注・徐々にアップ予定
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WILLIAM CLAXTON from JAZZ SEEN
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The Life and Times of William Claxton |
モノクロの華
HAYATOさんの情報でWilliam Claxtonのサイトを知ってからというもの、William Claxtonの写真を見る度に覚える新鮮な興奮と驚き。いつしかWillam Claxtonの存在は忘れがたいものとなりました。噂のみ伝え聞くWilliam Claxtonの半生を描いたドキュメンタリー「JAZZ SEEN」は、見たいと願いながらも、なかなかその日は訪れませんでした。
でも、最近やっと映画「JAZZ SEEN」がDVD化され、その渇を癒すことができました。
「JAZZ SEEN」は、William Claxtonの写真をふんだんに使い、とびっきりスタイリッシュでダンディーで、ハートの抽斗にそっとしまっておきたくなる宝物のような作品です。眼と耳で味わう芳醇なお酒とでも言いましょうか。
それにしても、被写体の何気ない所作の一瞬を切り取るカメラ料理人Claxtonの手腕たるや実に鮮烈で、ドラマチックです。一枚一枚の写真が物語るエピソードの数々。料理人独特の完璧なスタイルとその被写体となった人物の魅力が融合した時、幸せな化学反応が生じ、モノクロの写真からエロティックな薫香が匂い立ちます。とりわけChet Bakerの写真は素晴らしい。ごくありふれた一人の青年がトランペットを手にし、その様をClaxtonの眼が捉えたまさにその瞬間に、神が宿ったとかしか思えないような一枚の魅惑的な写真が誕生しました。
Russ Freemanが思い出深い一枚のレコードに針を落し、Chet Bakerのせつないまでに美しい退廃的なトランペットの音色がこだました時、薬チューで玉砕していった男たちの挽歌が切々と胸を打ちます。そのアルバムは「WIND」でした。
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