

 

| 煮豆燃豆萁, 豆在釜中泣。 本是同根生, 相煎何太急?  | 
七歩詩(應聲而作詞)
豆を煮るに 豆萁(まめがら)を 燃やせば,
豆は 釜中に 在りて 泣く。
本 是れ 同根に 生ぜしに,
相ひ煎(に)ること 何ぞ 太(はなは)だ 急なる?
 が載っている。曹植の思いは『吁嗟篇』「吁嗟此轉蓬,居世何獨然。長去本根逝,宿夜無休閑。東西經七陌,南北越九阡。卒遇回風起,吹我入雲間。自謂終天路,忽然下沈泉。驚飆接我出,故歸彼中田。當南而更北,謂東而反西。宕宕當何依,忽亡而復存。飄
が載っている。曹植の思いは『吁嗟篇』「吁嗟此轉蓬,居世何獨然。長去本根逝,宿夜無休閑。東西經七陌,南北越九阡。卒遇回風起,吹我入雲間。自謂終天路,忽然下沈泉。驚飆接我出,故歸彼中田。當南而更北,謂東而反西。宕宕當何依,忽亡而復存。飄 周八澤,連翩歴五山。流轉無恆處,誰知吾苦艱。願爲中林草,秋隨野火燔。糜滅豈不痛,願與根
周八澤,連翩歴五山。流轉無恆處,誰知吾苦艱。願爲中林草,秋隨野火燔。糜滅豈不痛,願與根 連。」
連。」 によく顕れている。
によく顕れている。| 諱 | 字 | 「諱」の読みと意味 | 「字」(あざな)の意味 | |
| 植 | 子建 | 〔しょく〕:うえる。 〔ち〕:たてる、おく、はしら。 | たてる。はじめる。「植」「建」どちらも「たてる」と訓む。 | |
| 兄 | 丕 | 子桓 | はじめ、もと。大きい。 | 一定の処。しるし、柱、勇ましい | 
| 父 | 操 | 孟コ | 
| 『古詩源』 | 
| 『古文眞寶』 | 
※七歩詩:『古文眞寶』や『古詩源』にある(写真右下・上)。これは『古文眞寶』のもの。 『三國演義』第七十九回「兄逼弟曹植賦詩。姪陥叔劉封伏法」には『七歩詩』が出てくる。曹丕は弟の曹植に対して「吾今限汝行七歩吟詩一首」と命じ、作った「兩肉齊道行,頭上帶凹骨。相遇由山下, 起相
起相 突。二敵不倶剛,一肉臥土窟。非是力不如,盛氣不泄畢。」がそれである。それに対して曹丕は「七歩成章,吾猶以爲遲。汝能應聲而作詩一首否?」といわれ、再び作ったのがこのページの詩である。『兄弟』詩である。兄弟仲、兄弟愛を提起する詩である。
突。二敵不倶剛,一肉臥土窟。非是力不如,盛氣不泄畢。」がそれである。それに対して曹丕は「七歩成章,吾猶以爲遲。汝能應聲而作詩一首否?」といわれ、再び作ったのがこのページの詩である。『兄弟』詩である。兄弟仲、兄弟愛を提起する詩である。
 起相
起相 突。二敵不倶剛,一肉臥土窟。非是力不如,盛氣不泄畢。」と作った。これが『七歩詩』である。するとさらに、「七歩で作るのでは遅すぎる。言われた声と同時に作れるか。『兄弟』という詩題だ。」曹植は即座に「煮豆燃豆
突。二敵不倶剛,一肉臥土窟。非是力不如,盛氣不泄畢。」と作った。これが『七歩詩』である。するとさらに、「七歩で作るのでは遅すぎる。言われた声と同時に作れるか。『兄弟』という詩題だ。」曹植は即座に「煮豆燃豆 ,豆在釜中泣。本是同根生,相煎何太急!」(豆を煮るに豆
,豆在釜中泣。本是同根生,相煎何太急!」(豆を煮るに豆 (まめがら)を燃やせば,豆は釜中に在りて泣く。本 是れ同根に生ぜしに,相ひ煎(に)ること何ぞ太(はなは)だ急なる?)と口ずさんだ。これを聞いて曹丕は涙をこぼした。「『吾與汝情雖兄弟,義屬君臣。汝安敢恃才蔑禮?昔先君在日,汝常以文章誇示於人,吾深疑汝必用他人代筆。吾今限汝行七歩吟詩一首。若果能,則免一死。若不能,則從重治罪,決不姑恕。』植曰:『願乞題目。』時殿上懸一水墨畫,畫着兩隻牛,鬪於土牆之下,一牛墜井而亡。丕指畫曰:『即以此畫爲題。詩中不許犯着「二牛鬪牆下,一牛墜井死」字樣。』植行七歩,其詩已成。詩曰:「兩肉齊道行,頭上帶凹骨。相遇凹山下,
(まめがら)を燃やせば,豆は釜中に在りて泣く。本 是れ同根に生ぜしに,相ひ煎(に)ること何ぞ太(はなは)だ急なる?)と口ずさんだ。これを聞いて曹丕は涙をこぼした。「『吾與汝情雖兄弟,義屬君臣。汝安敢恃才蔑禮?昔先君在日,汝常以文章誇示於人,吾深疑汝必用他人代筆。吾今限汝行七歩吟詩一首。若果能,則免一死。若不能,則從重治罪,決不姑恕。』植曰:『願乞題目。』時殿上懸一水墨畫,畫着兩隻牛,鬪於土牆之下,一牛墜井而亡。丕指畫曰:『即以此畫爲題。詩中不許犯着「二牛鬪牆下,一牛墜井死」字樣。』植行七歩,其詩已成。詩曰:「兩肉齊道行,頭上帶凹骨。相遇凹山下, 起相
起相 突。二敵不倶剛,一肉臥土窟。非是力不如,盛氣不泄畢。」曹丕及羣臣皆驚。丕又曰:『七歩成章,吾猶以爲遲。汝能應聲而作詩一首否?』植曰:『願即命題。』丕曰:『吾與汝乃兄弟也。以此爲題。亦不許犯着「兄弟」字樣。』植略不思索,即口占一首曰:『煮豆燃豆
突。二敵不倶剛,一肉臥土窟。非是力不如,盛氣不泄畢。」曹丕及羣臣皆驚。丕又曰:『七歩成章,吾猶以爲遲。汝能應聲而作詩一首否?』植曰:『願即命題。』丕曰:『吾與汝乃兄弟也。以此爲題。亦不許犯着「兄弟」字樣。』植略不思索,即口占一首曰:『煮豆燃豆 ,豆在釜中泣。本是同根生,相煎何太急!』。曹丕聞之,潸然涙下。」これはまた六句の
,豆在釜中泣。本是同根生,相煎何太急!』。曹丕聞之,潸然涙下。」これはまた六句の| 「 | 煮豆持作羹, | 
| 漉豉以爲汁。 | |
| 萁向釜下然, | |
| 豆在釜中泣。 | |
| 本是同根生, | |
| 相煎何太急?」 | 
 在釜下然,豆在釜中泣;本是同根生,相煎何太急?』帝深有慚色。」とする。
在釜下然,豆在釜中泣;本是同根生,相煎何太急?』帝深有慚色。」とする。※煮豆燃豆 :豆を煮るのに、豆がらを燃やす。 ・煮豆:豆を煮る。 ・燃豆
:豆を煮るのに、豆がらを燃やす。 ・煮豆:豆を煮る。 ・燃豆 :豆の茎(豆がら)を燃やす。 ・豆萁:〔とうき;dou4qi2●○〕豆の茎。豆がら。
:豆の茎(豆がら)を燃やす。 ・豆萁:〔とうき;dou4qi2●○〕豆の茎。豆がら。
※豆在釜中泣:豆は釜の中で泣く。 *豆と豆萁とは、本来同一の根から生えている謂わば身内だが、豆がらは燃えて(身内の)豆を煮て来るので、豆は堪えかねてカマの中で泣いている。 ・釜中泣:釜の中で泣く。豆と豆萁とは、本来同一の根から生えている、いわば身内だが、豆萁(豆がら)は燃えて豆を煮て来るので、豆は堪えかねてカマの中で泣いている
※本是同根生:本来は同じ根から生長した。 *ここでは曹丕と曹植の兄弟を指し、兄が弟を殺し除こうとすることを云っている。 ・本是:本来は。 ・同根生:同じ根から生長した。ここでは曹丕と曹植との兄弟をも指す。
※相煎何太急:豆萁が豆をにることにどうしてそんなに急くのか。 *どうしてそんなに激しく攻撃してくるのか。 ・相煎:豆萁が豆をにる。兄が弟を虐めることを云っている。 ・相:…てくる。動作が対象に及ぶ時の表現 。 ・何太急:どうしてそんなに急くのか。 ・何:なんぞ。反問。疑問の辞。 ・太:はなはだ。あまりにも。 ・急:いそぐ。せく。急である。
。 ・何太急:どうしてそんなに急くのか。 ・何:なんぞ。反問。疑問の辞。 ・太:はなはだ。あまりにも。 ・急:いそぐ。せく。急である。
◎ 構成について
  
五言詩。韻式は「aa」。韻脚は「泣急」で、入声韻。この詩の平仄は次の通り。
   ●●○●○,
   ●●●○●。(韻)
   ●●○○○,
   ○○○●●。(韻)
| 2001. 2.15 5.18完 9.15補 2002. 7.10 2003. 1.28 2005. 4.23 2007. 7.23 2009. 4. 2版 2018.10.23 | 

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