記事No | : 1792 |
タイトル | : 介護の花びら |
投稿日 | : 2012/12/10(Mon) 01:29:21 |
投稿者 | : 桃青 |
介護の花びらとは、宮沢賢治の「業の花びら」を意識したものですが・・・。
介護そのものを楽しいと言うひとに出会ったことがない。
どうあがいても、介護は苦役に似ている。
しかし、営々とただ石を運ぶような時間の中にも、小さな花が咲くことがある。
ごくたまに、母との間に、ふーっと昔のような懐かしく温かい空気が流れることがある。
すっかり変わってしまったけれど、此処にいるのは、やっぱり間違いなく母なんだなあ。とほっとします。
最近、なんだか、そんなことがよくあるのですよ。
と言っても、認知症が治ったり、進行が止まっているかといえばそんなことはありません。
認知症が治るとか、進行がとまるとか、予防法があるとかいいますが、認知症はそんなに簡単な病ではありません。
マスコミはNHKですら視聴率がとりたいからなのか、健康雑誌のように大げさな見出しを掲げますが、認知症はその原因も治療薬も、ましてや予防法も今の段階では「仮説」です。
介護にあたる家族は、「間違ったイメージを与えるような報道はやめて欲しい。」と、短絡的な報道を嘆いています。
この「手紙」という歌も、認知症のひとが増えたからでしょうか、中学校等で紹介されることが多くなっているようです。
若い人たちがこの甘やかな歌から認知症のひとに、優しい気持ちがもてるようになるのなら、よいのですが、