ウイルトン・フェルダーの笑顔を見ると何故かホットするものがあります。
おそらくこの人の人間性の故でしょう。人生の酸いも甘いも知り尽くした男のみが、ふと見せる懐の深さと暖ったかみを感じるのは僕だけでしょうか。

威風堂々、春風駘蕩、時には哀切感極まるように、時には雄渾たくましく、変幻自在のプレイ。まさに円熟の境地。
そのソウルフル・テキサスサウンドの底流に、限りないやさしさと言いますか、実に男気がとうとうと流れているのを感じるのです。
朋友ウエインヘンダーソンは、いみじくも次のように語ってます、「ウイルトンフェルダーはどんな音符をプレイしても、テキサス魂のこもったサウンドを放つんだ。ウイルトンフェルダーは、まるでヴィンテージワインのようだよ。年とともに円熟してるんだ。そう、ウイルトンフェルダーの音楽は永遠に不滅だよ」。