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       塞下曲

                 常建


北海陰風動地來,
明君祠上望龍堆。
髑髏皆是長城卒,
日暮沙場飛作灰。


******


塞下の曲
 
北海の 陰風  地を動
(どよ)もして來り,
明君祠上  龍堆を望む。
髑髏 皆
(みな)(こ)れ  長城の卒,
日暮 沙場に  灰と 作りて 飛ぶ。

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◎ 私感註釈

※常建:盛唐の詩人。字は休文。708年~不詳。開元年間の人。開元十五年進士となる。進士となるも、致仕。放浪の後鄂渚に寓居す。この鄂渚とは、地名なのか、場所を表す言葉(湖北省の水郷地帯の意)なのか、目下不明。

※塞下曲:辺疆の地での戦役の歌。万里の長城の外での戦役の歌。この作品は、四首のうち其二になる。唐・李白の『戰城南』「去年戰桑乾源,今年戰葱河道。洗兵條支海上波,放馬天山雪中草。萬里長征戰,三軍盡衰老。匈奴以殺戮爲耕作,古來唯見白骨黄沙田。秦家築城備胡處,漢家還有烽火然。烽火然不息,征戰無已時。野戰格鬪死,敗馬號鳴向天悲。烏鳶啄人腸,銜飛上挂枯樹枝。士卒塗草莽,將軍空爾爲。乃知兵者是凶器,聖人不得已而用之。」や、杜甫の『兵車行』「君不見青海頭,古來白骨無人收。新鬼煩冤舊鬼哭,天陰雨濕聲啾啾。」、白居易『新豐折臂翁』「君不聞開元宰相宋開府,不賞邊功防黷武。又不聞天寶宰相楊國忠,欲求恩幸立邊功。邊功未立生人怨,請問新豐折臂翁。」などと、その主張は同じ。同題に、李白の『塞下曲』「五月天山雪,無花祗有寒。笛中聞折柳,春色未曾看。曉戰隨金鼓,宵眠抱玉鞍。願將腰下劍,直爲斬樓蘭。」や、王昌齡の『塞下曲』「飮馬渡秋水,水寒風似刀。平沙日未沒,黯黯見臨。昔日長城戰, 咸言意氣高。 黄塵足今古,白骨亂蓬蒿。」や、張仲素『塞下曲「朔雪飄飄開雁門,平沙歴亂捲蓬根。功名恥計擒生數,直斬樓蘭報國恩。」や、後世、高啓の『塞下曲』「日落五原塞,蕭條亭空。漢家討狂虜,籍役滿山東。去年出飛狐,今年出雲中。得地不足耕,殺人以爲功。登高望衰草,感歎意何窮。」 などがある。

※北海陰風動地來:北の(匈奴がいる)バイカル湖から陰気な北風が、地をどよもして吹いて来る。 ・北海:辺塞詩では、広がる砂漠や平原を「海」とも表現する場合がある。北庭。現・ウイグルの北方を指す。また、北海の畔に蘇武がいたが、その北海はバイカル湖。北方の海。 ・陰風:陰気な風。北風。 ・動地來:地をどよもして来る。白居易の『長恨歌』では安禄山の軍勢の侵攻のさまに使っている。

※明君祠上望龍堆:王昭君の祠(ほこら)の所から、白龍堆を望めば。 ・明君祠:王昭君の祠(ほこら)。明君とは、王昭君のこと。その墓は、現・内モンゴル・フホホト市の南にある。王昭君は、前漢の元帝の時、匈奴との和睦を図るため、漢の宮中より匈奴の王、呼韓邪單于に嫁いだ故事。「昭君出塞」のこと。其四に詠われる「因嫁單于怨在邊,蛾眉萬古葬胡天。漢家此去三千里,青冢常無草木煙。」の「青冢」のことでもある。その意は、青く草が茂った塚。ひとり王昭君の墓だけに青い草が生えているので、彼女の墓をこう呼ぶ。『詠懷古跡五首』之三「羣山萬壑赴荊門,生長明妃(明妃=王昭君)尚有村。一去紫臺連朔漠,獨留靑塚向黄昏。畫圖省識春風面,環珮空歸月下魂。千載琵琶作胡語,分明怨恨曲中論。」とある。毛沢東もこの詩を活用して作っている。 ・望:見る。眺める。  ・龍堆:白龍堆。甘肅から新疆に出た天山南路にある砂漠。ロブノール湖の東にある砂漠で敦煌より250キロメートル西のところ。現在の庫姆塔格沙漠あたり。『中国歴史地図集』第四冊 東晋十六国・南北朝時期(中国地図出版社)58-59ページ「南北朝時期 北凉亀茲 于闐 疏勒 烏孫 悦般等国」にある。ただし、『中国歴史地図集』第五冊 隋・唐・五代十国時期などにはない。常建の『塞下曲』「北海陰風動地來,明君祠上望龍堆。髑髏皆是長城卒,日暮沙場飛作灰。」とある。

※髑髏皆是長城卒:(すると原野に見える)髑髏(どくろ)は、みな万里長城を護る兵卒のものだ。 ・髑髏:〔どくろう(どくろ);du2lou2●○〕どくろ。されこうべ。白くなっている頭の骨。李白は『戰城南』で「去年戰桑乾源,今年戰葱河道。洗兵條支海上波,放馬天山雪中草。萬里長征戰,三軍盡衰老。匈奴以殺戮爲耕作,古來唯見
白骨黄沙田。」や、杜甫の『兵車行』「君不見青海頭,古來白骨無人收。新鬼煩冤舊鬼哭,天陰雨濕聲啾啾。」、と白骨を詠う。 ・皆是:みな…だ。すべて…だ。 ・長城卒:万里長城を戍(まも)る兵卒。

※日暮沙場飛作灰:(遺骨は、)日暮れの戦場の原野に、土ぼこりとなって飛んでいく。 ・日暮:〔じつぼ;ri4mu4●●〕日暮れ。 ・沙場:戦場。砂塵の舞う戦場である原野。「沙漠」の意ではない。漢魏・蔡文姫の『胡笳十八拍』「十七拍兮心鼻酸, 關山阻修兮行路難。去時懷土兮心無緒,來時別兒兮思漫漫。塞上黄蒿兮枝枯葉干,
沙場白骨兮刀痕箭瘢。」 王翰の『涼州詞』その一首に「葡萄美酒夜光杯,欲飮琵琶馬上催。醉臥沙場君莫笑,古來征戰幾人回。」や、辛棄疾の『破陣子』爲陳同甫賦壯詞以寄之「醉裏挑燈看劍,夢回吹角連營。八百里分麾下灸,五十絃翻塞外聲。沙場秋點兵。   馬作的廬飛快,弓如霹靂弦驚。了却君王天下事,贏得生前身後名。可憐白髮生。」 とある。 ・作:…となる。 ・灰:土ぼこり。ほこり。ここでは、「はい」のことではない。現代語でも、土ぼこり、ほこりのことを“灰土”“灰塵”という。後世、杜牧は『悲呉王城』で「二月春風江上來,水精波動碎樓臺。呉王宮殿柳含翠,蘇小宅房花正開。解舞細腰何處往,能歌女逐誰迴。千秋萬古無消息,國作荒原人作。」とある。


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◎ 構成について

韻式は「AAA」。韻脚は「來堆灰」で、平水韻上平十灰。次の平仄はこの作品のもの。

●●○○●●○,(韻)
○○○●◎○○。(韻)
●○○●○○●,
●●○○●○○。(韻)
2005.1.5
     1.6

漢詩 填詞 詩餘 詩余 

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