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受賞が発表された時期:2007年1月
ゴールデングローブのノミネーションと結果です。今年は日本にも関わりのある年ですが、出るとなると団子になってノミネート。クリント・イーストウッド・サイドとブラッド・ピット・サイドです。驚きますよね。あまりちやほやされると、これは何かの埋め合わせではないかなどと余計な心配をしてしまいます。
例年のように劇場映画から行きます。テレビは下の方に出ます。
作品賞・ドラマ
主演女優賞・ドラマ
本人たちは自分の道を進んでいてあまり意識していないようなのに、時々かつてのタイタニック・カップルを組み合わせることがあるようです。以前にもそんな風景を目にしたことがあります。以前は若くて迷いもあったのでしょうが、最近の2人は地道に仕事を続けているようで、そこはかとなく満足している雰囲気がただよって来ます。
後記: ヘレン・ミレンはずいぶ前から知っていますが、遂に女王になりました。貫禄から言うとジュディ・デンチが女王風(オスカー・ノミネート5回、受賞1個、GGノミネート7個(6回)、受賞2個)ですが、今年はミレンの年(オスカー・ノミネート2回、受賞ゼロ、GGノミネート9個(6回)、受賞2個)。
主演男優賞・ドラマ
後記: どちらかと言うとソフトなイメージのウィッテカー。前評判がかなり長く、ブレークがお預けになっていた俳優です。カプリオはまだ若いですが、「いい演技をしても、いい映画を作っても必ずしも賞には結びつかない」と達観したような雰囲気。若いうちにたくさん映画を作ろうという方向に向いたのでしょうか。今年は票が2作品に割れてしまい、受賞を逃しています。そういう中で受賞した俳優もいますが、どうやらカプリオはいい監督に恵まれたり、共感できる作品を貰えることの方を賞と考えているかのよう。
スミスは万年ノミネートのみで気の毒とは思いますが(オスカー・ノミネート1回、GGノミネート4回)、彼も受賞より作品に恵まれることの方を喜んでいるかのよう。出ればそれなりに大きな話題になるのは立派。音楽も行ける人なので、そちらにも期待していますが、今年のノミネートはミュージカル・コメディー部門でなくドラマ。どちらの部門でもゴールデン・グローブまで行けるのは凄いです(各2回のノミネート)。
作品賞・ミュージカル&コメディー
まだどれも見ていませんが、予告を見た作品があります。ドリームガールズはソウル・ファンとしてはいずれ見なければ行けないと思っています。ストーリーも大切でしょうが、いい音楽が聞けそうです。プラダを着た悪魔は珍しく気の利いたタイトル。それだけで興味がわきます。Borat: Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan は予告を見ただけで見る気をなくしてしまいましたが、これがあのサッシャ・コーエンと聞き驚きました。彼はかなりインテリで、鋭い風刺もできる人。風刺というのは度を越えると一般の支持を失うので、その辺の匙加減が重要。今回は箍を外したんでしょうか。それを確かめるために見なければ行けないか。
主演女優賞・ミュージカル&コメディー
ストリープは賞のコレクターです。オスカーが13回ノミネートされて受賞2個。3つ目が来ないのは有名な先輩を追い抜いては行けないからだという噂を聞いたことがあります。 GGは21個(20回)、受賞が6個。不思議なことに貰う時期は3個ずつ一時期に集中しています。俳優としてはベテランや才能のある人が集まっているので、本来歌手のビヨンセ・ノウルズは不利ですが、こういう所へ顔を出しておくのは将来に向けていいかも知れません。
主演男優賞・ミュージカル&コメディー
滅多に日本語のタイトルを見かけませんが、主人公は僕だったは聞くと、「おや、何だろう」と感じさせるタイトル。原題をカタカナにしたのでは「おや」と思いません。パイレーツ・オブ・カリビアンも私なら《カリブ海の海賊》とか言ってくれた方が「ほほー、海賊か、じゃ、見よう」という気になります。
以前はサッシャ・コーエンはおもしろいと思っていたのですが、今回はちょっとやり過ぎたのではと思います。まだ予告編しか見ていないので何とも言えませんが。デップは最近常連になっていますが、私はバートンと組んだ方がいいと思います。ただキース・リチャードの真似をしたそうで、キース本人も親父になって出て来るとのことなので、ユーモア賞はあげてもいいかと思います。ユーモアとなるとデップはプロ。
外国語映画賞
ここはカンフーハッスルもノミネートされた由緒ある場所です。 アメリカ製の映画が外国映画賞になるのも不思議な話ですが、ほとんど全シーンで日本語が使われているかららしいです。同じ理由でメル・ギブソンの Apocalypto も。そう言われると確かに外国映画賞でなく、外国語映画賞です。ギブソンはトラブルを起こしたりして新聞種になってしまいましたが、映画を作る時に当時の言語(死語)再現というおもしろい試みをする人なので注目しています。
ドイツからは東の秘密警察を扱った作品が来ています。1つの体制の国家には必ずそれと肌が合わない人たちもいるわけで、そこでどうやって折り合いをつけていくかが独裁体制になってしまうか、それなりの自由が保てるかの分かれ道になります。両方の立場の人を知る機会がありましたが、氷山の一角をかすっただけでも大変なんだなあと思いました。真面目に作った作品のようなので、見る機会があればと思っています。
助演女優賞
日本人登場です。イーストウッドのサイドからは日本人が出るだろうと思いましたが、バベルから女優が飛び出しました。
助演男優賞・ドラマ
後記: 万年貰える人と万年貰えない人の間にはまったエディー・マーフィーが受賞。彼はハリウッドの貢献度はかなり高かったですが、コメディーばかりなので、評価が低かったのかも知れません。大勢に好かれ、芸達者な人ではあるのですが。オスカーには1度も相手にされたことがありませんが、GGの方はノミネートが5回、今回受賞。当然ながらコメディー・ミュージカル部門の主演のノミネートが多いです。
万年貰えないブラッド・ピットは今年も外れ。オスカーは怪演の12モンキーズで1度ノミネートされています。GGの方は3回ノミネートされていて、 12モンキーズでは受賞。でも少ないという印象です。出演作は50を越えています。
万年貰えるニコルソンは今年は休憩。とは言っても仕事には手は抜いていない様子。 オスカー13回ノミネート、受賞3回、GGは18個(17回)のノミネートで、受賞7個。メリル・ストリープといい勝負をしています。
ベン・アフレックは裏方でもうオスカーを貰ってしまった人ですが、最近目立ちませんでした。ハリウッドランドは見ようと思っています。スーパーマンに出演するとけちがつくという伝説があるのですが、実際リーヴもリーヴスも厳しい運命。命を落としています。予告編を見たのですが、演じているアフレックもいい演技の様子。
マーク・ウォールバーグは音楽から来た人で、俳優になろうと最初から学校へ行ったりした人ではありません。しかし彼を主演にした作品をいくつか見て、それなりに役者で行けると思っていました。本人も特にオスカーやGGを狙っている様子ではなく、自分に合いそうな役が来たら仕事を引き受けるといった感じ。それでGGのノミネートまで来るのは立派。初ノミネートです。
監督賞
後記: 今年もイーストウッドとスコシージの対決になりましたが、軍配はスコシージに。オスカーノミネート7個(6回)、受賞ゼロ、GGはノミネート8個(7回)、受賞2個。対するイーストウッドは9個(4回)ノミネートでオスカーは4個、GGは9個(7回)ノミネートされて5つ取っています。イーストウッドは最近は作ると何か貰えてしまうかのよう。今年は両方の顔を立てるためか、1人は監督賞、もう1人は外国映画賞という受賞になりました。
イーストウッドはこのカテゴリーに2本出ているのでやはり強いとは言えると思います。元々は1本だけ監督する予定だったのがドタキャンの逆で2本とも引き受けてしまったとか。それで作れてしまうというところが凄いです。元から対で2本作る予定だった作品なのですが、こういうのはオムニバスとは言えないし、どいういう呼び方をするんでしょうか。
脚本
音楽(オリジナル)
ハンス・ツィンマーはノミネート常連のドイツ人。
音楽(オリジナル・ソング)
アニメーション映画
ゴールデン・グローブにアニメ賞なんてあったっけ?
さて、ここから後はテレビ。私の苦手な方面です。タイトルを並べられてもほとんど知りません。
TVシリーズ・ドラマ
シリーズなので去年、一昨年出たタイトルが今年も出ます。
TVシリーズ主演女優賞・ドラマ
アークエットは以前良く映画に出ていたので知っていますが、他は全く知らない人です。
TVシリーズ主演男優賞・ドラマ
パクストンは裏方もやる人で、映画にも良く出ます。主演も時々。サザーランドは映画で悪役などをやっていましたが、最近はテレビで大ブレークしたままキープしている様子。
シリーズなので去年から連続ノミネートの人もいます。
TVシリーズ・ミュージカル&コメディー
知らない、知らない、全然知らない。
TVシリーズ主演女優賞・ミュージカル&コメディー
俳優で知っているのはハフマンだけ。 Desperate Housewives は友達にDVDを貰ったので一部だけ知っています。「なぜあんなのがおもしろいの?」と思ったのは私だけ?
TVシリーズ主演男優賞・ミュージカル&コメディー
ここに来て急に知っている映画俳優がぞろり。
TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
主演女優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
今年のミレンの活躍は物凄いです。エリザベスの年ですね。いずれケイト・ブランシェットがエリザベスの続編を撮るでしょうが、先に年配のエリザベスが出てしまいました。 ベニングも映画とテレビのミニ・シリーズの両方に顔を出しています。ジリアン・アンダーソンはドイツではとても有名な人です。
主演男優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
ここにも有名な映画俳優が並んでいます。
助演女優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
助演男優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に制作された映画
セシル・B. デミル賞
ミスGG
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