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トミックスのNゲージ蒸気機関車

2022.5.30/2024.12.22

1(C57・C11・C55・C58) 2(旧製品)

TOMIXの2022年版のカタログより、近年に生産された製品のみの掲載になりましたので、カタログ未掲載のものを含めて現行製品を一覧にしてみました。
製品の説明は公式のカタログとは違いますので、間違い等ございましたらご容赦願います(ご指摘いただけると嬉しいです)。

・写真は筆者の私物です。他社製カプラーへの交換や、何らかの改造が加えられている場合があります。
・文中、カプラーの「A」はアーノルドカプラー、「TN」は自連形TNカプラーを指します。
・縮尺は筆者実測による推定であり、メーカー公式見解ではありません。

C57

トミックスが10年ぶりに投入した新系列の蒸気機関車シリーズです。C57のプラ製エンジンドライブ機では初めて、全長・全高とも基本縮尺1/150を達成し、走行性能もスムーズでファンの期待に応えました。

2003 C57(135号機)

¥15,400+税

C57 135

仕様 (High Grade)

縮尺:約1/150
通過半径:C280
重連用カプラー:A・TN付属
後部カプラー:A(TN付属)
ナンバー:135
ライト:LED式(前後) 消灯可(前)

発売時期

初回2009年
前回2017年

●製品の特徴

  • 9600以来10年ぶりの蒸機で、トミックスの日本型テンダー機では初めてモーターをボイラー内に積んでいます。
  • 動輪は3軸中2軸がゴムタイヤ付きです。フライホイールを2個搭載し、惰性も十分感じられます。
  • KATOのC62東海道形(初代)と同様の、煙突を回すライト消灯機構があります。
  • 後部には付属のTNカプラーのほか、KATOのCSナックルカプラーも未加工で取り付けられます(非公式の偶然)。
  • キャブ側面窓は完全に閉じた状態です。天窓は開閉可能になっています。

●備考

このC57 135の動力ユニットは当時かなり完成度が高く、その後の同社テンダー機シリーズの礎となりました。
トミックスのテンダー機は主な集電元をテンダーが担っている特徴から、手入れの際にはテンダー車輪を忘れずに清掃し、何らかの事情でドローバーを脱着する際は集電線が確実に接触するよう注意するのがよいと思います。

合併テコ(コンビネーションレバー)がやや外れやすい傾向があるようで、説明書に外れた際の取り付け方が記載されています。

2004 C57(1号機)

¥17,800+税

C57 1

仕様 (High Grade)

縮尺:約1/150
通過半径:C280
重連用カプラー:A・TN付属
後部カプラー:A(TN付属)
ナンバー:1
ライト:LED式(前後) 消灯可(前)

発売時期

初回2011年
前回2018年

●製品の特徴

  • C57の1次形で、JR西日本の「SLやまぐち号」で運用されている姿です。
  • ボイラーバンドやデフ縁などが金色で飾り塗装され、煙室手すりと握り棒は銀色(グレーで表現)となっています。
  • 取り外し可能な集煙装置付きです。
  • 他はC57 135に準じます。

●備考

発売当時のプラ量産品としては強気の価格設定でした。一部限定品を除いて現在でもトミックスの蒸機の最高価格です。

(予定品)2011 C57(180号機)

予価¥18,600+税

C57 180

仕様 (High Grade)

縮尺:約1/150
通過半径:C280
重連用カプラー:A・TN付属
後部カプラー:A(TN付属)
ナンバー:1
ライト:LED式(前後) 消灯可(前)

発売時期

2025年予定

●製品の特徴

  • 既存品の2005 C57(180号機)が、品番が変わってリニューアルされ、2024年4月以降の姿となります。
  • ATS発電機の大型化・煙室ハンドル形状変更・スノープロー標準装備のほか、給水温め器の金帯がなくなっています。
  • 窓ガラスは開状態で新規作成され、開いた窓に肘掛け表現が追加。ハンドレールは樹脂パーツとなります。

●備考

本製品の発売に伴い、従来の品番2005・2006(C57 180、C57 180門鉄デフ)は生産中止となります。

2008 C57(1号機・ロッド赤入)

¥17,800+税

C57 1・ロッド赤入り

仕様 (High Grade)

縮尺:約1/150
通過半径:C280
重連用カプラー:A・TN付属
後部カプラー:A(TN付属)
ナンバー:1(黒・緑2セット)
ライト:LED式(前後) 消灯可(前)

発売時期

2015年

●製品の特徴

  • 「SLやまぐち号」で運用されている1号機の、1987年頃の姿とされています。
  • メインロッド・サイドロッドに赤色が入ったほか、前端梁上部にも白線が入っています。煙室手すりは黒となっています。
  • ナンバープレートは黒地・緑地の2セットが付属しています。
  • 他はC57 1に準じます。

●備考

黒ナンバーに加えて緑ナンバーも付属しており、価格は「2004 C57(1号機)」と変わっていないので、少々お得になった印象を受けました。

C61

C61 20号機の復活運行に合わせて発売されました。プラ量産品のC61を発売するのはマイクロエースに続いて2社目です。

2006 C61(20号機)

¥16,000+税

C61 20

仕様 (High Grade)

縮尺:約1/150
通過半径:C280
重連用カプラー:A・TN付属
後部カプラー:A(TN付属)
ナンバー:20
ライト:LED式(前後) 消灯可(前)

発売時期

初回2013年
前回2019年

●製品の特徴

  • 2011年に復活運行を開始した、C61 20号機を模型化したものです。
  • 動力部の基本部分は実績のできたC57シリーズと同じです(動輪もC57と共用です)。
  • KATOのC62東海道形(初代)と同様の、煙突を回すライト消灯機構があります。
  • 後部には付属のTNカプラーのほか、KATOのCSナックルカプラーも未加工で取り付けられます。
  • C57と同様、キャブ側面窓は完全に閉じた状態です。天窓は開閉可能になっています。

●備考

2013年の初回発売品は発売記念特典付とされ、ヘッドマークや側面サボが各種印刷されたシールと、発売記念のミニチュアサボのプレートが付属していました。 2019年の再生産品には付属していません。

C11

トミックス初のC11は2017年のC11 325(真岡鐡道)でしたが、その後東武鉄道版に代替わりしました。他にきかんしゃトーマス号が発売されています。

8602 大井川鐡道 きかんしゃトーマス号

¥15,400+税

きかんしゃトーマス号

仕様 (High Grade)

縮尺:約1/150
通過半径:C243
重連用カプラー:A・TN付属
後部カプラー:A(TNおよびダミー付属)
ナンバー:1(印刷済)
ライト:LED式(前後)

発売時期

2021年(2024年カタログ掲載)

●製品の特徴

  • 大井川鐡道にて、C11 227号がきかんしゃトーマス号としてアレンジされた姿です。
  • 真岡鉄道C11 325(生産中止品)と寸法の規格はほぼ共通ですが、動力ユニットは新製されて安定性が向上しています。
  • キャブ側面窓は開いた姿で、天窓も開閉可能になっています。

●備考

この機関車は、特別企画品として同じ年に発売された「79732 大井川鐡道 きかんしゃトーマス号セット」にも含まれています。

8618 東武鉄道 C11(325号機)

¥15,000+税

真岡鐡道C11 325

仕様 (High Grade)

縮尺:約1/150
通過半径:C243
重連用カプラー:A・TN付属
後部カプラー:A(TNおよびダミー付属)
ナンバー:325
ライト:LED式(前後)

発売時期

2024年

●製品の特徴

  • 車体の基本は初代のC11 325(真岡鉄道)と同様ですが、キャブ側面窓は開いた姿にリニューアルされました。
  • 後部の無線アンテナ、ジャンパ線の増設など、東武鉄道版のディテールアップが行われています。
  • 動力ユニットは先のきかんしゃトーマス号同様に一新され、初代に比べ大きく安定性が向上しました。
  • 初代真岡鉄道版と同様、ヘッドライト消灯機構を装備し、天窓も開閉可能です。

C55

C57の前身となる、スポーク動輪が美しい機関車です。1970年代にも、旧製品のC57とともに予告されていたことがありました。

2010 C55(3次形・北海道仕様)

¥16,000+税

C55 3次形 北海道仕様

仕様 (High Grade)

縮尺:約1/150
通過半径:C280
重連用カプラー:A・TN付属
後部カプラー:A(TN付属)
ナンバー:43,47,59
ライト:LED式(前後)

発売時期

2023年(2024年カタログ掲載)

●製品の特徴

  • トミックスの現行製品では初の国鉄現役機です。2009年に発売されたC57(135号機)のバリエーション的な製品です。
  • 密閉キャブに改造されて北海道で働いた、C55 3次形の晩年の姿です。
  • 特徴ある水かき付きスポーク動輪が新規作成されています。
  • 他はC57 135に準じます。

●備考

同時発売の「98413 国鉄 旧型客車(宗谷本線普通列車)」セットに、ナンバープレートC55 49と、交換用煙室扉、回転火の粉止めのパーツが付属します。

C58

1C1形の中型テンダー機で、D51を小型にしたようなスタイルと言われることもある機関車です。

2009 C58(239号機)

¥16,000+税

C58 239

仕様 (High Grade)

縮尺:約1/150
通過半径:C280
重連用カプラー:A・TN付属
後部カプラー:A(TN付属)
ナンバー:239
ライト:LED式(前後)

発売時期

2023年(2024年カタログ掲載)

●製品の特徴

  • トミックス初のC58形です。
  • 「SL銀河」の牽引機となった復活後の姿で、ヘッドライトにはLP405シールドビーム灯を装着しています。
  • 外形寸法をほぼ1/150に抑え、機炭間隔も極力狭く再現しています。
  • きかんしゃトーマス号に続き、運転室の窓が開いた表現となり、運行時の一般的な姿となっています。
  • 煙突を回転することでライトのON/OFFが可能、キャブ天窓も開閉可能です。

●備考

説明書では煙突のライトスイッチの回転方向が逆になっており、注意書きが封入されていました。


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1(C57・C11・C55・C58) 2(旧製品)

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