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KAMWOOD SYNDROME
〜とある神林狂いの日常〜

■過去の日記21(`03年5/7〜5/30)

<ふりむけば……>
 なんか、月の半分くらいはネタがない〜〜。と嘆いていたような気もしますが、その割には終わってみればそこそこファイルサイズ(だけ)はあるのは何故でしょう?(^^;;)<人に訊くなよ

 5月は、「神林関連新刊」では、ソノラマ文庫の『ライトジーンの遺産』新版や、解説を担当した『不在の鳥は霧の彼方に飛ぶ』が出たり、月の終わりには目録落ち作品の『機械たちの時間』重版情報が出たり……と、それなりに話題はあったので、そういった情報を載せるだけでも文字数は稼いでいたのかな。ってことは、ないないと言いつつ「ネタ」はあったということになるのですが(^^;;)。
 どうも、ワタシの中では「ネタ」というのは、この日記に関しては、第一義的には「作品を読み込んで感じたこと・気づいたこと」を指す模様です。だって「情報」ってのは、それなりにアンテナを張ってる人ならば誰でも手に入れられるものですしね(^^;;)。「自分で考えついたわけでもないことを、ことごとしく書くのはちょっとハズカシイ」みたいな感覚が、わたしの中にあるみたいです。まして、ワタシの「情報源」の半分くらいは某巨大掲示板で、残り半分はSFマガジン(しかも最近は立ち読み)ですし……(^^;;)。
 そうは言っても、こんな、又聞き・受け売り「情報」でも、もしかしたらどなたかのお役には立っているかも…少なくとも、わたしは「報せてもらったら嬉しい」って思うし…なんて淡い期待が、「ちょっとハズカシイ」を抑える限りは、この先もたぶん「又聞き・受け売り」は書くんでしょうね(^^;;)。とりあえず、サイトに載せるときは、情報のソースを確認して、文中にも出所を明記するということは忘れないように……と。いえ、今までもずっと自戒してはいたつもりですが(^^;;)、疲れているときに無理に更新したりするとウッカリ忘れそうなので、ここで改めて確認しておこうかと。

追記(6/9):5/21の日記と、5/24の日記に、一部訂正を加えました。

(2003.06.08 kayako拝)

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ニュース「続」報(5/30)

 雑草社の季刊誌「活字倶楽部」、通称「かつくら」の2003夏号(7/25発売)小特集にて、「神林長平」が取り上げられる模様。

 かつくらについては、以前に愚痴ったように、「神林は守備範囲外の雑誌」という印象を抱いていたもので、まさかそういうことになっていようとは想像もつかず、気づくのが一ヶ月も遅れちゃいました(春号の発売日はおそらく4月下旬)。正直なところ、今の今でも、嘘だろ〜?って気分の方が強かったりして……(^^;;)。
  これってやっぱりOVA化のおかげでしょうかね。店頭に並んでいる03年春号のSF・ファンタジー系レビューコーナーには『小指の先の天使』も取り上げられていましたが、そこでもなんとなく「アニメ『雪風』ではじめてこの作家を知った人に向けての紹介」というニュアンスがあったような気もするし……。『小指の先の天使』収録作のほとんどに共通する、「コンピュータの中に意識を保存する世界」を指して「『マトリックス』のような」って……いや、そりゃ、間違ってはいないんだけど(^^;;)、神林がそれを書いたのは『マトリックス』よりも遙かに前なんだってば〜〜……とかとか、文句を付けようと思えばいくらでも言えますが(^^;;)。
 #もっとも、編集者かライターご自身は、昔からの神林読者もしくはSF者なのかな?みたいな感じがなきにしもあらずですが。
 まぁ、引っかかる部分はとりあえず無視して(^^;;)、なんにせよ、この機会に神林の読者層が拡がるのなら、めでたいことです。ちょうど、新版の『ライトジーンの遺産』も出たところですしね。あの表紙なら、「かつくら」でメインに取り上げられるキラキラしい(^^;;)本の中にも、良くも悪くも(爆)馴染みそうですし……(^^;;;)。
 神林作品で「一般ウケ」「お嬢さん方ウケ」する作品は?というと、『敵は海賊』シリーズ…というのが定番の答えでしょうが、私見では『ライトジーン』もけっして劣らない。むしろ「連作短編集」という形式から、リーダビリティ(読みやすさ)の点では『敵海』シリーズよりも上じゃないか?って考えているので、この機会にドンと売れてくれると嬉しいなぁ……と考えていたり。


ニュース「遅」報(5/28)

 来月、ハヤカワ文庫より『機械たちの時間』が重版される模様。
 ソースは、SFマガジン7月号。

 徳間ノベルズ→ハヤカワ文庫と、『過負荷都市』同様のルートを辿ったものの、『過負荷都市』と同じく長らく目録落ちしていたこの作品、OVA3巻発売時の神林フェアあたりで再刊か……と睨んでいたのですが、ここで来ましたか! どうせなら、『時間蝕』か『帝王の殻』あたりを出してほしいのですが……って、わたしも、読み終わってからだいぶたつからどっちも内容ほとんど忘れてるな(^^;;)。>『時間蝕』&『帝王の殻』
 神林作品には、先日の『ライトジーンの遺産』や『蒼いくちづけ』等、いくつか「SFハードボイルド」との惹句がつくものありますが、『機械たちの時間』も、その一つで、ある意味では一番「バイオレンス系」かも(^^;;)。もっとも菊地秀行あたりと比べたら、エログロはないし、バイオレンス風味も遙かに薄味ですが。でも、替わりに神林流のキテレツ理論がたっぷり入ってて、仕上げに「新潟ローカルネタ」をトッピングしてあるので、全体としては紛れもなく「神林味」な一作だと思います。
 朝日ソノラマで昨年末文庫化された『永久帰還装置』と、一部ネーミングや「帰還」というテーマがかぶっていたりするので、併せて読まれるといっそう楽しいかも……?
 初読時の感想は'01年12月12日12月14日の日記に。あ、このときはまだ、ハヤカワ版は未入手だったんだ……。そういえば、その後ハヤカワ版も手に入れたんだけど、まだそっちでは読んでないな(^^;;)。

 以上、kayakoがお伝えしました(^^;;)。


まだ12時前だけど…(5/26)

 昨夜(というより今朝)は、1時間半ぐらいしか眠れなかったから眠い〜〜〜。
 えーと、本日カイシャ帰り、ようやく新版『ライトジーンの遺産』を買いました。とりあえず、中身をざっとチェックしたところ、挿し絵はなし。作者あとがき&解説(山岸真)はNEXT版と同じ。神林長平著作リストが最新版に更新。
 帯はまあまあ。ローズピンクの地に、深緑(Webの色指定で言うと#003300〜#006600って感じ)の文字で、コピーは……

事故か事件か!? 臓器を巡る怪現象が続発。
大都会で自由に生きる人造人間と
市警「便利課」新米刑事の捜査を描く、
極上のハードボイルドSF。

 ……と、文面はごくごくオーソドックス。ハヤカワの『ルナティカン』や『蒼いくちづけ』の帯にもこういう路線を期待していたのよ〜〜(T_T)。<今更グチ
 あえて引っかかるところを挙げれば、「人造人間」と「新米刑事」の部分が級数上げ&白黒反転で妙に強調してあるあたりでしょうか(^^;;)。表紙の絵柄に帯の色のトーンも手伝って、うっかりホワイトハート系と間違って手にとってしまう人も、もしかしたら、3%(100冊売れたとしたら3冊分)くらい出そう……な、気がする(^^;;)。


あの空に紅い路(5/24)

 OVAを流し見していて、たった今気づいたのですが、1巻冒頭、VS偽シルフ(?)のシーンの背景の赤い色、もしかして、ブラッディ・ロード? わたしの脳内のブラッディ・ロードは、もっとこう、地平線から天空に向かって、太陽のフレアのように激しく吹き上がっているというイメージだったもので、OVAのあれは、今の今まで「赤いオーロラ」で、ブラッディ・ロードとは別物だと思いこんじゃっていました……(^^;;)。
 ちなみに、原作ではこのように描写されています。

 深井零少尉はコクピットの外を見る(中略)地平線の上にフェアリイの太陽が赤い。連星だ。その楕円の太陽から、紅のガスが天頂に向かって立つのがかすかに見える。天の川のようだ。乳白色ではない、紅の帯、ブラッディ・ロード。連星の一方から噴き出すガスが巨大な渦巻状の「血まみれ路」をつくっている。
■ハヤカワ文庫『戦闘妖精・雪風』p.20より

 ついでだから…と、<改>の同じ箇所も当たってみたら、文章結構いじってありますね(^^;;)。

 深井零少尉はコクピットの外を見る(中略)地平線の上にフェアリイの太陽が赤い。連星だ。互いの重力のために潰れた楕円形をしている。その一方の太陽から噴き出す紅のガスが、ここからはっきりと認められる。天頂に向けて立つその様子は、まるで天の川のようだ。しかし乳白色ではない、血を連想させるその色から、ブラッディ・ロードと呼ばれた。連星の一方から噴き出すガスが巨大な渦巻状の「血まみれ路」をつくっているのだ
■ハヤカワ文庫『戦闘妖精・雪風<改>』p.23より

 色換えしたところを拾ってみると、全体に、説明口調というか、良く言えば読者に親切な描写になってるような印象。それって、無印〜『グッドラック』を経て他人とのコミュニケーションを覚えた零の変化に呼応している……わけでもないんでしょうが(^^;;)、なんか、感慨深いですね。個人的な好みを言ってしまえば、最初に読んだからというのが大でしょうが、無印版の方がスキなんですけどね。逆接の接続詞も省略しちゃうほど素っ気ない描写が、「自分の中のイメージの断片を(誰に伝えようというのでもなく)無造作に投げ出している」って感じで、少尉時代の零のキャラクターに合っている気がして……
 ちょっと気になるのは、「かすかに見える」が「はっきりと認められる」に変わっていること。20年の歳月と『グッドラック』を経て、書き手の中で、ブラッディ・ロードの印象がより鮮やかになったということでしょうか? 「説明が上手くなる」というのは、一面では「自分の中でイメージが明確に捉えられている」ということでもあるし……
 そうなると、雑誌掲載版の方も確認したくなりますねぇ。文庫本で引用の箇所が登場するのは、情報収集任務を終え、帰投途中偽シルフと遭遇する寸前(ってことは、OVAでのブラッディ・ロード登場シーンは原作通りだったんだ)ですが、ジツはこのシーン、雑誌掲載版にはないんです。ということは、ブラッディ・ロードの描写も、文庫化に当たっての書き下ろしか? というわけで、雑誌コピーを引っ張り出してみたら……なんと! 本文の一行目からいきなり登場!!

 連星が沈みゆく。夜になると天空に天の川がかかる。乳白色ではない。紅の帯。ブラッディ・ロード。連星の一方から噴き出すガスがとてつもなく巨大な渦巻状の「血まみれ路」を造っている。
 いまの深井少尉にはそれに見とれている余裕はなかった。もし鑑賞できたなら、この不運はあの邪悪な赤い色のせいに違いないと呪ったろう。
(後略)
■SFマガジン1979年11月号(通巻254号) p.37より
*改行位置は原文のママ

 改訂を重ねるたびに、《見て(見えて)いない》→「かすかに見える」→「はっきりと認められる」と、見事なまでに時間軸に沿った変化をしているのにビックリ。狙っていたって、こうは書けないんじゃないでしょうか。
 シリーズ第一作の第一行から登場するということは、夕暮れの空を走るブラッディ・ロードは、おそらく作者にとって、『雪風』の作品世界の象徴と考えてもよさそう。更に踏み込んで、フェアリイの「妖精の舞う空」が、作者自身の原風景であるとすれば、その風景と零の関わりは、そのまま作者の内面 の変化の軌跡ということになるのか……。
 「ライフワーク」なんて、使い古された言葉だけれど、こと神林長平という作家にとっての『雪風』については、掛け値なしにこの言葉がふさわしい……。今更ですが、そんなことを思います。


しくしく…(5/22)

 21日は本屋さんが空いてる時間前に帰れませんでした……(涙)。今日も本屋さんに寄れるかどうかアヤシイ……。金曜日にナマ堺さんを見るために、オシゴト前倒して片づけていかなきゃならいのは仕方がないのですが、片づければ片づけただけ、別のシゴトが割り込んでくるのはどうして〜〜〜(大泣)。
 『ライトジーンの遺産』もだけど、『不在の鳥は霧の彼方に飛ぶ』(←ジツは毎回コピペしちゃってるので、なかなか自前でタイトルを覚えられません(^^;;)) の腰巻きも、もういちどちゃんと確認しておきたかったのに……(T_T)。

 と、泣き言ばかりでもナニですので……
 週明けから、久々に『今宵、銀河を杯にして』を読み返しています。もちろん、「譲ります」用(ちなみに、22日午前2時現在、未だ希望者ゼロです(苦笑)。いいもん、誰ももらってくれないなら、まだしばらく大切にしまっておくから……)ではなく、手元に残す分を。初読みは2年前のちょうど5月、神林作品としては3〜5番目くらいに読んだので、既に細かいところは結構忘れている(^^;;)。まぁ、その分、新鮮に読めるからいいんですけど(笑)。
 細かい感想とか、(未読の方のための)内容紹介なんかも書きたいんですけど、今日は眠いのでまたの機会に……


そろそろ…(5/21)

 新版『ライトジーンの遺産』がそろそろ出ていてもいいのではなかろうか……。
 週が明けてから19日、20日と毎日(ったってまだ2日ですが)書店を覗いているのですが、今のところ店頭に並んでいるソノラマ文庫はまだ先月の新刊。もっとも、20日の夜覗いたら、平台にいかにも「これから新刊並べまっせー」って感じの隙間が出来ていたから、今日(21日)あたり、そろそろ来るのではないかと思うのですが……
 本命の方は空振りではありましたが、ハヤカワ文庫のスペースには、パトリック・オリアリーの『不在の鳥は霧の彼方に飛ぶ』(タイトル長えよ!)が出ておりました。神林が解説を書くとの前情報は先月号のSFMで入手済みでしたが、帯にもバッチリ名前が……真っ赤な腰巻きに白抜き文字、細身の明朝体で、ただ1行、「神林長平氏絶賛!」(店頭で見ただけの記憶なので、体裁・文章ともにうろ覚えですが 6/8訂正 書体はゴシック系で、前述のコピーの他、解説からの引用が一行と「本書解説より」との注記がありました)……あ、いや、シンプルで良いんですけどね(^^;;)。神林作品の光文社からの再刊に関してはさんざん「もっとシンプルにできんのか!」って言ってきたし……。でも、なんつーかこう、「それで良いのか!? ハヤカワ!?」って十五分ばかり膝をつき合わせて問い質したい気分になるのは何故だろう……(^^;;)。
 ちなみに、神林の解説文自体はすごく面白かったです。ディックの『逆回りの世界』の解説(こちらも立ち読みしただけですが(^^;;))を読んだときは、正直「まぁ、作家さんの書く『解説』だから……(^^;;)」と思ったのですが、それと比べたら、ずいぶん「作品解説」としてこなれた文章な上に、アレとかコレとかソレといった神林自身の作品を思い出させられて……。いやぁ、さすが、二十年のキャリアは伊達じゃない、ということか。思わず、「買っちゃおうかな」って一瞬よろめいちゃったくらい(^^;;)。いや、冗談抜きで、この解説部分だけでも「神林作品のサブテキスト」として150円くらいなら出してもいいって思ったです。
 もっとも、満足のあまり、本文の方に目を通すのをすっかり忘れて店をでてしまったので(爆)、たとえ買ったとしても、オリアリーの良い読者になれる自信がまったくないのですが……(^^;;)。


げっ、3時前(5/20) プラス22時の追記

 前回の予告を裏切り(^^;;)、突如「中田譲治さんの『零』の発音ってメチャエロいよねー」ってな話を振ろうとして、ネタ固めのために、某巨大掲示板の言語学板(もっと他を当たれよ>自分)を覗いたら、当初の目的とは関係ないスレッドを次々と読みふけってしまってこんな時間……イタイ、イタ過ぎるぞ、自分!
 #昨年3月に亡くなられた学生時代大fanだった先生の追悼スレを見つけちゃったのが間違いの始まり……(T_T)。
 んで、結局欲しい情報は得られなかった……というより、わたし程度の聞きかじりの知識を迂闊に晒したら恥をかくぞということがよーくわかっただけだった(爆)。まぁ、それならそれで、そういう方面には触れないような書き方をすればいいわけですが……とりあえず、今日はもう寝ます(^^;;)。

 19時間後追記:
 わわわっ、中田さんのお名前を間違って表記している! 中田譲治さんです! 「じ」は「二」じゃなくって「治療」の「治」
 修正ついでに、日記のファイル全部に検索をかけたら、昨年4月のキャスト決定情報以外は大半を誤記していたことに気づいて大ショック……かれこれ一年以上じゃん(ヨロヨロ)。なんで今まで気づかなかったんだ……。完全に間違って覚えていたならともかく(いや、それだって失礼なのは一緒だけれど)、今朝方自分の日記を読み返して「おかしい」って気がつくくらいなら、なんでもっと早く気づかないかなぁ……


お試し企画「ダブり本譲ります」(5/18)

 あまりにも更新ネタがないので、苦し紛れに、以前企画倒れに終わったネタを復活させてみる。
 何かと申しますと、要するに「ダブり本譲ります」というヤツ。
 わたしの手持ちの神林作品のダブり本を、送料(実費)のみご負担いただいて、無料でお譲りいたします。
 とりあえず、第一回はこちら。

『今宵、銀河を杯にして』
ハヤカワ文庫JA
1995.9.30発行 2刷
*写真をクリックすると大きな書影が出ます。

 昨夏の神林フェアで新装される前の、小林源文画の表紙です。
 1年ほど前、『猶予の月』をAmazonで申し込んだ際、送料節約のためにもう1冊買った(結局節約になってないって)代物ですので、まっさらの新品です。ページに挟まってる小売店向け報償カード(ハカマっていうんですか?)もそのまま(笑)。
 「『雪風』の次に何を読もうかな……」という神林初心者の方から、「今の表紙はイマイチ…(^^;;)」というコレクターの方にまで、オススメの一冊。

 ご希望の方は、kayakoまでメールを。その際「私と『雪風』/神林作品との出逢い」とか、「『雪風』/神林作品のココがスキ」といったお喋りを、ちょっと添えていただけると嬉しいです。万一、複数の方からお申し込みいただいた際には(本自体は今でも手にはいるからそんな心配はないと思いますが)、お譲りする方を決める参考にいたしますので。送付先については、お譲りすることが決まった後でお知らせいただければ結構です。
  受付期間は 5/25(日) 24:00 まで(一応ね(^^;;))。
 期間内にメールいただけた方には、お譲りするか否かに関わらず、受付終了後にお返事を差し上げます。

 『雪風』&『グッドラック』をきっかけに 神林長平という作家に惚れ込んで早2年あまり、気がつけばいわゆる「ダブり本」というヤツが、現在入手困難なものも含めてそこそこ手元に貯まっております。やはり本は「読まれてナンボ」だと考える身としては、このまま死蔵するのも忍びないわけでして……。2〜3ヶ月前、当日記のカウンタが10000を越えた時、「1万HIT達成記念」と称して蔵出ししようと考えたのですが、その際の受付方法や、事務処理の煩雑さを考えて頓挫してたのです(^^;;)。
 で、考えてみるに、一度に全部出そうとするからつまづいたわけで、こんな風に、1冊1冊を小出しに出していく方法なら、ずぼらなわたしでも、なんとかやっていけるのではないか……と。出品(っていうのか?)ついでに、該当作の感想とか、入手時の思い出なんかをつらつら語っていけば、日記のネタにもなりますし(爆)。とりあえず、今回はテストとしてこういう形式をとりましたが、上手くいくようでしたら、順次他のダブり本も出していきたいと考えています。現在版元在庫切れのアレとか、新しい表紙に不評ゴーゴーのアレなんかもあるので、気長にチェックしてみてくださいませ。

 というわけで、来週いっぱいの本日記は、『今宵、銀河を杯にして』ネタでいくことがほぼ決定……(^^;;)。


ボクはひとりぢゃなかったんだ!(5/17)

 えー、13日の日記で書いた「堺雅人さん出演のラジオドラマ『不思議屋薬品店』で『雪風』の曲が使われていたような気がする」の件、同じく放送を聴かれた方から「間違いないです」とのメールを頂戴いたしました。
 ここを読んでくださっている方の中にも聴いている方が本当にいたんですね〜。「いませんか〜?」と言ってはみたものの、内心は「きっといないわね。シクシク……」と諦めていたので、嬉しいです。これで安心して堺萌えな話題が出せる。<違う(^^;;)

 ……と、ヨタはさておき、本題。
 件の曲は、サウンドトラック収録の「独白と激励」。OVA1巻、査問会の後、ジャックと別れてモノレールに一人乗る零、肩から吊った傷ついた腕に、血のようにオイルをこぼす雪風の機体がオーバーラップ……というシーンに流れています。
 #先程、DVDを観直して確認しました。
 ラジオドラマの中では、確か、「恋した女性の頭にツノがあることを知ってしまった主人公、悩んだ末に不思議屋薬品店に飛び込み、ある薬を買うが……」というあたりの場面で流れていたように記憶しています。堺さんの、「彼女にツノがあるなんて……いや、それでもボクは、彼女が好きだ。どうしたらいいんだ……」ってな内容(録音しそこねたのでセリフはうろ覚えです〜)の繊細なモノローグから、曲に移る流れがごく自然で、まるで最初からこの話の為に作られたかのように、思いっきりハマっていたんですよ〜。物語全体のファンタジックで甘い雰囲気(タイトルからして「ユニコーンの憂鬱」だし)にピッタリで、正直、原典の『雪風』OVAよりも使い方が上手いと思っちゃいました(爆)。
 メロウでメランコリックなピアノの音色が印象的なこの曲、OVAの中で流れた時は、やたらと雄弁に聞こえてしまって、「きれいな曲だけど……そこまでウェットに盛り上げんでも……(^^;;)」と、ちょっと鼻白んでもいたもので。この曲も、ジャック役の中田さんの妙に過剰な演技と同じく「普通に使えば充分ステキで情感があるのに、ヘンに強調しすぎてわざとらしくなっちゃってる」という、宝の持ち腐れパターンだったのでしょうか……嗚呼。

 月〜金まで5回全部を聴きましたが、『雪風』の曲が使われていたのは、どうやら第一回だけだった模様。これってやっぱり「わざと」ですかねぇ? SF原作を扱うことが多い番組だけに、制作側もわかっていて使ったのかなぁ……と。まぁ、「ちょっとしたお遊び」だったとしても、あれだけキレイに使われていたから良し、ってことで(^^;;)。
 「原典よりもキレイだった」ってのはジツは大いにモンダイなのかも知れませんが、OVAについては今更「モンダイ」の一つくらい増えたところでどうということはないでしょう(爆)。


ほう……(5/14)

 ソノラマ文庫のサイト、『ライトジーンの遺産』の表紙がアップされてますね。
 ほう、そう来ましたか……キャラの描線はあいかわらず細いけど、意外に渋めの色合いで、ちとビックリ。これなら、帯がケバケバだったりコピーがキテレツだったりしない限り、近年のソノラマ文庫と比べてもそう恥ずかしくはない……ような気がする(^^;;)。
 そりゃ、目にした瞬間「西新宿のせんべい屋?」と思わなかったと言えば嘘になりますが(爆)。
 #確か、最初期は「黒づくめ」じゃないセーター・スラックス・コートだったと思う……>せんべい屋
 キテレツコピーの方も、ハヤカワの『迷惑一番』(02年8/11の日記参照)や『ルナティカン』で、だいぶ鍛えられたから(苦笑)、多少のことでは大丈夫……な気がする(^^;;)。<「気がする」ばかり言うなって

 で、中身の方でちょっと気になるのは、NEXT版にあった作者あとがきと解説は再録されるのかな? それとも、また書き下ろし?
 いずれにせよ、来週の今頃にはもう店頭に並んでいるんですね〜。未読の方は、この機会に是非!


マズイ……(5/13)

 どうしましょう、マジでネタがないです(爆)。いや、あるにはあるんだけど、他のことにどんどん押されて、すぐには取り出せない奥の方にまで行ってしまった状態でして……(^^;;)。
 というわけで、苦し紛れに前回に引き続きNHK-FM「青春アドベンチャー」ネタ。

 『不思議屋薬品店』聴きました。うっかりしてテープ買い損ねたんで、録音はできませんでしたが(泣)。
 あう、堺さん可愛すぎ〜〜〜〜(ジタバタ)。数年前の朝ドラで記憶していたよりも、更に明るく澄んだすごく綺麗なお声で、二昔前の(^^;;)井上和彦さんあたりが似合いそうな「恋するナイーブな青年」役を演じていらっしゃいました。なんか、ひさしぶりに「天性のヒーロー(王子様)ボイス」を聴いたような気がする……と言ってしまったら褒めすぎかな。でも、極私的にはそういう気分です(笑)。
 最近の声優さんにはとんと疎い(そもそも、ほとんどアニメ観なくなっちゃったし)もので、往年の(うっ)神谷明さんや井上和彦さんのような「明るさ」「透明感」「品格」の揃った麗しいお声を聴きたくても、どなたの名前をチェックすればよいやらわからなくて……(^^;;)。
 #一番確実なのは現在再放送中の『プリンプリン物語』のボンボン(@神谷明さん)だったりして(^^;)。
 問題は、これだけステキな声を聴いてしまったら、OVAの零ちゃんのボソボソした喋りが「宝の持ち腐れ」に聞こえてしまうということ(爆)。ブッカー役の中田さんについても、「せっかくイイお声なのに作らせすぎ。もっと自然に喋らせくれたらいいのに」ってなことを以前言ったような記憶がありますが(昨年9/16と……まだ他にもあった筈…)、堺さんについても同様、というか……。
 原作のジャックと零の会話(これとか、「不可知戦域」のサングラスのメーカーネタとか)や、『グッドラック』後半の帰還後の(エディスにかっぱらわせてきたビール片手の)会話を、OVAよりはカラッとした、お二方の「地」に近いトーンで聴きたいなぁ……というか、既に脳内変換実施中(^^;;)。

 で、最後にまた話は『不思議屋薬品店』に戻るのですが、12日放送分で流れたピアノ曲、『雪風』のサントラではないですか? 録音しそこねたんで確認できないんですが、どなたか、他にも聴かれた方いらっしゃいません?


つなぎネタですが……(5/9)

 既に、某巨大掲示板ほか、あちこちで情報が流れていますが、NHK-FM「青春アドベンチャー」でラジオドラマ『完璧な涙』の再放送がある模様。放映日時は、

6月2日(月)〜6月6日(金) 22:45〜23:00(1-5回)
6月9日(月)〜6月13日(金) 22:45〜23:00(6-10回)

 の全10回。宥現のキャスティングが良かったとか、ラストが大胆に変えてある等、ウワサだけはさんざん聞かされていてヒソカに悔しかっただけに、嬉しいです。でも、ラジオなんて久しく聞いてないから、NHK-FMのダイヤル(って言うんでしたっけ?)忘れてる……(^^;;)。ラジカセも随分使ってないけど、タイマー録音できたっけかなぁ…。カセットテープも用意せねば……あ、オーディオカセットって、今でも売ってるんでしょうか?(爆) このためだけにMD新しく買うというのもなんですし……(^^;;)。
 NHKのラジオドラマと言えば、 他にも菊地秀行や新井素子等、SF小説原作のドラマを聞いたことがある……とか、まだ単行本が出ていない頃に(!)「騎士の価値を問うな」の朗読が放送されたらしい……という話は以前にもしましたが、わたしが知らなかっただけで、「SFラジオドラマ」って、ジツは、かなり歴史と伝統のある分野だったんですね。>今年のSFセミナー企画より
 リンク先の企画では、どんなお話が出たんでしょうね? 過去取り上げた作品一覧、なんて紹介されたのかな? 気になるけれど、なんか「ぐわ〜っ、聞きたかった!!」って身悶えしてしまいそうな作品&キャストが続出していそうだから、やっぱり知らなくてもイイかも(^^;;)。<どっちなんだ。

 ちなみに、上のリンク先の「青春アドベンチャー」の今後の放映予定によると、OVAでの深井零役、堺雅人さん出演の『不思議屋薬品店』も再放送予定だとか。こちらは、もう来週、5月12日(月)から始まるそうです。
 #しかし、なんだって全10回の1〜5回と、6〜10回を1ヶ月も間を空けて放送するのでしょう……(^^;;)。
 ジツは、こっちの方も本放送を聞きそびれているので、かなり楽しみだったり……果たして堺さんの役どころはいかに? 零と同じような喋りなのか、全然違うタイプなのか? 今月末には舞台の方も始まりますしね〜(とりあえずチケットは2回分押さえてある)。
 ……って、神林を離れて堺萌えに走ってどーする!<自分


連休ぼけ(5/7)

 一週間のご無沙汰です。どうも、3日の有明のイベント以来、久々に脳みそが『ボトムズ』方向を向いてしまって、神林の方向に戻って来れなくなってしまって、困りものです。「神林作品における『食』について」はまだまだネタは尽きないのですが、とりあえず、ちょこっとお休み(^^;;)。
 今月は『ライトジーンの遺産』の新版が出るはずですが、朝日ソノラマのサイトでは、まだ表紙はアップされてませんねぇ……。心の平安のために、当日まで知らずにおきたいような気もしますが(^^;;)、でも、事前情報なしに発売日当日いきなり平積みを目にしたら、BL<ぼーいずらぶ>系新刊かと間違えて素通りしちゃいそうだし(爆)。本屋さんが他のソノラマ文庫やハヤカワ系神林作品と一緒に置いてくれればよいのですが……。かれこれ10年以上高河さんの絵を見ていないのですが、記憶に残るあの華やかな色遣いのままならば、ガッシュこてこて塗り系の絵の多いソノラマ文庫(という印象があるです(^^;))の中では目立ちそうだから、たぶんわかると思うのですが……(^^;;)。
 発売日といえば、正式には何日頃なんでしょうね。『永久帰還装置』のソノラマ文庫版が出たのが、去年の12月の……(過去日記をチェックしている)……ほう、19日の午前、とありますな。そういや、この日は寝過ごして(おい)半休取りついでに、出勤途中に渋谷に寄ったんだった(^^;;)。してみると、ソノラマのサイトの「下旬発売」というのは、20日前後ということなのかな。今月の19日は月曜日だから、それより前倒しってことはなさそうだなぁ……
 ……などなど、たとえ既に持っている本の再刊であっても、「新刊発売」というのは心が躍るものですな。


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