注・徐々にアップ予定
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SERGIO LEONE
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1921〜1989/イタリア・ローマ出身 |
男気純度100%
縁というのは不思議なものです。
おそらくこのサイトを立ち上げていなければ、セルジオ・レオーネ監督に首っ丈になることもなかったでしょう。当サイトのお客様のtorigenさんに「夕陽のガンマン」を、その時お目当てだった「ピアノ・ブルース」に添えて送っていただかなかったら、セルジオ監督に興味を抱くことは
なかったはず。確かに60年代にマカロニウェスタンブームを巻き起こしたほど、公開当時評判を呼んだ作品ではありましたが、如何せん今に至るまでクリント・イーストウッドの出世作として知るにすぎなかったのです。
それでもやはり縁には不思議な磁力があるのでしょうか、題名のみ知っていた映画「夕陽のガンマン」を、遂にじっくり鑑賞する機会に恵まれました。シビレました。
セルジオ・レオーネ監督にぞっこんになり、その後「続・夕陽のガンマン」、「荒野の用心棒」、「ウェスタン」とたて続けに観、まるでアリアドネの糸に手繰り寄せられるように運命の一作「夕陽のギャングたち」にたどりつきました。
驚くなかれセルジオ監督は生涯7本しか映画を残していません。全作品の鑑賞時間20時間にも満たない映画の中には、監督の抱く男の美学が濃縮しています。男気純度100%。どの作品も男なら誰でも胸を打つ侠気が満載です。だから文句なしに惚れます。熱くなります。
作品のほとんどは、友情、裏切り、抗争に巻き込まれるというパターンが千篇一律のように展開され、それを飽かせず見せるところがセルジオ監督の剛腕の映画術で、少々荒削りな印象を受けますが、そこがまた骨太の味わいを醸しています。またここぞというクライマックスには、監督お得意の顔面クローズアップを多用、劇画タッチの形相が画面に炸裂、観る者の血を奔流させます。
出演したクリント・イーストウッドも、ジェームズ・コバーンも、チャールズ・ブロンソンも、監督の手腕で見事な男ぶりを発揮、文字通り男冥利に尽きるでしょう。主人公の生き様に脈々と流れているのは、まぎれもなく闘魂で、わがクルセイダーズとの濃い血縁を感じ、体が熱くなってきます。
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