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馬上作

            
            
        南宋 陸游

平橋小陌雨初收,
淡日穿雲翠靄浮。
楊柳不遮春色斷,
一枝紅杏出墻頭。






    **********************


    馬上の作

平橋(へいけう)小陌(せうはく)  雨 初めて(をさ)まり,
淡日(たんじつ) 雲を穿(うが)ちて  翠靄(すゐあい) 浮かぶ。
楊柳(やうりう) 春色を(さへぎ)()たず,
一枝(いっ し )紅杏(こうきゃう)  墻頭(しゃうとう)より()づ。

             ******************


◎私感訳注:

※馬上作:馬上での詩作。南宋・葉紹翁の『遊園不値』に「應憐屐齒印蒼苔,小扣柴扉久不開。
春色滿園關不住,一枝紅杏出牆來。」とある。

※平橋小陌雨初收:平らな橋のある小道では、今しがた、雨がやんで。 ・平橋:平らな橋。(中国ではアーチ型の橋(拱橋)も多い)。晩唐・温庭筠の『楊柳枝』に「蘇小門前柳萬條,毿毿金線拂
平橋。黄鶯不語東風起,深閉朱門伴細腰。」とある。 ・小陌:小道。 ・陌:〔はく;mo4●〕みち。あぜ道。東西に走るあぜ道。 ・初收:たった今やんだ。今しがた、やんだ。 ・初:たった今。今しがた。

※淡日穿雲翠靄浮:薄く霞んだ太陽が雲の合間から光を放って、緑色のもやが浮かんでいる。 ・淡日:薄く霞んだ太陽。淡い日光。 ・穿雲:雲の合間から透して。雲を穿って。晩唐・杜牧の『張好好詩』に「一聲雛鳳呼。繁弦迸關紐,塞管裂圓蘆。衆音不能逐,嫋嫋
穿雲衢。主公再三嘆,謂言天下殊。贈之天馬錦,副以水犀梳。龍沙看秋浪,明月遊東湖。自此毎相見,三日已爲疏。玉質隨月滿,艷態逐春舒。絳唇漸輕巧,雲歩轉虚徐。旌旆忽東下,笙歌隨舳艫。霜凋謝樓樹,沙暖句溪蒲。身外任塵土,樽前極歡娯。飄然集仙客,諷賦欺相如。聘之碧瑤佩,載以紫雲車。洞閉水聲遠,月高蟾影孤。爾來未幾歳,散盡高陽徒。」とある。 ・翠靄:みどり色のもや。

※楊柳不遮春色断:楊柳は春の気配を遮(さえぎ)って断ってしまう、ということはできなくて。 ・楊柳:〔やうりう;yang2liu3○●〕ヤナギの総称。 ・楊:カワヤナギ、ネコヤナギ。 ・柳:シダレヤナギ。 ・不遮…断:(…を)さえぎって断(た)ってしまう。南宋・葉紹翁の『遊園不値』でいえば「關不住」か?。 ・春色:春の気配。春景色。

※一枝紅杏出墻頭:一枝(ひとえだ)の赤いアンズが、垣の外へ出てきている。 *なお、“
红杏出墙”は、「家庭内の女性(妻)が、外部に向かって美しい枝を見せる」(=妻が情夫を持つ意)として、当時以降の文学でも「妻の不倫・浮気」の意として象徴的に使われる。前出・葉紹翁の『遊園不値』に「春色滿園關不住一枝紅杏出牆來。」とある。 ・紅杏:赤いアンズ。妻女のことを託したともみる。 ・杏:〔きゃう、かう、あん;xing4●〕アンズ。バラ科の落葉小喬木。春に梅に似たピンク色等の花が咲く。 ・出…来:…から出てくる。 ・墻頭:〔しゃうとう;qiang2tou2○○〕塀(へい)のてっぺん。塀の上の部分。「墻」:〔しゃう;qiang2○〕かき。風よけの土塀。へい。=牆。





◎ 構成について

韻式は「AAA」。韻脚は「收浮頭」で、平水韻下平十一尤。次の平仄はこの作品のもの。

     ○○●●●○○,(韻)
    ●●○○●●○。(韻)
    ○●●○○●●,
    ●○○●●○○。(韻)
2012.8.22
     8.23
2016.3. 2




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