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          詠史
           
八首之六
            
        西晉 左思

荊軻飮燕市,
酒酣氣益震。
哀歌和漸離,
謂若傍無人。
雖無壯士節,
與世亦殊倫。
高眄四海,
豪右何足陳。
貴者雖自貴,
視之若埃塵。
賤者雖自賤,
重之若千鈞。


    **********************

          詠史詩 八首之六
          

荊軻   燕市に 飮み,
酒 酣
(たけなは)にして  氣 益(ます)ます 震ふ。
哀歌して   漸離に 和し,
(おも)へらく  傍(かたはら)に 人の 無きが 若(ごと)し と。
壯士の節  無しと 雖
(いへど)も,
世と  亦た 倫
(たぐひ)を 殊(こと)にす。
高眄
(かうべん)して  四海を (あなど)り,
豪右  何ぞ 陳
(の)ぶるに 足らん。
貴き者は  自ら 貴
(たっと)ぶと 雖(いへど)も,
(これ)を 視(み)ること  埃塵の 若(ごと)し。
賤しき者は  自ら 賤しむと 雖(いへど)も,
(これ)を 重んずること  千鈞の 若(ごと)し。

             ******************

◎ 私感訳註:
※詠史:これは「詠史詩」八首のうちの其六になる。荊軻が秦王暗殺に出かける前の様子を『史記』に基づいて、歌っている。『史記・卷八十六』刺客列傳第二十六には、「荊軻既至,愛燕之狗屠及善撃筑者高漸離
荊軻嗜酒,日與狗屠及高漸離飮於酒酣以往,高漸離撃筑荊軻和而歌於市中,相樂也,已而相泣,旁若無人荊軻雖游於酒人乎,然其爲人沈深好書;其所游諸侯,盡與其賢豪長者相結。其之之處士田光先生亦善待之,知其非庸人也。」とあり、その中の前半部分をなぞって作っている。とりわけ赤い字の部分はそっくりである。荊軻の行動についてはこちらのページを参照。
※左思:西晉時代の人(250年?〜305年?)で、字は太沖。臨緇(現・山東省緇博)の人。現存する作品は、「雜詩」「招隱詩」「詠史」(「詠史詩」は八首で、この作品はその六となる)「悼離贈妹詩」「嬌女詩」等、僅かな詩賦が伝えられるのみで、「三都賦」がその代表作となる。文人で、儒學者の家に生まれ、小さいとき書法や鼓、琴を習うが、成就せず、学問に志して文学者となる。
※荊軻飮燕市:荊軻は燕の街で(酒を)飲んでは。 ・市:いち。売買をする場所。人が集まるにぎやかなところ。雑沓。街。
※酒酣氣益震:酒盛りがたけなわになると、気分はますます昂揚している。
※哀歌和漸離:(荊軻は)哀しげな歌を唱い、高漸離(の筑の演奏)に唱和して。
※謂若傍無人:(その振る舞いは)傍若無人のようであった。前出『史記・刺客列傳』青字部分に依る。 ・謂:思う。いう。 ・若:…のようだ。ごとし。 ・若傍無人:傍若無人。
※雖無壯士節:名士としての礼節は無かったものの。 *前出『史記・刺客列傳』「日與狗屠及高漸離飮於燕市」といった行状をいう。
※與世亦殊倫:世間の(普通の人物とは)そのたぐいを異にする。 ・殊:ことに。ことにする。異なる。 ・倫:たぐい。類。
※「雖無壯士節,與世亦殊倫」:武士、士大夫としての礼節、礼譲はなかったものの、大人物であった、と言うことをいいたい。前出の『史記』の「其爲人沈深好書;其所游諸侯,盡與其賢豪長者相結。(其之之處士田光先生亦善待之,)知其非庸人也。」の部分のことをいっている。
※高眄四海:斜に構えて、天下を軽く見て。高い立場から、ちらりと軽く世の中をあなどり軽んじて見やり。 ・眄:(べん;mian34)みる。横目で見る。流し目で見る。ちらりと見る。 ・:(;miao3)軽んず、あなどる、軽視する。遠い、遥かである。 前者グループの意。 ・四海:四方の海。天下、世界。ここは後者グループの意。
※豪右何足陳:豪邁さは、申すに及ばない。 ・豪右:勢力が優れて、強いこと。何足:…にたらない。…に及ばない。 ・陳:のべる。
※貴者雖自貴:富貴の者は、自分自身を尊貴なものであると思っているが。
※視之若埃塵:(荊軻は)これ(貴者)をチリ・アクタのように見なす。 *軽い=好ましくない←→重い=好ましい、という価値観がある。 ・埃塵:塵埃のこと。「塵」を韻脚とするために替えた。
※賤者雖自賤:卑賤の者は、自分自身を卑賤なものであると思っているが。
※重之若千鈞:(荊軻は)これ(貧者、身分の卑しいとされていた人)を千鈞のごとく重きものとしている。前出の『史記』の「愛燕之狗屠及善撃筑者高漸離」「日與狗屠高漸離飮於燕市」という交友を指している。



◎ 構成について

  平韻一韻到底。韻式は「AAAAAA」、韻脚は「震(普通は去声)、人倫陳塵鈞」で上平十一真。次の平仄はこの作品のもの。



   ○○●○●,
   ●○●●
。(韻)
   ○○○●○,
   ●●○○○。(韻)
   ○○●●●
   ●●●○○。(韻)
   ○●●●●,
   ○●○●○?(韻)
   ●●○●●,
   ●○●●○。(韻)
   ●●○●●,
   ○○●○○。(韻)

2003.2. 7
     2. 8完
     2.22補
    11.10
2005.1.15

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