Huanying xinshang Ding Fengzhang de wangye

                            


春日
南宋・朱熹



勝日尋芳泗水濱,
無邊光景一時新;
等閒識得東風面,
萬紫千紅總是春。



           
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春日 (しゅんじつ)
勝日(しょうじつ) (はな)(たづ)ぬ  泗水( し すゐ)(ひん)
無邊( む へん)光景(くゎうけい)  一時(いち じ ) (あら)たなり;
等閒(とうかん)()り得たり  東風(とうふう)(めん)
萬紫(ばん し ) 千紅(せんこう)  (すべ)()れ春。

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◎ 私感註釈

※朱熹:南宋の儒学者。名は熹。字は元晦、仲晦。号して晦庵、晦翁、雲谷老人など。尊称として朱子と呼ばれる。宋学の大成者。南剣州の尤渓(現・福建省尤渓)の人。その学は、宋の周敦頤、程明道、程伊川、羅予章、李延平らの学と道、仏の学を総合大成し、儒教の体系化を図った中興の祖であり、朱子学の創始者である。1130年(建炎四年)~1200年(慶元六年)。

※春日:春の日。

※勝日尋芳泗水浜:晴れわたった日に泗水(しすい)の水辺で花をたずねて。 ・勝日:晴れわたった日を謂う。 ・尋芳:花をたずねる。花見の遊覧をする。 ・泗水:現・山東省にある川の名。山東省泗水県蒙山の南に四ヶ所の水源があって名が付いたという。徐州を経て淮河へ注ぐ。なお、朱熹の時代は、泗水一帯の地は金の領土となっていたので、実際には行けない地だった。そのため、儒学者・朱熹の詩として、「泗水」の言葉から、次のような臆測が生まれる。「
(心の中の)泗水」⇒「孔子の出生の地」⇒「儒教」となり、詩全体の意味は「孔子を祖とした儒学は盛んとなり、(儒学の現況は)万紫千紅(花が色とりどりに咲き乱れるように多くの学派が起こり、盛況)という状態だ」となろうか。 ・浜:水辺。

※無辺光景一時新:広くて際限がない風景が、(冬景色から)一挙に変わった。 ・無辺:広くて際限がない。果てしのない。 ・光景:風景。 ・一時新:(冬景色から)一挙に風光が変わったことを謂う。

※等閑識得東風面:春風の顔は、簡単に見分けられる。(それは…)。 ・等閑:物事に意を留めないこと。わけもなく。いいかげんに。ゆえなく。なおざり。 ・識得:知り得る。見分けられる。 ・等閑識得:簡単に見分けられる。容易に識別できる。 ・東風:春風。 ・東風面:春風の顔つき。

※万紫千紅総是春:花が色とりどりに咲き乱れてすべて春である。 ・万紫千紅:花が色とりどりに咲き乱れる。現代(中国)語では成語ともなる。 ・総是:すべて…である。また、いつも。いつまでも(…である)。ここは、前者の意。

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◎ 構成について

韻式は、「AAA」。韻脚は「濱新春」で、平水韻上平十一真。この作品の平仄は、次の通り。


●●○○●●○,(韻)
○○○●●○○。(韻)
●○●●○○●,
●●○○●●○。(韻)
2019.7.30
     7.31



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