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ヨーロッパの美しい街並みや世界遺産をスケッチで紹介しています。

スペインの街並み(1) Spain (1) etail

スペインの街並み Spain (1997.5)

<スペインの街並み>(1997年5月)

 スペインのアンダルシア地方は、バルカン半島の南の地方にあって年間降水量は日本の1/3で緑の少ない乾燥した地域です。今回のスケッチ旅行は、首都マドリードを起点にしてこのアンダルシア地方を中心にスペインの街々をスケッチして回りました。コルトバ、 セビーリャ、グラナダなどでは、長い歴史の中でヨーロッパ文化にアラベスクの世界が溶け込んだ一種独特のムードがあって、他のヨーロッパの都市とは異なる 趣があります。建物や街並みにも二つの文化の混合による折衷主義(ムデーハル様式)がみられ不思議な魅力がありました。
 往路に立ち寄ったトレ ド,チンチョーンなどはスペインの街々の中でも街並みの美しさは圧巻でした。アラブ風の特色をよく保ち石造りの狭い迷路のような道に今も中世の姿とどめています。白壁の窓辺に飾られた鉢植えの花、屋根の瓦の色合い、窓のデザイン、飾り柵や門扉の美しさ、これらの表層のデザ インが「スペイン風」として世に影響を与えているのでしょうか



セビーリャ 大聖堂 Sevilla/ catedral >

 アンダルシア地方の代表都市セビーリアは、私達にはビゼーの「カルメン」の街として知られています。この大聖堂は長い歴史のなかで、16世紀、キリスト教とイスラム教のせめぎあいの結果、イスラム寺院の跡地に建設されました。そのために平面的に広がる特異な形をしていて、内部にオレンジの庭をもっています。
































コルトバ 花の小路 corddoba /Callejon de las Flores >

 細い路地の先にコルトバの有名なモスク、メスキータのの塔が見えます。ここはコルトバを訪れる観光客に人気の花の小道です。迷路のような入り組んだ小道によく手入れされた花が飾られみやげ物を売る店が並んでいます。













































ロンダ ヌエボ橋 Ronda /puente nuevo >

 ロンダは、100mはゆうにあると思われる断崖絶壁の上に広がる街です。街は深い峡谷グアタレビン河によって二つに分けら れていて、峡谷にヌエボ橋が架けられています。橋や周辺からの眺望が素晴らしく,大勢の観光客がやってきます。スペイン最古の闘牛場があることでも知られ ています。
































カサレス 白い家 Casares >

 アンダルシア地方の山間いやオリーブの丘には、真っ白に塗られた街並みの集落が、忽然と見えてくることがあります。このカ サレスは海岸線から30分程入った山間いにあり、古城をもつ岩山のすそに広がる人口3000人あまりの白い集落です。対岸のレストランから丁度全景が望 め、まさに絵に描いたようです。

































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