Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye




                    
                   
      塞下曲
              
                  李白 
五月天山雪,
無花祗有寒。
笛中聞折柳,
春色未曾看。
曉戰隨金鼓,
宵眠抱玉鞍。
願將腰下劍,
直爲斬樓蘭。



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 塞下曲       

五月  天山の雪,
花 無くして  祗
(た)だ 寒のみ 有り。
笛中  折柳
(せつりう)を 聞くも,
春色  未だ 曾
(かつ)て 看ず。
(あかつき)に戰ふに  金鼓に 隨(したが)ひ,
(よひ)に眠るに  玉鞍を 抱(いだ)く。
願はくは  腰下
(えうか)の劍を 將(も)って,
直ちに 爲
(ため)に  樓蘭(ろうらん)を斬らん。

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◎ 私感註釈

※李白:盛唐の詩人。字は太白。自ら青蓮居士と号する。世に詩仙と称される。701年(嗣聖十八年)〜762年(寶應元年)。西域・隴西の成紀の人で、四川で育つ。若くして諸国を漫遊し、後に出仕して、翰林供奉となるが高力士の讒言に遭い、退けられる安史の乱では苦労をし、後、永王が謀亂を起こしたのに際し、幕僚となっていたため、罪を得て夜郎にながされたが、やがて赦された

※塞下曲:辺疆の砦附近の風物や戦争のありさま、出征兵士の心情を詠ったものの詩題。漢の李延年の『歌』「北方有佳人,絶世而獨立。一顧傾人城,再顧傾人國。寧不知傾城與傾國,佳人難再得。」で有名な、漢代の宮中音楽家は『出塞』『入塞』の曲を作った。

※五月天山雪:旧暦の五月(=夏)に、天山では雪が降る。 ・五月:陰暦五月で、夏になる。 ・天山:〔てんざん;tian1shan1○○〕新疆にある祁連山〔きれんざん;Qi2lian2shan1○○○〕(チーリェンシャン)。天山一帯。当時の中国人の世界観では、最西端になる。天山山脈のこと。新疆ウイグル(維吾爾)自治区中央部タリム盆地の北を東西に走る大山系で、パミール高原の北部に至る。雪山。ここでは「異民族との戦闘の前線」の意として、使われている。唐・岑参の『胡笳歌送顏真卿使赴河隴』「君不聞胡笳聲最悲,紫髯濠瘡モ人吹。吹之一曲猶未了,愁殺樓蘭征戍兒。涼秋八月蕭關道,北風吹斷天山。崑崙山南月欲斜,胡人向月吹胡笳。胡笳怨兮將送君,秦山遙望隴山雲。邊城夜夜多愁夢,向月胡笳誰喜聞。」、唐・李白『戰城南』「去年戰桑乾源,今年戰葱河道。洗兵條支海上波,放馬
天山雪中草。萬里長征戰,三軍盡衰老。匈奴以殺戮爲耕作,古來唯見白骨黄沙田。秦家築城備胡處,漢家還有烽火然。烽火然不息,征戰無已時。野戰格鬪死,敗馬號鳴向天悲。烏鳶啄人腸,銜飛上挂枯樹枝。士卒塗草莽,將軍空爾爲。乃知兵者是凶器,聖人不得已而用之。」また、南宋・陸游の『訴衷情』「當年萬里覓封侯,匹馬戍梁州。關河夢斷何處? 塵暗舊貂裘。胡未滅,鬢先秋,涙空流。此生誰料,心在天山,身在蒼洲!」とある。

※無花祗有寒:(春や夏の訪れを示す)花はなく、ただ、寒さだけがある。 ・無花:花は(咲いてい)ない。 ・祗有:〔しいう;zhi1you3○●〕ただ…だけがある。「無花祗有寒」の句中で前出「無」との揃いで用いられる表現。「
祗有」。≒只有。 ・寒:寒さ。

※笛中聞折柳:笛の調べで、折楊柳の曲を聞いた(が)。 ・笛中:胡笳の調べで。葦笛の音に。 ・聞:聞こえる。 ・折柳:折楊柳の曲。

※春色未曾看:(実際には、柳の芽吹く)春の気配など、まだまったく見たことがない。 ・春色:春の気配。春の景色。 ・未曾:まだ…でない。…いままでに、…したことがない。 ・看:見る。

※曉戰隨金鼓:朝(からの戦闘で)は、鐘と太鼓に従って戦い。 ・曉:明け方。朝。あかつき。 ・戰:戦う。 ・隨:…にしたがって。 ・金鼓:(軍中で用いる)鉦(かね)と太鼓。進むのに太鼓を用い、留まるのに鉦(かね)を用いたことによる。

※宵眠抱玉鞍:夜には、立派なくらを抱いて眠る。 ・宵:夜。よい。 ・眠:眠る。 ・抱:だく。いだく。 ・玉鞍:〔ぎょくあん;yu4an1●○〕立派なくら。玉で作ったくら。

※願將腰下劍:できることならば、腰に下げた剣で。 ・願:願わくは。 ・將:…を持って。名詞句の前に附く。≒「以」「把」。介詞。また。持つ。動詞。 *ここは動詞の味わいを色濃く残した介詞的用法になろうか。  ・腰下:腰に下げた。 ・劍:つるぎ。元来は、諸刃(もろは)の刺突用武器を指す。

※直爲斬樓蘭:ただちに樓蘭を斬ってしまいたいものだ。 ・直:ただちに。 ・爲:〔ゐ;wei4●〕…のために。…に対して。…に向かって。目的や原因を表す介詞。また、〔ゐ;wei2○〕なす。する。致す。動詞。ここは平仄からいえば、前者の意の介詞として使われるべきところ。 ・斬:傅介子等が楼蘭王を斬り殺した故実のように、征伐をする。 *前漢の昭帝の頃、傅介子等が樓蘭王を殺したことを指す。『漢書』本紀・昭帝紀に「平樂監傅介子持節使,誅斬樓蘭王安,歸首縣北闕,封義陽侯。」とある。『資治通鑑』では、「陳湯斬單于傅介子刺樓蘭,馮奉世之平莎車,班超之定西域,皆爲有漢之雋功。」と、その事績が残っている。後出・南宋・張元幹『賀新郎』の「要斬樓蘭三尺劍」 の紫字部分に同じ。 ・樓蘭:〔ろうらん;lou2lan2○○〕漢代、西域にあった国。都市名。天山南路のロブノール湖(羅布泊)の畔にあった漢代に栄えた国(都市)。ローラン。原名クロライナ。現・新疆ウイグル(維吾爾)自治区東南部にあった幻の都市。天山の東南で、新疆ウイグル自治区中央部のタリム盆地東端、善〔善+おおざと〕県東南ロブノール湖(羅布泊)の北方にあった。そこに住む人種は白人の系統でモンゴリアンではなく、漢民族との抗争の歴史があった。四世紀にロブノール湖(羅布泊)の移動により衰え、七世紀初頭には廃墟と化した。現在は、楼蘭古城(址)が砂漠の中に土煉瓦の城壁、住居址などを遺しているだけになっている。唐・王昌齡の『從軍行』「青海長雲暗雪山,孤城遙望玉門關。黄沙百戰穿金甲,不破樓蘭終不還。」 岑参に『胡笳歌送顏真卿使赴河隴』「君不聞胡笳聲最悲,紫髯濠瘡モ人吹。吹之一曲猶未了,愁殺樓蘭征戍兒。涼秋八月蕭關道,北風吹斷天山艸。崑崙山南月欲斜,胡人向月吹胡笳。胡笳怨兮將送君,秦山遙望隴山雲。邊城夜夜多愁夢,向月胡笳誰喜聞。」 南宋・張元幹『賀新郎』「寄李伯紀丞相」「曳杖危樓去。斗垂天、滄波萬頃,月流煙渚。掃盡浮雲風不定,未放扁舟夜渡。宿雁落、寒蘆深處。悵望關河空弔影,正人間、鼻息鳴鼓。誰伴我,醉中舞。   十年一夢揚州路。倚高寒、愁生故國,氣呑驕虜。要斬樓蘭三尺劍,遺恨琵琶舊語。謾暗澀、銅華塵土。喚取謫仙平章看, 過溪、尚許垂綸否。風浩蕩,欲飛舉。」 がある。 ・終:どうしても。いつまでも。とうとう。しまいに。ついには。 ・不還:還(かえ)らない。戻らない。かえってこない。





◎ 構成について

 韻式は「AAAA」。韻脚は「寒看鞍蘭」で、平水韻上平十四寒(寒蘭看)。次の平仄はこの作品のもの。

●●○○●,
○○○●○。(韻)
●○◎●●,
○●●○◎。(韻)
●●○○●,
○○●●○。(韻)
●○○●●,
●●●○○。(韻)

2006.5.12
     5.13

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