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       陶淵明
      

          

                      
  南宋 劉克莊

卜筑堪容膝,
休官免折腰。
寧書處士卒,
不踐寄奴朝。


   
**********************
          陶淵明  

膝を 容
(い)るるに 堪ふるを  卜筑し,
官を 休
(や)めて  腰を折るを 免ぜらる。
(むし)ろ 處士 卒と 書かるるとも,
寄奴の朝に  踐
(したが)はじ。

             ******************

◎ 私感訳註:

※劉克荘:南宋末期の江湖派の詞人。1187年(淳煕十四年)〜1269年(咸淳五年)。字は潜夫。号は後村居士。福建・田の人。建陽の県尉となり、その才で、進士待遇となる。

※陶淵明:東晋の官を退いて隠者となった人物。

※卜筑堪容膝:土地を選んで、家を建築するが、膝を容れることができる(広さ)であれば充分である。 ・卜筑:〔ぼくちく;bu3zhu4●●〕土地を選んで建築する。 ・堪容膝:膝を容れることができる(広さの部屋)。起きて半畳(寝て一畳)あればそれでよい、の意。陶淵明の『帰去来兮辞』「歸去來兮,田園將蕪胡不歸。既自以心爲形役,奚惆悵而獨悲。悟已往之不諫,知來者之可追。實迷途其未遠,覺今是而昨非。舟遙遙以輕,風飄飄而吹衣。問征夫以前路,恨晨光之熹微。乃瞻衡宇,載欣載奔。僮僕歡迎,稚子候門。三逕就荒,松菊猶存。攜幼入室,有酒盈樽。引壺觴以自酌,眄庭柯以怡顏。倚南窗以寄傲,審
容膝之易安。園日渉以成趣,門雖設而常關。策扶老以流憩,時矯首而游觀。雲無心以出岫,鳥倦飛而知還。景翳翳以將入,撫孤松而盤桓。」に基づく。なお、李清照の号「易安」もここに因る。

※休官免折腰:官吏をやめたので、腰をかがめて上司に挨拶をすることも免(まぬが)れた。 ・休官:官吏をやめる。 ・免:まぬがれる。許す。免除する。後出『歸去來兮辭』の紫字部分参照。 ・折腰:宮仕えをする。腰をかがめて上司に挨拶をする。『歸去來兮辭并序』にある。陶潛は、四十一歳の時貧窮に迫られて糧を得るために小役人に任官した。しかし、また、『晉書・列傳第六十四・隱逸・陶潛』に「吾不能爲五斗米折腰,拳拳事ク里小人邪!」とある。彼は、官に在ること八十余日で、辞して田園に帰っていった。このことは、この辭の序に「尋程氏妹喪於武昌,情在駿奔,自免去職。仲秋至冬,在官八十餘日。因事順心,命篇曰歸去來兮。乙巳歳十一月也」と詳しく述べられている。この前後を『晉書・列傳第六十四・隱逸・陶潛』では、簡潔に「以親老家貧,起爲州祭酒,不堪吏職,少日自解歸。………素簡貴,不私事上官。郡遣督郵至縣,吏白應束帶見之,潛歎曰:『吾不能爲五斗米折腰,拳拳事ク里小人邪!』義熙二年,解印去縣,乃賦歸去來。其辭曰:」と記述し、この『歸去來兮辭』に続けている。その間の心情は、『歸園田居』でもうたっている。

※寧書處士卒:むしろ(墓標に)「処士卒」と書かれるようなことがあっても(新王朝の官位を得ることはしないで)。 *墓標には官位がなくともよい。 ・寧:むしろ…。なんぞ…。いづくんぞ…。両韻で●の意。○の意は「ねんごろに」になる。ここでは、前者の意。 ・書:書かれる。動詞。 ・處士卒:陶淵明の墓碑には位階勲等や立派な肩書きはなく「晉處士陶淵明」とのみ書かれているだけである。 ・處士:民間にあって仕官しない人。在野の人。 ・卒:(一般での身分の高い人が)亡くなる。死ぬ。なお蛇足になるが、死去の表現は、身分によって大きく異なる。「崩」「薨」「卒」…と。

※不踐寄奴朝:(劉)宋・武帝・劉裕の朝政には従うまい。≒新王朝の禄は食(は)むまい。 *劉克荘の時代で謂えば、華北を支配していた金国の王朝には従わない、ということになる。 *陶淵明は六朝の東晋の人で、南朝の王朝の交替は、(呉⇒)
東晋⇒宋⇒斉⇒梁⇒陳となる。しかし、陶淵明は劉宋時代になってもその年号を使わず、干支で年を表記して、劉宋に服さないことを暗々裏に主張していた。『歸去來兮辭 序』末に「因事順心,命篇曰歸去來兮。乙巳歳十一月也。』や、『己酉歳九月九日』「靡靡秋已夕,淒淒風露交。蔓草不復榮,園木空自凋。清氣澄餘滓,杳然天界高。哀蝉無留響,叢雁鳴雲霄。萬化相尋繹,人生豈不勞。從古皆有沒,念之中心焦。何以稱我情,濁酒且自陶。千載非所知,聊以永今朝。」 等。 ・踐:したがう。ふみおこなう。ふむ。 ・寄奴:(劉)宋・武帝・劉裕(363年〜422年)の幼名。 ・朝:王朝の政治。朝廷。

                 ****************



◎ 構成について

  韻式は「AA」。韻脚は「腰朝」で、平水韻下平二蕭。次の平仄はこの作品のもの。ここでの「寧」は●になる。

   
●●○○●,
   ○○●●○。(韻)
   ●○●●●,
   ●●●○○。(韻)
  

2005.6.26完
2016.6.13補

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