Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye


陶淵明
陶潜
           
                    
              東晉 陶潛
      己酉歳九月九日  
       
靡靡秋已夕,
淒淒風露交。
蔓草不復榮,
園木空自凋。
清氣澄餘滓,
杳然天界高。
哀蝉無留響,
叢雁鳴雲霄。
萬化相尋繹,
人生豈不勞。
從古皆有沒,
念之中心焦。
何以稱我情,
濁酒且自陶。
千載非所知,
聊以永今朝。



******

己酉の歳 九月九日 
                       
靡靡として  秋 已
(すで)に 夕(く)れ,
淒淒として  風露 交はる。
蔓草  復
(ま)た榮えず,
園木  空しく自ら 凋む。
清氣  餘滓を 澄ませ,
杳然として  天界 高し。
哀蝉  響を 留むる 無く,
叢雁  雲霄に 鳴く。
萬化  相ひ尋繹し,
人生  豈に 勞せざらんや。
(いにし)へ 從(よ)り  皆な 沒する有り,
之れを 念
(おも)へば  中心 焦る。
何を以ってか  我が情を 稱
(かな)へん,
濁酒  且
(しば)し 自ら陶(たのし)まん。
千載  知る所に 非ざれば,
(いささ)か 以て  今朝を永くせん。

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◎ 私感註釈

※陶潛:東晉の詩人。
※己酉歳九月九日:己(つちのと)酉(とり)歳(四〇九年。東晉・安帝の義煕五年になる。)の九月九日・重陽節の詩。東晉安帝義煕五年の重陽節。
※靡靡秋已夕:遅々として、秋はとっくに暮れて(、晩秋になった)。 ・靡靡:〔ひひ;mi3mi3〕遅々としている。ゆっくり歩く様子。なびくさま。破れ乱れるさま。ここは、前者の意。『詩經』王風「彼黍離離,彼稷之苗。行邁靡靡,中心搖搖。」と使われている。 ・秋已夕:秋はとっくに暮れた。とっくに晩秋になった。陰暦九月九日は、季秋。晩秋である。 ・已:とっくに。すでに。 ・夕:暮れる。動詞として使われる。≒暮。
※淒淒風露交:寒く冷ややかな雨もようとなり、寒い風と、屋外の露というきびしい自然の営みが、交互にやってくる。 ・淒淒:寒く冷ややかなさま。雲が湧き起こり雨もようとなること。漢・王昭君の『怨詩』(「昭君怨」)に「秋木
萋萋,其葉萎黄。有鳥處山,集于苞桑。養育毛秩C形容生光。既得升雲,上遊曲房。離宮絶曠,身體摧藏。志念抑沈,不得頡頏。雖得委食,心有徊徨。我獨伊何,來往變常。翩翩之燕,遠集西羌。高山峨峨,河水泱泱。父兮母兮,道里悠長。嗚呼哀哉,憂心惻傷。」 とある。 ・風露:寒い風と、屋外の露。きびしい自然の営みをいう。 ・交:交互にやってくる。こもごも至る。
※蔓草不復榮:はびこる草は、(晩秋を迎えて)再びは繁茂することはない。 ・蔓草:はびこる草。 ・不復:二度とは…ない。再びは…ない。部分否定。 ・榮:さかえる。茂る。
※園木空自凋:庭木は、むなしく自分から萎えしなびる。 ・園木:庭木。 ・空自:むなしく自分から。 ・凋:しぼむ。草木が萎えしなびる。
※清氣澄餘滓:晩秋の澄んだ空気は、余計な塵を(取り去って)澄まして。 ・清氣:(晩秋の)澄んだ空気。 ・澄:澄ます。他動詞として使われている。・餘滓:余計な塵。
※杳然天界高:はるかに大空が(澄み渡って)高くなり。 ・杳然:〔えうぜん;yao3ran2〕はるかなさま。 ・天界高:大空が(澄み渡って)高くなっているように感じること。秋の情景。
※哀蝉無留響(かつてよく鳴いていた)蝉の姿は、もう見えなくなった。 ・哀蝉:(夏の盛りを終えて、)哀れな様子の秋口の蝉。寒蝉。漢・武帝に『落葉
哀蝉曲』「羅袂兮無聲,玉兮塵生。虚房冷而寂寞,落葉依于重。望彼美之女兮,安得感余心之未寧。」 と過ぎゆく季節の哀しみの歌がある。 ・無留響:鳴き声を留めおくことがない。鳴き声の元である蝉自身の形が、無くなったということ。(かつてよく鳴いていた)蝉の姿は、もう見えなくなった。
※叢雁鳴雲霄:群れをなして飛ぶカリが空に鳴いている。 ・叢雁:群れをなして飛ぶカリ。 ・雲霄:そら。空。九霄。
※萬化相尋繹:多くの物事の変化は、繰り返しておこなわれる。 ・萬化:万物の変化、多くの物事の変化。いろいろに変わる。万物を生み育てる。ここでは、前者の意。なお、『古詩十九首』之十一では「死ぬ」ことの意で「廻車駕言邁,悠悠渉長道。四顧何茫茫,東風搖百草。所遇無故物,焉得不速老。盛衰各有時,立身苦不早。人生非金石,豈能長壽考。奄忽隨物
,榮名以爲寶。」 と使っている。陶淵明自身も『歸去來兮辭』の「已矣乎,寓形宇内復幾時。曷不委心任去留,胡爲遑遑欲何之。富貴非吾願,帝ク不可期。懷良辰以孤往,或植杖而耘。登東皋以舒嘯,臨C流而賦詩。聊乘以歸盡,樂夫天命復奚疑。」 や、『飮酒』其十一「顏生稱爲仁,榮公言有道。屡空不獲年,長飢至於老。雖留身後名,一生亦枯槁。死去何所知,稱心固爲好。客養千金躯,消其寶。裸葬何必惡,人當解意表。」では「死ぬ」ことの意で使っている。
 ・相: ・尋繹:〔じんえき;xun2yi4〕繰り返しておこなう。再三復習をする。繰り返し味わい研究する。「尋異」ともする。その場合「ついでことなる」で、次から次へと異なる形や姿になってゆくこと。
※人生豈不勞:人の生きていくということは、なんと苦労を伴うことではないか。 ・人生:人の生きていくこと。人生。 ・豈不:なんと……ではないか。 ・勞:苦労する。
※從古皆有沒:昔から、皆だれもが死没することがある。 ・從古:むかしから。昔より。 ・沒:死没すること。死ぬこと。『讀山海經』十三首の其八でも「
自古皆有沒,何人得靈長。不死復不老,萬歳如平常。」と、同じことが詠まれている。
※念之中心焦:「從古皆有沒」ということをじっくりと思えば、心底からあせり、焦がれる。陶潛の『影答形』「身沒名亦盡,
念之五情熱。」に同じ。陶淵明は、この外にもしばしばこの「念之………」の表現を使っている。 ・念之:「從古皆有沒」のことをじっくりと思えば。 ・中心:心の中。心中。心底。胸中。胸底。 ・焦:こがれる。あせる。
※何以稱我情:なにものをもって、わたしの感情を満足させて、かなえようか。 ・何以:なにもので。なにものをもって。どういうわけで。どうして。なにをもって。疑問、反語。 ・稱:〔しょう;chen4〕かなう。かなえる。適する。釣り合う。適合する。合う。ぴったりする。この意味では去声になる。 ・我情:わたしの感情。わが思い。
※濁酒且自陶:しばし濁酒を飲んで独り自ら陶然としてたのしもう。 ・濁酒:濁っている酒。どぶろく。精製されていない粗末な酒。 ・且:しばし。しばらく。短時間をいう。 ・自:じぶんで。 ・陶:よろこぶ。たのしむ。酒に酔ってうっとりするさま。陶然。
※千載非所知:千年の後は、関知するところではない。  ・千載:千年。ここでは、「
千秋萬歳後,誰知榮與辱。」に同じで、千年の後。 ・非所知:関知するところではない。
※聊以永今朝:(千年の後のことに思いを馳せることなく、)いささか、しばらくは、今日を永いものとしよう。しばし、今日を充実して永いものとしよう。 ・聊:いささか。かりそめ。しばらく。『歸去來兮辭』「
乘化以歸盡,樂夫天命復奚疑。」では、「願わくば、(天地の)変化にあわせて(逆らわずに、)人生の終焉を迎えることとしよう。」とし、「聊」を「願わくば。ねがう。」とした。 ・以永今朝:『詩經』小雅・鴻鴈之什『白駒』「皎皎白駒,食我場苗。之維之,以永今朝。」とあり、次の段では「皎皎白駒,食我場之維之,以永今夕。」と、「以永今朝」から「以永今夕」と変わっている。前者は「今日(昼間の一日中)」で、後者は「今日(一晩中)」の意で、陶詩の「今朝」の意である、「今。今日」とは、やや異なる。「今朝」とするのは、「朝」が(『詩經』、陶詩ともに)韻脚になるためでもある。「以」の意味も『詩經』小雅・鴻鴈之什『白駒』と陶詩のこの作品とでは、働きがやや違う。



               ***********

◎ 構成について

平声の一韻到底。韻式は「AAAAAAAA」。韻脚は「交凋高霄勞焦陶朝」。平水韻で見れば、下平二蕭(凋霄朝焦陶)、三肴(交)、四豪((陶)高勞) になる。この作品の平仄は次の通り。

   
●●○●●,
   
○○○●○。(韻)
   
●●●●○,
   
○●○●○。(韻)
   ○●○○●,

   ●○○●○。(韻)
   ○○○○●,
   ○●○○○。(韻)
   ●●○○●,
   ○○●●○。(韻)
   ○●○●●,
   ●○○○○。(韻)
   ○●●●○,
   ●●●●○。(韻)
   ○●○●○,
   ●●●○○。(韻)   
2003.8. 6
     8. 7
     8. 8
     8. 9
     8.10
     8.11完
     8.23補
2005.2. 3

漢詩 填詞 詩餘 詩余 唐詩 

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