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bailetian baijuyi dingfengchang dingfengzhang shicishijie

   竹枝
          唐 白居易

巴東船舫上巴西,
波面風生雨脚齊。
水蓼冷花紅
濕葉碧凄凄。


**********
       

巴東の 船舫  巴西に 上り,
波面に 風 生じて  雨脚 齊
(ひと)し。
水蓼 花を冷して  紅 として,
 葉を濕して  碧 凄凄たり



      **********

私感註釈

※白居易:中唐の詩人。772年(大暦七年)〜846年(會昌六年)。字は楽天。号は香山居士。官は武宗の時、刑部尚書に至る。平易通俗の詩風といわれるが、詩歌史上、積極的な活動を展開する。

※竹枝:民謡。民歌。男女の思いをうたった歌。

※巴東船舫上巴西:巴東のいろいろな船が巴西にのぼってきて。 ・巴東:四川省東端の奉節、巫山、雲陽一帯。後漢末に巴地方に巴郡、巴東郡、巴西郡が置かれた。 ・巴:春秋時代の国名。四川省東部一帯。 ・船舫:船や小船。 ・上:のぼる。ここでは瞿塘峡などの三峡を遡ることを指す。 ・巴西:四川省の中一帯。長江の流れからいうと、川上に当たる。

※波面風生雨脚齊:水面に風のためのさざ波が生じて、雨あしもそろった。 ・波面:波の面に。水面に。 ・風生:風のためのさざ波が生じ。 ・雨脚:雨あし。密集して降る雨のしずくをいう。 ・齊:そろう。

※水蓼冷花紅:タデは、(降る雨に)花を冷やしてぶるぶると震え。 ・水蓼:ヤナギタデ。ミズタデ。蓼のなかま。水際に生える。 ・冷花:花を冷やして。「冷」や後出の「濕」は、動詞として使われている。 ・紅:紅(い花)が(降る雨にうたれて)ぶるぶると震えて。色彩などの状態を表す形容詞の場合、その後に重ねられてできている接尾辞がくる表現が多い。例:紅通通。白浄浄。黄嫩嫩。藍汪汪。緑油油…。 ・:〔そくそくsu4su4●●〕ぶるぶる(と、震え)。はらはら(と)。さらさら(と)。擬態語。「」はふるい。

※江濕葉碧凄凄:香草の江は、(降る雨に)葉をぬらして、緑の色が寒々しい(風情である)。 ・江:香草の名。「楚辞・離騒」にある。 ・濕葉:(降る雨に)葉を湿らせて。 ・碧凄凄:澄んだみどりの色が、寒々しい。 ・凄凄:寒々しい。もの寂しい。寒い。




◎ 構成について
  
 平韻一韻到底。 韻式は「AAA」。韻脚「西齊凄」は平水韻上平八齊。次の詞調はこの作品のもの。

   ○○○●●○○(韻)
   ○●○○●●○。(韻)
   
●●●○○●●,
   ○○●●●○○。(韻)
 

***********************

2002.5.18
     5.19
     5.20完
2022.3.24補
     3.27

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