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   三月二十五日の「文匯報」を読んでの思い

読三月二十五日《文匯報》有感

 
三月二十五,妖霧起黄浦,
《文匯》充当馬前卒。
攻撃総理真露骨。
当用開水煮!

偽君子,窃国賊,
謀議簒政心太黒。
幾番夢中称王侯,
無奈是鼠輩。

好児女,皆揩涙,
総理霊前列成隊。
駆妖邪,莫慈悲,
要以刀槍対!

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三月二十五日の「文匯報」を読んでの 思い


三月二十五日, 妖霧が 黄浦江に 立ちのぼり,
「文匯報」が手先を務めた。
総理を攻撃すること まことに 露骨だ。
熱湯で煮詰めてしまえ!

君子と偽って, 国を盗み取る賊は,
政権を簒奪する謀議をする 心は 真っ黒,
何回 王侯になる夢を見たことか,
いかんとも しがたい 鼠賊。

立派な息子 娘達よ、 皆涙を拭い,
総理の霊前で隊列を組もう。
妖邪を 駆逐するには, 慈悲はいらない,
武器でもって 対抗するのみ!

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原注
読三月二十五日《文匯報》有感:一九七六年三月二五日、《文匯報》の「走資派は、まだいて、我々は、まもなく彼と闘争しなければならない。」という報道中、あろうことか、「党内のその走資派は、打倒されて今に至るも悔い改めようとしない走資派を担ぎ出そうとしている。」と、遠回しに周総理を攻撃し、たちまち革命大衆の憤激を買った。
黄浦:黄浦江のこと。

私感注釈
黄浦、文匯報:上海を貫流して揚子江(長江)に流れ込む川。文革ののろしが上がったのは上海。姚文元による文匯報上の記事がそうだった。このときは、文匯報の記事に反発して人々が立ち上がった。なお、文革の多くのリーダーも上海出身が多い。
充当:(現代語)つとめる、任じる
馬前卒:(現代語)馬の前に立つ兵士。転じて、下っ端。
当:そうするのがちょうどよい。当然……すべきだ。漢文で「まさに……べし」
開水:(現代語)熱いお湯
太:はなはだ
幾番:何回
無奈:無可奈何:しょうがない。いかんともしがたい。
刀槍:刀や槍(やり)などの武器を持っての闘争。なお「槍」の現代語の意味は「銃」だが、ここは前者の意。

99.7.15




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