Nゲージ蒸気機関車蒸機の工作>C58の組み立て

C58の組み立て 6日目-テンダー

動力ユニットが収まる、テンダーの組み立てに入ります。
それほど難しい作業はありませんが、機関車部分にはなかった連続的な平面があるので、それなりに注意が必要です。

今回予想される失敗
・内張りをハンダ付けするときに熱を伝えすぎ、外板が歪んでしまう
・無理にウエイトをはめこんで外板が歪んでしまう

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テンダー

テンダーの上物は折り曲げ済みです。
昔のキットでは、内張りも外板にハンダで仮付けされていましたが、今は省略されています。

側板張り合わせ

いくつかのツメを内側に起こしてから、角穴にハンダを流して内張りを固定します。

このとき、何秒もコテを当てたままにせず、一回で少量のハンダをジュッと付けるようにしないと、その部分の外板が膨らんで歪んでしまいます。 このタイプのテンダのように、長い板がぐるりと一周して作られているようなものは特にその危険があり、ちょっとでも「付けすぎたかな」と思うと確実に歪んでいます。

運悪く歪んでしまったら、「実物もデコボコだし」と考えて忘れようと努めます。

あまり自信がないときは、瞬間接着剤を流して固定すれば安全です。要は内張りが固定できれば良のですから。

前面を留める

前面の右寄りの部分につなぎ目があります(写真はハレーションを起こしていてよくわかりません)。
つなぎ目はΩ型になっているので組み合わせ、ハンダを流して固定します。

前妻板

妻板には石炭皿を取り付け、あとで配管を取り付ける部分に2箇所の穴を開けておきます。
内張りには穴が開いているのですが、表面には貫通していないので、裏からピンバイスで開けます。ちょっとピンバイスを斜めに差しこまなければいけないので、垂直に開けることはできないと思います。

後部ステップ

後妻にステップを取り付けます。このステップはなんと3段でひとつのパーツになっていて、裏側からスリット状の穴にはめこんでハンダ付けすれば誰でも簡単に取り付けることができます。

逆に、このような穴が最初から開いているので、真鍮線などでステップを作りたい人にとっては困り者かもしれません。私としては組み立てが楽なので大歓迎です。

カプラー解放テコ

カプラー解放テコを差し込んでハンダ付けします。
機関車前方の解放テコは、無理に付属のパーツを曲げるよりも、真鍮線で作ったほうが楽ですが、テンダー後部の解放テコは付属パーツのほうが楽です。

注水口付近

注水口蓋を組み立てます。北海道型特有のライトは普通ここに付きますが、1号機などは下側に付くのであらかじめ確かめておきます。

アンダーフレーム

このキットは平底テンダーのタイプなので、アンダーフレームを作ります。
アンダーフレームは折り曲げスパンの長い部分が多いのですが、写真でおわかりのように、曲げ線はスリット状に抜けているので、ヤットコで簡単に折り曲げることができます。

フレーム側面の折り曲げ

まずフレーム側面を垂直に立てます。

フレーム側面上部を折り返し

さらに上部を折り返します。

側面を固定

折り返したらハンダを流して留めます。
フレームの前後も曲げておきます。

カプラーポケットの取り付け

カプラーポケットを取り付けます。
アーノルドカプラー、カトーカプラー、マグネ・マティックカプラー(MT7利用)を取り付けることができます。ただカプラーポケットのツメをカプラーの形に合わせて曲げるだけなので、どれを付けるにしても無理やりな感じもします。

上下仮組み

テンダー上部にアンダーフレームを固定します。
ぴったり合うかあらかじめ合わせて確認しておきます。水平にはまらないときは、どこかにハンダがはみ出していることがあります。

なお、タップがないときは、この段階で4隅にある穴に一度1.4mmのネジをねじ込んで、セルフ・タッピングしておき、塗装後のネジ止めが楽にできるようにしておくとよいです(ここに限らないかもしれません)。 というのは、塗装後に無理な力をかけると、ドライバーの先がすべって塗装面に傷をつける恐れがあるからです。

上下固定

うまく上下が合ったら、内側からハンダで固定します。

アンダーフレーム配管

アンダーフレーム側面には配管が取り付けられるので、妻板に開けた穴に配管を差し込み、側面をハンダ付けします。

テンダー完成

すべてのハンダ付けが終わったら、ホワイトメタル製のテールライトを接着します。
ウエイト兼石炭は、私の作例ではきつくてうまく入らなかったので、周囲を一回りヤスリで削りました。

ちょうど2時間たちましたので、水洗いして道具を片付けます。
次回は動力ユニットを組み立てますが、今までのキットでは動力ユニットは完成品だったので、初めての経験です。


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