永久楽土
永久に続く楽土となろう──。
神々はもはや自らの存在は必要ないと去り、後には人が残された。神の力の一部を受け、神に代わって世界を導くはずの存在は
永い時の中で少しずつ少しずつ、その在り方を忘れて行った。そして今、絶望の中で無力な少女は呟く。
…ここは神にすら見捨てられた場所だと。
※作品の性質上、若干暴力的な描写や不健全な表現などが入る可能性があります
※最終更新作品⇒極彩の庭(2)
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+設定資料+
神々の足跡 : 『永久楽土』における設定資料(登場人物紹介・用語解説)です
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+本篇+
■ 序章 舞台:トーティ=ファリアンサ / 原稿用紙換算:20枚 *概要
本篇より数百年前。
大陸を支配していた一大帝国、トーティ=ファリアンサ陥落時の物語。それは誰も知らない、歴史の裏側で起こった出来事──。
*目次
一括DL(Text/LZH形式) ⇒ DL(6.9KB)
*本文抜粋
「ひ…っ」
喉で引きつった悲鳴をあげ、彼女は更に背後に縋る。
硬い岩盤に爪を立てたせいで、長く整えられた爪が折れ、もしくは剥がれすらしたものの、彼女は痛みなど感じていないのか、その行為をやめようとしなかった。
元々それ程距離があった訳でもなく、少年は手を伸ばせば彼女に触れる事すら出来そうな位置まですぐに移動してしまう。その気配を間近に感じて、彼女は完全に狂乱状態に陥った。
「いやいやいやいやいやあっ!! 死にたくないっ、死にたくない……っ!!」■ 第一部 闇き導き神の祈り 舞台:ザイン=エルダ / 原稿用紙換算:**枚 *概要
奴隷の少女は、ある時金色の夢を見た。
それは何の力もないはずの少女の運命と、世界とが大きく動き出す予兆だった……。アウラの流転する人生がここから始まる──。
*目次
禁色の塔
暗雲
闇き祈り
終 灰色の朝
*本文抜粋
ふっと唐突に身体が軽くなった。
何事かと見れば、再び全身を布で隠した姿に戻った正体の知れない何者かが、先程と同様、軽々とアウラの身体を宙に吊り上げていた。
さらさらと身体に残った砂が落ちる音を聞きながら、アウラは混乱のままその人物を見つめる。
「── っ、は、はあ……っ」
ようやく呼吸が可能になり、貪るように息をつく。
そんなアウラを吊り下げたまま、その人は囁くように問い掛けた。
「…賭けをしようか?」■ 第ニ部 光輝く神の怒り 舞台:??? / 原稿用紙換算:**枚 ※執筆予定
■ 第三部 喪われた女神の嘆き 舞台:??? / 原稿用紙換算:**枚 ※執筆予定
■ 終章 舞台:??? / 原稿用紙換算:**枚 ※執筆予定