1/12 ロータス79 製作記 13
ラインのデカール貼りの続きです。直線部分はデザインナイフで筋目を入れればデカールが沿ってくれます。後は根気のみ。
一応デカール貼れました。おー、やっぱりJPSカッコええわ。しばし見とれます。
さすがに79、このサイトを見て頂いている方々から、いろいろご指摘を受けます。
その1、‘ユニオンジャックは非対称ですよ’

はい、分かっておりました。すぐに修正。デカールだから簡単簡単。

その2、‘サイドポンツーンのアウトレットダクトの形状が違います’

うっ、すみません。気付いていたのですが、無視しようと思ってました。当初は調べたんですが、本当に資料なくて・・。その後、いろいろいい本が出てきて・・。もう色塗ってもうたし・・

気になってた所だし、折角、背中を押して頂いたということで、腹を決めて修正です。
はい、また
‘こんな修正今更やるか?’です。
本当はこのようにダクト表面はS字を描くんですね。プラバンをあてて作戦を練ります。
接合部を薄く削り、出来るだけ段差が少なくなるように、かつ、滑らかに面が繋がるように接着です。
少量のパテを充填して、あとは丁寧に慎重にペーパーがけです。
エアブラシで塗装して・・なかなかうまく行ったぞ。接合面も分からんし。
ご指摘ありがとうございました。

あと、79は現存するシャシーがありますが、それらは79Bタイプからの再生車で、78年シーズンとは細部、マーキングが異なっています。また78年中でもシャシーNo、レースで、やはり細部が異なっています。あまり厳密にする必要もないと思いますので・・

困難が予想されるクリアがけ・・
今回はウレタンを使います。やっぱり経年変化が少ないのが良いです。使ったのは精密屋のウレタン(後で研ぎ出せる方)。使いやすいのですが、これだけの大物になると凄く大変でした。先にシャシーのアルミ地肌の部分の銀塗装をしておきます。
無惨な塗装面。本当は吹きっぱなしで仕上げたかったんですけど、私の腕では、均一に‘てろっ’と吹くのは無理でした。
出来るだけ楽して研ぎ出そう。
1500番ぐらいまでペーパーかけて・・
自作デカールが結構分厚くなったので、デカールとの段差を完全になくすことは出来ません。適度なとこで妥協。
モーターツールのナイロンブラシでコンパウンドがけ・・
バフを使ってハセガワのセラッミックコンパウンドで磨きます。
さらにハセガワのコーティングポリマーでピカピカです。
モーターツールを使うと、余分な力がいらないので、コンパウンドがけの時に薄い所をパキッってことは防げます。でも、回転軸とバフがついていない所に注意ね。
今回、アルミ地肌の表現にはこのアルクラッドIIを使います。飛行機屋にはよく使っていますが、その金属感は圧倒的・・だそうです。多数の色が出ていますが、話題はクロムとポリッシュド・アルミ。これは他と性質が違うようで、下塗りや、クリアコートに少々デリケートなようです。
ネットで情報収集・・ここが良いかな?
使うのはポリッシュド・アルミです。下地をグロスの黒に塗ります。実はクロムが凄いとのことなので、はじめクロムを使ったのですが、吹きすぎて粉を吹いたようになってしまい、またコートもうまく行かなかったので、あえなく再塗装しました。(うまく行った所は本当にクロムメッキみたいです)この状態に戻るまで凄く時間がかかりました。(もう使うのやめようと思った。)
今度は慎重に、吹きすぎないように・・。おお素晴らしい質感。写真では分かりませんが、本当に磨いた金属みたいです。ポリッシュド・アルミのコートはエナメルクリアで。ちなみにクロムのコートは水性系です。両方ともラッカーアクリルは使えません。研ぎ出ししない所はエナメルコートは有用です。私も昔のバイクは全部エナメルコートでした。
今度は平滑に仕上がりました。今まで使った銀塗料ではいちばんの金属感です。クリアコートしても金属感は低下しません。
凄く時間がかかり疲れましたが、結果オーライということで。
時々は仮組して、モチベーションを維持しなければ。
この拡大写真を追加しました
エンジン・ギアボックスまわり行きます。カムカバーは前後の部分を修正します。前に修正したFORDの文字が良い感じ。
インジェクションポンプやデストリビューターのパイプやコードは細い物に取り替え。
あまりにこだわると完成しませんので程々に。基本的に説明書通りです。
エアファンネルにつくメッシュカバー(なんと言う名前でしたっけ)は金属メッシュで作ります。ステンレスメッシュが入手できたのですが、固いのでしっかりとプレスして形を出す必要があります。キットのパーツをプラバンに貼り、セロテープで覆います。
愛用の木工エポパテを押し付け、硬化させます。
出来た雌型のエッジをプラバンでかさ上げして、キットのパーツを雄型にして・・
メッシュを挟んで、バイスで締め上げます。型が壊れない程度に。
出来た出来た。裾に瞬間接着剤をしみ込ませて、ほころびしないように。
プレスしてもやっぱり大きめに広がってきます。パーツの大きさに合うように、プラバンに穴をあけ、はめ込みます。このあと外側をカットしスカートとします。出来上がりの写真忘れたので、下から2番目の写真参照のこと。
ギアボックスエンドの工作。79はこのようなプレートを挟んで各補器がついています。でも、ここもレースごとによく変わっている場所で、作例のオランダGPが、このタイプかどうかは分かりません。79らしいと思っている所なので気にせず作ります。
このようにプレートがマウントされます。
ギアエンドには多数のメッシュホースが接続されます。ホースジョイントのメタリックが良いアクセントになり見せ場の一つです。ホースジョイントは主にモデラーズのパーツを使用。でもこれって絶版になったのかな?
こんな感じ。ちょっとジョイントが光りすぎているので、後からツヤを消すかもしれません。
ホースに使ったパーツ。最近では左のコトブキヤ以外はあまり見かけない。右はラジオのパーツ屋で売っている絶縁チューブ。これがいちばん実感的。電子部品の店も少なくなった。
細かい作業の写真は撮ってないので、いきなりエンジン完成だ。本当はもっとワイヤーやホースがあるけど、完成すると殆ど見えないので、これぐらいでいいでしょう。
エンジンはセットされた後、サイドポンツーンの底面のパーツ(つまりウイングカーのウイング)でふたをされてしまい、下半分は見えません。よってホースも補器の隙間に突っ込んだままです。
モノコックの前へのびていくスロットルやスタビ調整などのワイヤーはまだです。
イグニッション周りはもう少し手を入れるかも。各部の断熱フォルが良いアクセントになっています。ストロボ炊いたから変な色。
アップライトを繋ぐ銀色のアッパーアームはアルミパイプの組み合わせで作りました。
ちゃんとメッシュからエアファンネルがのぞいて良い感じ。
ボディにセットするとこんな感じ。案外見えないもんです。メッシュも然タンも仮置きです。然タンの上面だけでなく後側も補器がたくさんつきます。もうジョイントのパーツがないゾー。モデラーズさん、再販お願いしますよ。
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