注・徐々にアップ予定
2007 DAVID T.WALKER LIVE IN TOKYO
2007 NILS LANDGREN&PAT METHENY TRIO
2005 CHRIS BOTTI LIVE
2004 寺井尚子YEBISU・LIVE
2004 Yuji plays Ohno's
2003 Piano Blues
2002 JAZZ SEEN
2002 MARCUS MILLER
2001 Kirk Whalum
2000 George Benson absolutely
1999 LARRY CARLTON FEATURING KIRK WHALUM
1999 BOB JAMES TRIO
1997 B.B.King LIVE
1994 An evening of FOURPLAY
1994 Tenderness
SERGIO LEONE賛歌
熱い果実
SERGIO LEONE
1921〜1989/イタリア・ローマ出身
男気純度100%

縁というのは不思議なものです。
おそらくこのサイトを立ち上げていなければ、セルジオ・レオーネ監督に首っ丈になることもなかったでしょう。当サイトのお客様のtorigenさんに「夕陽のガンマン」を、その時お目当てだった「ピアノ・ブルース」に添えて送っていただかなかったら、セルジオ監督に興味を抱くことは なかったはず。確かに60年代にマカロニウェスタンブームを巻き起こしたほど、公開当時評判を呼んだ作品ではありましたが、如何せん今に至るまでクリント・イーストウッドの出世作として知るにすぎなかったのです。
それでもやはり縁には不思議な磁力があるのでしょうか、題名のみ知っていた映画「夕陽のガンマン」を、遂にじっくり鑑賞する機会に恵まれました。シビレました。
セルジオ・レオーネ監督にぞっこんになり、その後「続・夕陽のガンマン」、「荒野の用心棒」、「ウェスタン」とたて続けに観、まるでアリアドネの糸に手繰り寄せられるように運命の一作「夕陽のギャングたち」にたどりつきました。
驚くなかれセルジオ監督は生涯7本しか映画を残していません。全作品の鑑賞時間20時間にも満たない映画の中には、監督の抱く男の美学が濃縮しています。男気純度100%。どの作品も男なら誰でも胸を打つ侠気が満載です。だから文句なしに惚れます。熱くなります。
作品のほとんどは、友情、裏切り、抗争に巻き込まれるというパターンが千篇一律のように展開され、それを飽かせず見せるところがセルジオ監督の剛腕の映画術で、少々荒削りな印象を受けますが、そこがまた骨太の味わいを醸しています。またここぞというクライマックスには、監督お得意の顔面クローズアップを多用、劇画タッチの形相が画面に炸裂、観る者の血を奔流させます。
出演したクリント・イーストウッドも、ジェームズ・コバーンも、チャールズ・ブロンソンも、監督の手腕で見事な男ぶりを発揮、文字通り男冥利に尽きるでしょう。主人公の生き様に脈々と流れているのは、まぎれもなく闘魂で、わがクルセイダーズとの濃い血縁を感じ、体が熱くなってきます。