Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye




 
 
              
        松花江上  
                       張寒暉
我的家在東北松花江上,
那裡有森林煤鑛,
還有那滿山遍野的大豆高粱。
我的家在東北松花江上,
那裡有我的同胞,
還有衰老的爹娘。
"九一八","九一八",
從那個悲慘的時候,
"九一八","九一八",
從那個悲慘的時候,
脱離了我的家鄕,
抛棄那無盡的寶藏,
流浪! 流浪! 整日價在關内流浪!
哪年哪月,才能夠囘到我那可愛的故鄕?
哪年哪月,才能夠收囘我那無盡的寶藏?
爹娘啊,爹娘啊,甚麼時候才能歡聚在一堂?!
 


******

松花江の畔に

わたしの家は、 東北の松花江の畔にあり,
そこには、 森林や炭礦があり,
それから、 その山野には大豆や高粱
(コーリャン)が満ちあふれている。
わたしの家は、 東北の松花江の畔にあり,
そこにはわたしの同胞がいて,
それから、 年取った父母がいる。
"九一八","九一八",
あの悲惨な時から,
"九一八","九一八",
あの悲惨な時から,
わたしの故郷を離れ,
尽きることのない 宝の倉を抛棄した,
さすらい! さすらい! 来る日も来る日も関内の地を流離
(さすら)う!
何年の何月になったら, わたしのあのすばらしい故郷に帰れることになるのやら?
何年の何月になったら、 わたしのあの尽きることの無い 宝の倉
(くら)を取り戻すことができるのやら。
父よ、母よ。 父よ、母よ。 いつになったら 一緒になって 集
(つど)い楽しむことができるようになることか。

*****************

◎ 私感註釈

※張寒暉:民国時代(抗日戦争時期)の教員。音楽家。1902年~1946年。河北省定県の出身。抗日救国運動の歌『松花江上』を作詞作曲した。

※松花江上:松花江の畔にて。 *九一八の歌。満州事変の時の中国側の歌。古くて新しい歌で『中華民族抗日戦争史』(中共党史出版社 版次:2005年(写真:上))よりとる。 ・松花江:中朝国境の長白山(白頭山)の天池に源を発して、満洲を北流して黒龍江に注ぐ大河。スンガリー。 ・上:ほとり。ほとりにて。

※我的家在東北松花江上:私の家は、東北(満洲)のスンガリーの畔にある。 ・我:わたし。 ・的:の。 ・在…:…にある。 ・東北:満洲。現・中国東北地区。

※那裡有森林煤鑛:そこには森林や炭鉱があり。 ・那裡:そこ(に)。 ・有…:(…が)ある。 ・煤鑛:炭礦。

※還有那滿山遍野的大豆高粱:それから、そこの野山にいっぱいのダイズやコーリャンが満ちている。 ・還有:それから。それからなお。 ・那:あそこ。そこ。あの。その。 ・滿山:山にいっぱい(の)。 ・遍野:野に満ちている。 ・大豆:ダイズ。 ・高粱:コーリャン。モロコシの一種。主食の代替にしたり、飼料や工業原料とする雑穀。主に東北地区の乾燥地帯で栽培される。

※我的家在東北松花江上:私の家は、東北(満洲)のスンガリーの畔にある。

※那裡有我的同胞:そこには、わたしの同胞がいる。 ・同胞:はらから。この時代(満州事変が起こった頃)には、漢民族の入殖も進み、ここでは、漢民族(や満洲民族)のことになろう。日本に対して、漢民族、満洲民族はともに同胞と意識したのか。

※還有衰老的爹娘:それから、としをとった父母がいる。 ・衰老:歳を取った。歳衰えた。 ・爹娘:父母。両親。 ・爹:お父さん。 ・娘:お母さん。

※"九一八","九一八":「九一八」(満洲事変)よ、「九一八」(満州事変)よ。/「九月十八日」よ、「九月十八日」よ。 ・九一八:〔jiu3yi1ba1●●●「ジョウイーバー(ジュウイーバー)」〕満州事変の中国側の呼称。1931年(昭和六年)9月18日夜に起こった柳條溝(柳条湖)事件。9月18日の夜、(日本の)関東軍は奉天近くの柳条湖で、日本が経営していた南満洲鉄道を爆破。関東軍はこれを張学良ら東北軍の破壊工作と主張し、軍事行動を開始し、関東軍は政府の不拡大方針を無視して満洲(=満州)全土を占領、翌年(1932年(昭和七年))3月に満洲国を独立させた。その始まった日。中国側から見ると、日本の侵略が始まった日。

※從那個悲慘的時候:あの悲惨な時より。 ・從:…より。 ・那個:あの。言葉のリズムを取る働きもある。ここでは、前出「九一八」を受けている。9月18日に起こった柳条溝(柳条湖)事件を指す。 ・悲慘:かなしくいたましい。 ・的:〔形容詞(/形容動詞)+「的」〕…な。 ・時候:…とき。

※脱離了我的家鄕:わたしの故郷を抜け出て。 ・脱離:抜け出る。はなれる。脱出する。 ・了:…して。完了を表す。口語(現代日本語)では助動詞の「…た。」に相当しようか。 ・家鄕:ふるさと。故郷。

※抛棄那無盡的寶藏:あの尽きることの無い宝の倉をうちすて。 ・抛棄:うちすてる。 ・那:あの。 ・無盡:尽きることの無い。限りが無い。 ・寶藏:宝の倉。宝庫。

※流浪! 流浪! 整日價在關内流浪:あてもなくさまよい続け、ずっと関内(中華民国側)を流浪した。 ・流浪:あてもなくさまよう。 ・整日價:一日中。来る日も来る日もずっと。 ・…價:〔jie0〕時間や数量を表す語の接尾辞。 ・關内:万里の長城にある山海関の内ら側(南西)の意で、当時の中華民国側。≒国内。なお、対義語は「関外」で、これは満洲側、東三省側。現・中国東北地区側を謂う。 ・關:ここでは、山海関のことを指す。

※哪年哪月,才能夠囘到我那可愛的故鄕:どの年のどの月になったら、(いつになったら)わたしのあのすばらしい故郷へ帰れることやら。 ・哪年哪月:何年何月。 ・哪:いつ。どの。何。 ・才能夠:やっと…できる。 ・才能:やっと(…できる)。 ・才:やっと。 ・能夠:…できる。可能である。 ・囘到:…にかえる。…にもどる。 ・可愛:素晴らしい。

※哪年哪月,才能夠收囘我那無盡的寶藏:どの年のどの月になったら、わたしのあの尽きることの無い宝の倉を取り戻せるのやら。何年の何月になったら、わたしのあの尽きることの無い宝の倉を取り戻せるのだろうか。 ・收囘:手に取り戻す。

※爹娘啊,爹娘啊,甚麼時候才能歡聚在一堂:父よ、母よ。父よ、母よ。いつになったら一緒になって集い楽しむことができるようになることか。 ・啊:…よ。 ・甚麼時候:いつ。 ・甚麼:どのような。何。 ・時候:とき。 ・歡聚:楽しみ集(つど)う。集い楽しむ。 ・在一堂:一堂に。一つの所に。同じ建物、部屋に。





◎ 構成について

韻式は 「aaAaAAAAAAAAA」韻脚は「上鑛 粱 上 娘郷藏浪浪浪郷藏堂」で、平韻仄韻通用の現代語韻で、〔-ang韻〕と謂える。次の平仄は、この作品のもの。平仄は、意識されてはいない。内容中心になっている。

●●○●○●○○○●,(a韻)
●●●○○○●,(a韻)
○●●●○●●●●●○○○。(A韻)
●●○●○●○○○●(a韻),
●●●●●○○,
○●○●●○○。(A韻)
“●●●”,“●●●”,
○●●○○●○●,
●○●●●○○,(A韻)
○●●○●●●○,(A韻)
○●!(a韻)○●!(a韻)●●●●○●○●!(a韻)
●○●●,○○●○●●●●●●○○?(A韻)
●○●●,○○●○○●●○●●●◎?(韻)
○○◎,○○◎,●○○●○○○●●●○?!(A韻)

2007.2. 3
     2. 5完
2013.7.30補



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