一九零六年 |
天井四四方,
周圍是高牆。
淸淸見卵石,
小魚囿中央。
只喝井裏水,
永遠養不長。
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天井(てんせい)を讃ふ
天井(てんせい)は 四四 方にして,
周圍は 是れ 高き牆(かべ)なり。
淸淸として 卵石を 見,
小魚 中央に 囿(か)ふ 。
只だ 井裏の 水のみを 喝(の)まば,
永遠に 養へども 長(そだ)たず。
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◎ 構成について:
五言古詩。平韻一韻到底。韻式は「AAAAA」。脚韻は「方牆央長」で、平水韻下平七陽。ただし、「長」は両韻で、この作品の「長」の使い方では上声の意になる。次の平仄はこの作品のもの。
○●●●○,(韻)
○○●○○。(韻)
○○●●●,
●○●○○。(韻)
●●○●●,
●●●●●。(韻)
2002.6.21完 2013.3.27補 |
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