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ヨーロッパの美しい街並みや世界遺産をスケッチで紹介しています。

エーゲ海の島々とアテネ(1) Greece&Aegean sea (1) etail

エーゲ海の島々とアテネ Greece&Aegean sea (1996.5)

エーゲ海の島々とアテネ>(1996年5月)

 エーゲ海に浮かぶギリシャの島々は、雨が少なく、乾燥した緑の少ない褐色の風土にあって、島の風景は真っ青な空と海を背景にして、白い家々の街並みが美しいコントラストを造り出していま。そもそもここでの街づくりは、海からの進入に備えて工夫がこらされたものであったのですが、現在では観光資源として、エーゲ海沿いの集合住宅を有名にしています。
 このような景観に中で圧巻なのは、アテネとクレタ島のほぼ中間に位置するサントリーニ島でしょう。島の崖地を利用して階段状につくられた家は、前の家の 屋根が後ろの家の屋上テラスになっていて、このテラスから真っ青な海を見下ろす俯瞰景は、まれにみる絶景です。
 街づくりの技術は、このほか、傾斜地に沿った道路のつくり方や,窓などの開口部のとり方などにこの地方の自然に合った特徴がみられ、人間の知恵のような ものを感じます。そのことが、美しいこの地方の環境と相まって現代の感覚の共感を呼ぶ所以でしょう。つまり、これらの島の小さな街並みには,町全体があた かも一軒の大きな建築のような秩序があるのです。この点はイタリアの街並みとよく似ています。
 また、古代においては、これらのキクラディス諸島はギリシャ本土とアジアを結ぶ交通の要衝でもあり、島の古代遺跡は、紀元前2000年前後にさかのぼる人類の文明の痕跡を残していて、近年の発掘によると第二のポンペイになるのではないかといわれています。


サントリーニ島 ティラの 街 Santorini/fira

 ここエーゲ海に浮かぶギリシャの島々には、建物全体を石灰で真っ白に塗りこめた街並みが、緑の少ない荒涼とした島の景観の 中に、遠くからみると白砂糖をまぶしたかのように鮮やかな対比を見せています。これらの建物は崖地にはりつくように建てられて、つづら折りの階段がつづい ています。

































サントリーニ島 ティラの岬 Santorini/fira >

 急な崖地に建ち並ぶ家は、前の家の屋根が後ろの家のステラスになっていて、それぞれの家が海を見下ろすようにつくられてい ます。白く塗られた街並みは日射の強い風土にマッチしていて、紺碧の海とのコントラストが素晴らしく、強烈な太陽の下で見る島のたたずまいは、この世の街 と思えない美しさで心ときめくものを感じます。















































サントリーニ島 オールドポートの見える崖 Santorini/fira >

 島の東側が赤茶けた断崖の壁になっていて崖下の港にアクセスするとつずらおりの石畳をケーブルカーかロバにのって登ってきます。遠くから見ると断崖の上に雪がかぶったように真っ白な家並みがかがやいています。ここはギリシャでも独特の景観です。











































サントリー二島 白い家 Santorini/fira >

 街は床から壁そして屋根の上まで白一色に塗りこめられた家と街並みで構成されています。ところどころにブルーやベージュのドームがアクセントになって街並みに表情を添えています。
































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