ガチンコファンク、怒涛の幕開け、と言った矢先に、「ROYAL JAM」。イギリスはエリザベス女王によってロイヤルの称号を冠された唯一のメジャーなオーケストラ、ロイヤル・オーケストラとのジョイントコンサート。アルバムの帯の宣伝文句に曰く、「威風堂々」。おそれいりました。これぞクルセイダーズの貫禄。
SIDE ONEの「OVERTUNE」、レコードに針を落すと、抒情性をくすぐるシンフォニー。こうきましたか。浪々とウィルトン・フェルダーのサックスが奏でる壮大な男のロマン。大型西部劇を観る思い。
SIDE TWOに移ると、B.Bキングの雄叫びがカウンター気味にコチラの顎にクリーンヒット。もう、くらくらです。B.Bキングって、本当にクルセイダーズ的ですネ。
「語り言葉にも唾がある」って言ったのは、あの過激なエロティックファンクノベル「聖餐城」の著者ベルナール・ノエルですが、それをもじって言えば、クルセイダーズのサウンドにも確かに唾があり、汗もあり、血と涙もあります。要するに肉体派、いやあえて言えば筋肉派ですヨ。
世知辛い世の中、ちょっと疲れ気味のお方には効果覿面、効きますヨォ、ボディーとソウルに。
熱くなりたいアナタ、是非聴いてください。
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