裂なオカシサに彩られた怪作。全身クルセイダーズのSTIX HOOPERが「おひかえなすって」と力み勇んで仁義をきっている印象。これもFIRST ALBUMの所以か。
「BRAZOS RIVER BREAKDOUWN」だけが唯一クルセイダーズ的なアグレッシブさを感じる曲で、「AFRICAN SPIRIT」は曲名そのままの雰囲気。「CORDON BLEU」は、何だかおっとりした気分になる漫画「サザエさん」的風情。
極めつけは「JASMINE BREEZE」。これはもう偉大なるアナクロニズム。チャンバラ・トリオの漫才か、はたまたサムペッキンパーの「キラーエリート」か。余談ですが、公開当時、大方の評論家の不評を買ったこの映画、なんのなんの、マンハッタンでのスパイと忍者の大立ち回りと、考えるだに噴き出してしまうほどのドタバタ喜劇の傑作でしたヨ。
和洋折衷でいこうとすると、作った当事者の狙ったものとは似て非なる、まるで時代劇とスパイアクションとがごちゃまぜになったような、アンバランスでドタバタ喜劇的な可笑しさを醸し出すモノができあがってしまうという格好の見本なのかもしれませんネ。勿論これは否定的な意味で言っているのでは毛頭なく、ここまでやるんであれば、むしろチョンマゲでやってもらいたいと思ったほど。
まァ、今回はチョンマゲ・ファンクとでもいったところでしょうか。


SIDE1
1 BRAZOS RIVER BREAKDOWN
2 AFRICAN SPIRIT
3 RUM OR TEQUILA??
4 PASSION
SIDE2
5 CORDON BLEU
6 JASMINE BREEZE
7 THE LITTLE DRUMMER BOY