○
|
ヒノキ(針葉樹) 国産材。木曽や吉野などが有名。
強度が強く特有の芳香があり木理も美しい材種です。腐りにくく、防虫効果や耐水性があり、建築後の収縮もほとんどないため、土台や柱などの構造材のほか、造作材、家具材としても最適です。古くから高級材として取り扱われており、なかでも神社建築、仏像彫刻などには伝統的にヒノキが使われています。スギに比べ成長が遅いため価格的には、並材で杉の1.7から2倍程度です。
|
○
|
スギ(針葉樹) 国産材。秋田や屋久島、吉野などが有名。
ヒノキと同様、国産の代表的な樹種で、国内の木材生産量の約40%をスギが占めています。材質はやわらかく、加工性が良いため構造材から造作材、羽柄材などと多用されています。強度的にはヒノキやツガに劣り、スプルスなどと同程度です。また、心材・辺材の色の差がはっきりしていて、心材部分の耐久性は中程度ですが、辺材部分は目やせが大きい材種です。
|
○
|
ヒバ(針葉樹) 国産材。青森や能登などが有名。
アスナロとも呼ばれヒノキに似た材種です。強度的にもヒノキと同程度ですが、心材の耐久性・保存性はきわめて高く、水に強いため、水がかりの場所での使用には最適です。また、樹脂に殺菌性の成分を含み、特有の匂いを出します。ただし狂いやすい材種ですので、よく乾燥させて使用することが重要です。
|
○
|
アカマツ(針葉樹) 国産材。産地は本州全域。
針葉樹の中でもっとも重硬で強度も強い材種です。耐久性や対蟻性は低いですが、水中に完全に浸っている箇所では優れた耐久性があるため、旧東京駅の駅舎を支える杭にも使われていました。また、梁材などに使われますが、最近では北米産のベイマツに代替されています。
|
○
|
ツガ(針葉樹) 国産材。関東以西の本州、四国、九州などが産地。
重硬で耐久性にも優れ、強度的にはヒノキの下、スギの上にランクされています。若干、あばれやすく加工性に難がありますが、関西方面では高級材として好まれています。最近は国産材が少なくなっているため、北米産のベイツガが代用されていますが、国産材に比べ、腐りやすく耐久性に劣ります。
|
○
|
スプルス(針葉樹) 北米、ヨーロッパ
国産のエゾマツと同属の材種です。軽軟で収縮性も少なく加工性が良いのですが、耐久性に劣ります。強度的にはスギと同程度です。最近はホワイトウッドと呼ばれ、ヨーロッパからのスプルスが集成材として広く流通しています。
|
○
|
クリ(広葉樹) 国産。国内全土に分布。
実は食用として採取されます。非常に水に強いため、土台や水周りに適した材種ですが、最近は国内の供給量が少なくなり市場にほとんど出回らなくなりました。
|
○
|
ケヤキ(広葉樹) 国産材。本州・四国・九州が産地。
強靭で狂いが少なく、耐久性にも優れている材種です。磨くと光沢が出て、色目や木目が美しいため、ヒノキと並ぶ高級材として、造作材から家具材など幅広く使われています。
|
○
|
ナラ(広葉樹) 国産材。国内全土に分布。
硬いため加工がしにくく、乾燥時に収縮しやすいので国内では構造材としてより、建具材や床材などに多用されます。
|
○
|
キリ(広葉樹) 国産材・外材。国内では東北地方が主な産地。
最近は中国やアメリカからの輸入材が大半を占めています。やわらかく加工性がよく、
狂いが少ない材種です。また、断熱性・調湿性にも優れているため、古くから家具材として多用されています。
|
○
|
ブナ(広葉樹) 国産材。北海道南部から本州全域。
乾燥時に狂いが出やすいが、曲げ加工が容易なため、曲げ材や家具材などとして多用されます。建築資材としては床材などに使う以外はあまり利用されません。
|
○
|
ラワン(広葉樹)外材。
表面は光沢がありますが、木目は交錯し肌目も粗い材種です。乾燥しやすく、加工性も良い反面、狂いも大きい材種です。合板や造作材、建具材などに多用されます。
|