Huanying xinshang Ding Fengzhang de wangye

                            


柳州二月榕葉落盡偶題 
                                                  

     唐・柳宗元

宦情羈思共淒淒,
春半如秋意轉迷。
山城過雨百花盡,
榕葉滿庭鶯亂啼。




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柳州(りうしう)二月( じ げつ) 榕葉(ようえふ) 落ち盡くし (たまたま)題す 

宦情(くゎんじゃう) 羈思(きし)  共に淒淒(せいせい)として,
(なか)ばにして 秋の如く  () (うた)た迷ふ。
山城(さんじゃう) 雨 ()ぎて  百花(ひゃくくゎ) ()き,
榕葉(ようえふ) 庭に滿ちて  (うぐひす) 亂れ()く。

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◎ 私感註釈

※柳宗元:中唐の詩人。773年(大暦八年)~819年(元和十四年)。字は子厚。任地に因んで、柳河東、柳柳州とも呼ばれる。河東(現・山西省)の人。韓愈と並んで古文運動を提倡、その勃興に寄与した。政争に巻き込まれ、永州司馬、更に柳州司馬に左遷された。『江雪』「千山鳥飛絶,萬徑人蹤滅。孤舟簑笠翁,獨釣寒江雪。」は、特に有名。

※柳州二月榕葉落尽偶題:柳州(現・広西壮族自治区の柳州市)の陰暦・二月(陽暦・二月下旬~月上旬頃)に榕樹の葉はすっかりと落ちてしまった(ことで、そのことについて、)たまたま(詩を)つくった。 ・柳州:現・広西壮族自治区・柳州市。作者の任地で、柳州の刺史であった。『中国歴史地図集』第五冊 隋・唐・五代十国時期(中国地図出版社)69-70ページ「唐 嶺南道東部」にある。現・広西壮族自治区・柳州市。桂林の西南200キロメートルのところ。 ・二月:〔じげつ(にぐゎつ);er4yue4●●〕春の季節の二番目の月で、陽暦の二月下旬~四月上旬頃。仲春。 ・榕葉:榕樹の葉。 ・榕:〔よう;rong2○〕ガジュマル。亜熱帯・熱帯アジアからミクロネシアに生えるクワ科の常緑高木。幹から多数の太い気根を伸ばす。榕樹。 ・偶題:たまたま(詩を)つくる。

※宦情羈思共淒淒:(作者の)役人としての思いも、(都落ちしての)客愁も、どちらもがわびしく悲しいもので。 ・宦情:〔くゎんじゃう;huan4qing2●○〕役人としての思い。念願。願望。 ・羈思:〔きし;ji1
si4○◎〕旅のうれい。旅愁。客愁。「思」:名詞(おもい)は●だが(動詞(おもう)はsi1○)、現代語では共にsi1と言う。 ・淒淒:〔せいせい;qi1qi1○○〕わびしく悲しいさま。ものさびしいさま。寒く冷ややかなさま。寒く厳しいさま。ぞっとする。漢・卓文君の『白頭吟』に「皚如山上雪,皎若雲間月。聞君有兩意,故來相決絶。今日斗酒會,明旦溝水頭。躞蹀御溝上,溝水東西流。淒淒淒淒,嫁娶不須啼。願得一心人,白頭不相離。竹竿何嫋嫋,魚尾何簁簁。男兒重意氣,何用錢刀爲。」とあり、魏・曹丕の『寡婦』に「霜露紛兮交下,木葉落兮淒淒。候鴈叫兮雲中,歸燕翩兮徘徊。妾心感兮惆悵,白日忽兮西頽。守長夜兮思君,魂一夕兮九乖。悵延佇兮仰視,星月隨兮天廻。徒引領兮入房,竊自憐兮孤栖。願從君兮終沒,愁何可兮久懷。」とあり、盛唐・ 皇甫冉の『曾山送別』に「淒淒遊子若飄蓬,明月清樽祗暫同。南望千山如黛色,愁君客路在其中。」とあり、後世、明・李攀龍の『於郡城送明卿之江西』で、「青楓颯颯雨凄凄,秋色遙看入楚迷。誰向孤舟憐逐客,白雲相送大江西。」とする。また、「萋萋」〔せいせい;qi1qi1○○〕では、王昭君の『昭君怨』(『怨詩』)「秋木萋萋,其葉萎黄。有鳥處山,集于苞桑。養育羽毛,形容生光。既得升雲,上遊曲房。離宮絶曠,身體摧藏。志念抑沈,不得頡頏。雖得委食,心有徊徨。我獨伊何,來往變常。翩翩之燕,遠集西羌。高山峨峨,河水泱泱。父兮母兮,道里悠長。嗚呼哀哉,憂心惻傷。」がある。以下の場合は「木や草の繁っているさま」で、崔顥の『黄鶴樓』「昔人已乘白雲去,此地空餘黄鶴樓。黄鶴一去不復返,白雲千載空悠悠。晴川歴歴漢陽樹,芳草萋萋鸚鵡洲。日暮鄕關何處是,煙波江上使人愁。」や、『楚辞・招隱士』「王孫遊兮不歸,春草生兮萋萋。歳暮兮不自聊,蛄鳴兮啾啾。」温庭の『折楊柳』に「館娃宮外城西,遠映征帆近拂堤。繋得王孫歸意切,不春草萋萋。」唐・温庭の『菩薩蠻』に「玉樓明月長相憶。柳絲娜春無力。門外萋萋。送君聞馬嘶。   畫羅金翡翠。香燭消成涙。花落子規啼。綠窗殘夢迷。」 とある。

※春半如秋意転迷:春の季節の半ば(=陰暦・二月)で秋のようで(/春になったばかりなのに、一年の盛んな時期の過ぎた後の秋のようで)、心は、ますます悲しみ悼む。 ・春半:春の季節の半ば。仲春の陰暦二月。(春の季節は一月・二月・三月)。 ・意:心。思い。 ・転:ますます。なんとなく。うたた。 ・迷:悲しみ悼む。まどわせる。ぼんやりする。

※山城過雨百花尽:山あいの町(=柳州)での通り雨で、多くの花が散ってしまい。 ・山城:山あいの町。ここでは、柳州を指す。 ・過雨:通り雨。

※榕葉満庭鴬乱啼:榕樹の葉は庭に満ちて、ウグイスがあちらこちらで不揃いに鳴いている。 ・乱啼:あちらこちらで不揃いに鳴く意。

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◎ 構成について

韻式は、「AAA」。韻脚は「淒迷啼」で、平水韻上平八齊。この作品の平仄は、次の通り。

●○●●●○○,(韻)
○●○○●●○。(韻)
○○◎●●○●,
○●●○○●○。(韻)
2015.1. 9
     1.11
     1.12




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