Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye


蝶恋花

    蝶戀花 
                   從汀州向長沙
                               一九三〇年七月

六月天兵征腐惡,
萬丈長纓要把鯤鵬縛。
贛水那邊紅一角,
偏師借重黄公略。


百萬工農齊踊躍,
席捲江西直搗湘和鄂。
國際悲歌歌一曲,
狂飆爲我從天落。





                  **********

蝶戀花 
           
汀州(ていしう)より長沙に向かふ


六月 天兵(てんぺい)  腐惡( ふ あく)(せい)し,
萬丈(ばんぢゃう)長纓(ちゃうえい)にて 鯤鵬(こんぽう)(いましめ)んと(ほっ)す。
贛水(かんすゐ)那邊( な へん)  (あか)一角(いっかく)
偏師(へん し ) 借重(しゃくぢゅう)す  黄公略(くゎうこうりゃく)に。


百萬の工農(こうのう)  (ひと)しく踊躍(ようやく)し,
江西を席捲(せきけん)して  (ただ)ちに(しゃう)(がく)とを()く。
國際悲歌((インターナショナル))  一曲を(うた)へば,
狂飆(きゃうへう) 我が(ため)に  天より落つ。


      **********

私感注釈

※蝶恋花:詞牌の一。蝶恋花 六十字 双調 仄韻の一韻到底。『鵲踏枝』『一金』ともいう。韻式は「aaaa aaaa」。下記の「構成について」参照。

※從汀州向長沙: *当時、国民党の中央政府の主導権争いで、軍閥の混戦となった。そのため、江西省・湖南省では、大都市以外は政府軍の防禦は手薄となった。そこで、毛沢東は大都市攻略をやめて、小都市の攻略に作戦変更をした。この詞は、その作戦変更をする直前の作。 ・汀州:福建省西端の長汀県のこと。省都の福州から300キロメートル西にある江西省との省境近くの町。ここでは長汀県の旧称である汀州を使った。 ・長沙:湖南省の省都。洞庭湖の50キロメートル南方にあり、湘江の下流に位置する要衝。

大きな地図で見る
長汀は地図の右下(南東側)、長沙は左上(北西側)

※六月天兵征腐悪:六月に天意を受けて賊を討つ正義の兵(=紅軍兵士)は、腐敗した兇悪な勢力(=国民党政府軍)を討ちに行き。 ・天兵:天意を受けて賊を討つ正義の兵。天の神が遣わした兵。また、天子の軍隊。王師。神兵。ここは、前者の意。 ・征:うつ。討ちに行く。ゆく。 ・腐悪:〔ふあく(?);fu3e4●●〕腐敗した兇悪な(勢力)。ここでは、国民党政府側の都市とそれを守る政府軍を指す。

※万丈長纓要把鯤鵬縛:極めて長い纓(=冠のひも。捕虜にした匈奴を縛る縄)で、鯤鵬(こんぽう)(=大魚と大鳥)(=大物・政府軍)を縛(いまし)めようと思う。 ・万丈:極めて長いこと。 ・纓:冠のひも。捕虜にした匈奴を縛る縄。『漢書・巻六十四下 嚴朱吾丘主父徐嚴終王賈傳 第三十四下』に「南越與漢和親,乃遣軍使南越,説其王,欲令入朝,比内諸侯。軍自請:『願受長纓,必羈南越王而致之闕下。』…」。からきている。南宋・岳飛の『滿江紅・登黄鶴樓有感』に「遙望中原,荒煙外,許多城郭。想當年,花遮柳護,鳳樓龍閣。萬歳山前珠翠繞,蓬壺殿裏笙歌作。到而今、鐵騎滿郊畿,風塵惡!   兵安在?膏鋒鍔。民安在?填溝壑。歎江山如故,千村寥落。何日提鋭旅,一鞭直渡C河洛。却歸來、再續漢陽遊,騎黄鶴。」とあり、初唐・魏徴の『述懷』に「中原初逐鹿,投筆事戎軒。縱計不就,慷慨志猶存。杖策謁天子,驅馬出關門。繋南越,憑軾下東藩。鬱紆陟高岫,出沒望平原。古木鳴寒鳥,空山啼夜猿。既傷千里目,還驚九折魂。豈不憚艱險,深懷國士恩。季布無二諾,侯嬴重一言。人生感意氣,功名誰復論。」とあり、現代・毛沢東は『清平樂・六盤山』一九三五年十月「天高雲淡,望斷南飛雁。不到長城非好漢,屈指行程二萬。   六盤山上高峰,紅旗漫捲西風。今日長纓在手,何時縛住蒼龍?」とする。 ・要把-:…を…するつもりだ、の意。 ・要:(…し)たい。(…する)つもりだ。(意志を表す助動詞)。(…し)なければならない。(…する)必要がある。(必要・義務を表す助動詞)。 ・把-:…を。…をもって。【把+〔目的語(名詞)〕+〔動詞〕】で「…を(…する)」意。 ・鯤鵬:〔こんぽう;kun1peng2○○〕想像上の大魚と大鳥。『莊子』にある。きわめて大きなものの譬え。 ・鯤:〔こん;kun1○〕想像上の大魚。 ・鵬:〔ほう;peng2○〕想像上の大鳥。ここでは、(鯤から化した)想像上の大鳥の意味で使われている。『莊子』内篇・逍遙遊・第一の最初の部分「北冥有魚,其名爲。鯤之大,不知其幾千里也。化而爲鳥,其名爲。鵬之背,不知其幾千里也;怒而飛,其翼若垂天之雲。是鳥也,海運則將徙於南冥;南冥者,天池也。……鵬之徙於南冥也。水撃三千里。搏扶搖而上者九萬里。」からきている。現代・毛沢東の『念奴嬌・鳥兒問答』一九六五年秋に「鯤鵬展翅,九萬里,翻動扶搖羊角。背負天朝下看,キ是人間城郭。炮火連天,彈痕遍地,嚇倒蓬間雀。怎麼得了,嗳呀我要飛躍。   借問君去何方,雀兒答道:有仙山瓊閣。不見前年秋月朗,訂了三家條約。還有喫的,土豆燒熟了,再加牛肉。不須放屁,試看天地翻覆。」とある。 ・縛:いましめる。

※贛水那辺紅一角:贛江(かんこう)のあの辺りの赤い一角(=革命根据地)の。 ・贛水:〔かんすゐ;Gan4shui3●●〕贛江。江西省最大の川で、江西省の南から北流れして鄱陽湖に注ぎ込む。長江右岸の支流の一。「贛」は江西省の略称でもあり、「江西一帯省で」といった意味合いをも表している。現代・毛沢東の『減字木蘭花・廣昌路上』 一九三〇年二月「漫天皆白,雪裏行軍情更迫。頭上高山,風捲紅旗過大關。   此行何去?贛江風雪迷漫處。命令昨頒,十萬工農下吉安。」とある。 ・那辺:〔なへん;na4bian1●○〕あのあたり。蛇足になるが、詩詞でよく見られる疑問を表す「どこ、どのあたり」の意は〔na3bian1/nei3bian1〕で、現代語では書き分けて“”(哪邊・哪辺)と書き表す。 ・那:あの。あれ。 ・紅一角:(贛西)革命根据地を指す。

※偏師借重黄公略:黄公略から協力作戦をする部隊を貸していただいた。 ・偏師:〔pian1shi1○○〕主力軍の両翼にあって協力作戦をする部隊。補助軍。 ・借重:〔しゃくぢゅう;jie4zhong4〕有名な人の名望や権勢を借りる。他人の力を借りる。お力になっていただく。敬語的な表現。 ・黄公略:工農紅軍の将帥。平江起義の指導者の一。紅五軍副軍長として、湘鄂贛革命根拠地(ソヴィエト)の創始者の一。この詞の時期は、閩西革命根拠地を守備していた。紅一軍団紅三軍軍長だった。原名は礎。字は漢魂。湖南省の湘郷の人。

※百万工農斉踊躍:百万の労働者と農民(出身の紅軍兵士)が、一斉に喜び勇み。 ・工農:労働者と農民。前出・毛沢東の『減字木蘭花・廣昌路上』に「此行何去?贛江風雪迷漫處。命令昨頒,十萬工農下吉安。」とある。 ・斉:そろって。一斉に。 ・踊躍:〔ようやく;yong3yue4●●〕おどりあがる。喜び勇む。

※席捲江西直搗湘和鄂:江西省を、むしろを巻くようにすべて巻き込んで、ただちに湖南省と湖北省とを突いた。 ・席捲:〔せきけん;xi2juan3●●〕むしろを巻くように、物をすべて巻き込む。「席卷」〔せきけん;xi2juan3●●〕こと。 ・直搗:直ちに敵陣を衝く。南宋・岳飛の「直搗黄龍,與ゥ君痛飮耳。」、南宋・岳飛の『送紫岩張先生北伐』に「號令風霆訊,天聲動北陬。長驅渡河洛,直搗向燕幽。馬蹀閼氏血,旗梟可汗頭。歸來報明主,恢復舊~州。」とある。 ・搗:〔たう;dao3●〕つく。うつ。たたく。みだす。攪拌する。 ・湘:〔しゃう;Xiang1○〕湖南省の略称。 ・和:…と。 ・鄂:〔がく;E4●〕湖北省の略称。

※国際悲歌歌一曲:『インターナショナル』の悲しげな歌を一曲、唱えば。 ・国際悲歌:『國際歌』のこと。革命歌の『インターナショナル』のこと。=『國際歌』「起來! 饑寒交迫的奴隸! 起來! 全世界受苦的人! 滿腔的熱血已經沸騰,要爲眞理而鬪爭! 舊世界打個落花流水,奴隸們起來! 起來! 不要説我們一無所有,我們要做天下的主人! 這是最後的鬪爭,團結起來到明天! 英特納雄耐爾,就一定要實現! 這是最後的鬥爭,團結起來到明天! 英特納雄耐爾,就一定要實現!」(起て! 餓ゑたる者よ 今ぞ日は近し 覺めよ我が同胞(はらから) 曉は來ぬ…)とある。後出・杜甫の『乾元中寓居同谷縣作歌』中の語句で謂えば「嗚呼一歌

※狂飆為我従天落:(革命的な)暴風がわたしのために天から降ってきた。 * 盛唐・杜甫の『乾元中寓居同谷縣作歌』に「有客有客字子美,白頭亂髮垂過耳。歳拾橡栗隨狙公,天寒日暮山谷裏。中原無書歸不得,手脚凍皴皮肉死。嗚呼一歌悲風爲我從天。」とある。 ・狂飆:〔きゃうへう;kuang2biao1〕荒れ狂う大風。すさまじい暴風。革命勢力の嵐を謂う。前出・毛沢東の『念奴嬌・鳥兒問答』には「鯤鵬展翅,九萬里,翻動扶搖羊角。」とある。 ・従天落:天から落ちてきた。革命勢力の兵士は「天兵」で表現されている。






◎ 構成について:
蝶恋花 六十字 双調 仄韻の一韻到底。『鵲踏枝』『一金』ともいう。韻式は「aaaa aaaa」韻脚は「惡縛角略 躍鄂曲落」で、詞韻第十五部入声二沃(曲)、第十六部入声三覺(角)・十藥(惡縛略躍鄂落)。

○○●●(仄韻),
●○○+●○○●(仄韻)。
○○●●(仄韻),
●●○●(仄韻)。

○○●●(仄韻),
●○○+●○○●(仄韻)。
○○●●(仄韻),
●○○●(仄韻)。
                 

漢詩 填詞 詩餘 詩余 唐詩 漢詩 宋詞 漢詩 唐詩 漢詩 宋詞 漢詩漢詩 唐詩 漢詩 宋詞 漢詩 唐詩 漢詩 宋詞 漢詩 漢詩 唐詩 漢詩 宋詞 漢詩 唐詩 漢詩 宋詞 漢詩 漢詩 
zhuzhang わたしの主張
huanyng xinshang Ding Fengzhang de zhuye