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■紫外線とは
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紫外線とは太陽光線に含まれる電磁波のひとつです。赤や青に見えるのが可視光線ですが紫外線はそれよりも波長が短いため肉眼では見えません。紫外線はその波長の長いものから順にUVA、UVB、UVCに分けられます.。そのうちUVA、UVBは地表に届き、UVCは大気中にあるオゾン層によって遮られ地表にはあまり届きません。紫外線は殺菌効果やビタミンDを作るという反面、しみ・そばかすの原因となるほか白内障や皮膚がんを起こす原因と言われ昨今恐れられています。
また、有害となる紫外線を遮る役目をするオゾン層に、エアコン・スプレーなどのフロンガスのために穴があき(オゾンホール)地表に届くC波の量が多くなリ大変問題となっています。
紫外線は建築においても外壁の塗装の劣化、コーキングの劣化、内装材等の退色などと、あまり良い影響を与えません。
しかし昨今、この紫外線エネルギーによって空気中の酸素や水から活性酸素と呼ばれる物質を生成し、その酸化力によって殺菌や脱臭、物質表面の汚れの落としなどに利用するという光触媒が話題になっています。
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■光触媒とは |
光が当たるとその表面で強力な酸化力を発生させることができる素材です。昨今多用されているのは二酸化チタンで紫外線が当たるとその表面から電子が飛び出し、電子のでたところに正孔ができます。この正孔と電子とはそれぞれ強い酸化力、還元力を持ち、接触してくる有機物などを分解してしまいます。このため非常に優れた殺菌、脱臭、浄化機能があり、ガラス製品や衛生陶器、タイルや蛍光ランプなどや建築の外装材の表面防汚材等が開発されています。
また酸化チタンのもうひとつの性能として超親水性(水をまったく弾かない)があげられます。水を弾かないため水膜ができず、自動車のドアミラーや浴室の鏡、タイル、高速道路の遮音壁などに利用されています。
まだまだ開発途上の光触媒なのでこれからの活用方法が期待されます。
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