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C58の組み立て 2日目-ランボードとボイラー

組み立てが面倒なキャブができたところで、水平の基準面となるランボードとボイラーに移ります。
水平や直角を出すために、あらゆる方向から見るのですが、見るだけに終わってしまいます。

今回予想される失敗
・ランボードを水平にしないまま裏板をハンダ付けしてしまう
・フロントデッキを曲げる前にランボード裏板をハンダ付けして、曲げられなくなってしまう
・煙室扉が曲がって付いてしまう
・ボイラー前部・後部が「く」の字になってしまう
・キャブがまっすぐに付かない

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煙室前面の組み立て

煙室扉枠に手すりを取り付けます。手すりは線材ではなく、足ごとエッチングされた帯材で、ワールド工芸の蒸機の手すりやパイピングはほとんどこの方式です。

丸棒などで曲げぐせを付けてから足をハンダ付けし、終わったら足はきれいにヤスっておきます。
このパーツには、ナンバープレートの台座や開閉ヒンジ、煙室戸ハンドルも一緒にエッチングされており、ハンドルの形の違う2種類が付属しています。

煙室扉の組み込み

煙室扉は挽物で、ここに先ほどの枠をはめ込みます。これはハンダ付けでも接着でも良いと思います。

ボイラーの結合

ボイラーは前後2パーツに分かれています。ワールド工芸の蒸機シリーズは、C62からこのようになりました。
煙室扉とキャブは、この段階でははめこんでみただけで、まだハンダ付けしていません。特に煙室扉は、ランボードに組み込んでから曲っていることに気付いても遅いので、実際に合わせてから位置決めしたほうが良いです。

ランボードの歪み修正 ランボードは網目のエッチングされた上板に、山折りに折り返された裏板を張り重ねて作ります。
裏板に開いた穴からハンダを流して固定するのですが、その前に必ず歪みを直して水平にしておきます。これを怠ると仕上がりが汚くなることがあります。
(怠らなくても汚くなっているのですが)
部品の取り付け部を起こす 前デッキの傾斜部や、コンプレッサーなどを取り付ける部分は、ハンダを流す前に少し起こしておきます。…となぜか不徹底にやっていますが、完全に起こして構いません。
水平のままハンダを流すと、折り曲げ位置にまでハンダが流れて、曲げられなくなり大変苦労することがあります。
ランボードの張り合わせ 2枚重ねにしたランボードの、裏側の角穴にフラックスを塗り、ハンダを流していきます。
簡単な作業ですが、熱を伝えすぎたり、押し付けすぎて曲げないように、注意が必要です。
デッキ部の張り重ね

フロントデッキを曲げてから、表には傾斜部の網目板を取り付けて裏からハンダ付けします。
網目板には、標準デフ・切り詰めデフ・33号機デフに合わせて欠き取りの位置が違う3種が付属しているので、どれにするか決めてから該当するものをハンダ付けします。

【失敗】私は切り詰めデフにするつもりが、間違えて標準デフ用をハンダ付けしてしまいました。だいぶ後になってから気付きました。

ボイラー仮付け

いよいよボイラーをランボードに組み込みます。ボイラー下部の欠き取りを、左右のランボードをつないでいる仮ブリッジに合わせて組み込みます。もしぴったり合わなければ、欠き取りや仮ブリッジをヤスリで削ってぴったり合わせます。

前後のボイラーを仮付けしますが、両者が重なっている安全弁の穴につまようじや適当なネジを差し込んで、ねじれないようにハンダ付けします。

【失敗】仮付けがうまくいったところで本付けを忘れてしまい、あとでランボードの仮ブリッジを切り取るときに隙間ができて大慌てしました。何てことを…。

前方からの確認

ねじれがないか、ヘッドライト〜煙突〜安全弁〜キャブのベンチレーターが一直線になっているか確かめます。
キャブをまだハンダ付けしていないので、ちょっと曲っています。

まっすぐになっていれば、組み合わせた仮ブリッジのあたりを中心に、ボイラーとランボードをハンダ付けしてしっかり固定します。ボイラー後部(火室付近)は、あとで火室下部をハンダ付けするので、もしハンダがランボード裏などにはみ出したら、きれいに削っておきます。

キャブの取り付け

キャブを仮付けし、あちこちから見て具合を確かめます。キャブが曲っていると大変に目立ち、仕上がりが非常に見苦しくなります。

公式側から見て前後に傾いていないことを確認したら、反対側からも見るようにします。キャブにねじれがあると、両サイドの傾き方に違いが生じます。この段階なら、キャブを軽くひねって直せることが多いです。

上からの確認

上からも下からも確かめます。ちょっと曲っているようですね。仮付けのうちなら手で曲げられることもありますが、ずれ方によってはハンダを溶かして付け直します。

仮付けが終わったら本付けしますが、あまりがっちり付けてしまうと、あとで別の曲がりを発見したときに困ることがあります。なぜか、翌日になって見ると曲がっていることに気付くことがあります。

…翌日に本付けすればよいのかもしれません。

床板の固定

キャブがしっかり付いたら、ここでキャブ床板をハンダ付けします。床板全体が同じ深さにはまるようにしないと、下廻りと組み付けたときに機関車が傾きます。

先にバックプレートを取り付ける方法もありますが、ここでは塗装後に接着することにしました。

火室下部の取り付け 火室下部を折り曲げて、ランボード下にぴったり当たるようにしてハンダ付けします。
エンドビームの取り付け

前部端梁を重ねてハンダ付けします。33号機用とそれ以外の2つが付属しています。

なお私は特定ナンバーではなく、単に北海道型・切り詰めデフ、というタイプを作っています。

ボイラー部のベース完了 ここまでで、車体を形作る基本構造ができますから一安心です。
この段階でどこかが曲がっているようですと、悲惨なでき映えになりますから、妥協せずに修正しておいたほうが良さそうです。

2時間たったので終了します。次回は各種のディテールパーツを取り付けます。


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