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獄中作
        高杉晉作


夜深人定四隣閑,
短燭光寒破壁閒。
無限愁情無限恨,
思君思父涙潸潸。





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獄中の作

夜 深く 人 定まりて  四隣 (しづ)かなり,
短燭 光は 寒し  破壁( は へき)(かん)
無限の愁情(しうじゃう)  無限の恨み,
君を思ひ 父を思ひて  涙 潸潸(さんさん)たり。

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◎ 私感註釈

※高杉晋作:幕末の尊皇攘夷運動の志士。長州藩士。天保十年(1839)~慶應三年(1867)。病歿。

※獄中作:文久三年(1863年)前年の八月十八日の政変後、翌年一月に高杉晋作は脱藩して京都で潜伏する。二月に帰郷して、脱藩の罪で野山獄に投獄された。その時のもの。

※夜深人定四隣閑:夜が更けて、人が寝静まる頃、隣り合った周囲はひっそりと静かで。 ・夜深人定:夜が更けて、人が寝静まる(頃)。「夜深人静」ともいう。 ・四隣:隣り合った周囲。 ・閑:ひっそりと静か。

※短燭光寒破壁間:短くなった蝋燭の光は寒々として、いたんだ壁(から漏れてくる)。 ・寒:寒々としている。 ・破:ぼろぼろの。いたんだ。

※無限愁情無限恨:限りない悲しみに沈む気持ちに、限りない恨み。 ・愁情:悲しみに沈む気持ち。うれいの情。

※思君思父涙潸潸:主君を思い、父親を思えば、涙が止めどなく流れてくる。 ・潸潸:〔さんさん;shan1shan1◎◎〕涙が止まらないで流れるさま。さめざめ。はらはら。 *ここは「潛潛」〔せんせん;qian2qian2○○〕とするのもあったが、果たして「潛潛」という語はあるのか。恐らく「潸潸」を見誤ったものであったろうと推察して、改めた。~昭和・西田税の『絶命詞』に「天有愁兮地有難,
潸潸兮地紛紛。醒一笑兮夢一痕,人間三十六春秋。」とある。

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◎ 構成について

韻式は、「AAA」。韻脚は「閑間潸」で、平水韻上平十五刪。この作品の平仄は、次の通り。

●○○●●○○,(韻)
●●○○●●○。(韻)
○●○○○●●,
○○○●●○○。(韻)
平成29.8.15



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