bailetian baijuyi dingfengchang dingfengzhang shicishijie
竹枝苦怨怨何人, 夜静山空歇又聞。 蠻兒巴女齊聲唱, 愁殺江南病使君。 |
竹枝 苦(ひど)く怨む 何人(なんぴと)を怨むや,
夜 静かに 山 空しくして 歇(や)みて 又た 聞こゆ。
蠻兒 巴女 聲を 齊(ひと)しくして 唱ふ,
江南に愁殺して 使君を 病ません。
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◎私感註釈
※白居易:中唐の詩人。772年(大暦七年)〜846年(會昌六年)。字は楽天。号は香山居士。官は武宗の時、刑部尚書に至る。平易通俗の詩風といわれるが、詩歌史上、積極的な活動を展開する。晩年仏教に帰依する。
※竹枝:民歌。民間の歌謡。男女の思いをうたった歌。。この作品は、白居易が忠州刺史のときのもの。
※竹枝苦怨怨何人:竹枝の歌声がひどく怨めしげだが、一体どんな人を怨んでいるのだろうか。 ・苦怨:ひどく怨めしげだ。 ・苦:ひどく。しきりに。はげしく。いちずに。 ・怨何人:一体だれを怨んでいるのだろうか。 ・何人:どんな人。だれ。“何人”は“誰”というときよりも「どんな素性の人」かと疑問の感じが強い。現代(中国)語でも、「誰」というよりも「什么人」(shenmeren)のほうが素性を尋ねる感が強い。もっともここでは、字数の制限からこの用法になったのだろう。
※夜静山空歇又聞:夜が静かで、山もしいんと静まっているので、(歌声が)やんではまたも聞こえてくる。 ・夜静:夜が静かである。 ・山空:山がしずかである。 ・歇:やむ。 ・又:またもや。 ・聞:きこえる。耳に入ってくる。
※蠻兒巴女齊聲唱:四川の若者と少女が声をそろえて唱っている(のが聞こえてきたが)。 ・蛮児:現地・四川の青年。四川のこの地は荊蛮の地。 ・巴女:現地・四川の少女。四川の古地名は巴。巴蜀。 ・女:少女。 ・齊聲唱:声をそろえて唱う。
※愁殺江南病使君:江南で悲しみのあまり、病気がちである使君(であるわたし)は、一層心を傷める。 ・愁殺:かなします。 ・-殺:動詞の後に付き、その程度が激しいことをいう。 ・病:病気になる。動詞。 ・使君:刺史のこと。ここでは、作者・白居易のことになる。
◎ 構成について
平韻一韻到底。 韻式は「AAA」。韻脚「人聞君」で、平水韻上平十一真。次の詞調はこの作品のもの。
●○●●●○○,(韻)
●●○○●●○。(韻)。
○○○●○○●,
○●○○●●○。(韻)。
2002.1.12完 3. 6補 2022.3.22 3.23 3.29 |
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