聴いていて、何だか、海亀のお尻から卵が産卵されるように、ウェイン・ヘンダーソンのトロンボーンの先からゴロンとファンキ−尽くしの卵が産み出されたような印象のアルバム。
「PEOPLE GET READY」や「ORBITAL VELOCITY」は、まるで往年の日活アクション映画を彷彿とさせるような按配。紫煙と人いきれでむせ返るキャバレーで、ストリップ嬢が舞台狭しと踊りまわる。前座に陣取る大幹部の面々。ストリップ嬢は誘惑するような視線を投げかけながら、黒ストッキングのレッグを挑発的に上段に跳ね上げます。
ハナからエンドまで、泥臭さ紛々としたごった煮サウンド満載で、ウェインヘンダーソンの魅力とエネルギーに満ち満ち、まさにファンキーサウンドの震源ここにありと確信できる一作ですネ。
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