注・徐々にアップ予定
|
|
|
|
|
「The Piano Blues」
|
Directed by Clint Eastwood |
ピアノ完全融合
クリント・イーストウッドが監督した「The Piano Buluse」は、エンターティメントとしても一級品ですが、
色々考えさせられる映画でした。
ピアノを前にして、クリントイーストウッドが、大御所レイチャールズをはじめ錚々たるJazzピアノ奏者へインタビューしながら、貴重な演奏をまじえ、ピアノへの思いやらピアノとブルースとの成り立ちを楽しく語らう構成。
レイ・チャールズが語るピアノとの馴初め。3歳の時、隣の駄菓子屋のおじさんが弾くピアノに興味を抱いて遊びにいくと、寛大にも追っ払うことなく親切に教えてくれる。ますますピアノを好きになり、やがて音作りの楽しさに目覚めていくチャールズ少年。話の合間にピアノを弾いては、元気に陽気に回顧するレイ・チャールズ。さも嬉しそうに耳を傾けるクリント・イーストウッドは、心底ピアノ・ブルースに惚れ込んでいるよう。ここにもまた、惚れることによる縁がありました。
それにしても、ピアノとJAZZ奏者との一体感はスゴイ。例えば絵描きが一本の筆を手にするや白いキャンパスに自在に筆を走らせ、見事な色模様を「奏でる」ように、奏者はピアノの鍵盤にごく自然に
に指を走らせリズミカルにサウンドを奏でます。「血の滲むような」練習もあったのかもしれませんが、
微塵もそれも感じさせません。衒うことのない自然さが、天性を窺わせます。楽器と肉体との完全な融合。鍵盤を通して、虚勢を張らずに、あからさまに感情が吐露されていくシーンに眼を見張ります。
|
|
|