2000
2008 Kick THE JAZZ
2007 GROBAL WARNING
2006 ALIVE IN SOUTH AFRICA
2004 LIVE IN JAPAN2003
2004 SOUL AXESS
2002 RURAL RENEWAL
2000 POWER OF OUR MUSIC
CONSEPT PROFILE DISCOGRAPHY LINK BBS
SOUL AXESSジャケット SOUL AXESS ←back next→
びしょ濡れ感激汁
2004 PPYME LTD

確かにこのアルバム、ほとんどWayne Henderson一色と言っても過言ではないほどWayne色に色濃く染められています。しかもあのWilton Felderでさえ14曲中3曲と、出番を控え気味。それでもなおCRUSADERS特有の色香を漂わせ、熱気を発散しているのは、Wayne Hendersonのハートの奥深くに闘魂の刺青が刻み込まれているからでしょう。
それにしても「Overjoyed」から「Imagine」に至るグルーブ感は素晴らしい。誰しも胸中に隠し持つ感性のハンカチを、感激汁でじっとりと濡らす「泣き」のシーンから入り、ハードボイルド・ファンク「Clima Suave」を経て、「Trail of The Sidewinder」で、あの「レオン」の最初のアパートでの凄絶な殺戮シーンのようなイメージを演出したかと思うと、一転して胸キュンと締め付けるような切なさの「Imagine」のロニーローズのソプラノ・サックスでとどめを刺しに来ます。
「Prodigal Son」では何と和楽の琴とインド楽器のシタールを交えて、異国情緒纏綿としたオリエンタル・ファンクを醸し出すのです。ファンク醸造酒の趣きか。
そして極めつきは「Over The Rainbow」。心のハンカチーフをびっしょり濡らした感激汁がWayne渾身のトロンボーン・バラッドで搾り出されます。だから聴いた後ハートを陽に照らせばカラッと乾いてスッキリすること請け合いですヨ。
ただ一言、13、14曲は当世流行のあの過剰なワイヤー・アクションをついつい彷彿とし、コレはエンド・ロールにはちょっと不向きかなって思いました次第。


1 Overjoyed
2 Clima Suave
3 Trail of The Sidewinder
4 Imagine
5 Standing Tall
6 Down Younder
7 Life in The City
8 All That Jazz n Razz a Ma Tazz
9 Prodigal Sun
10All along The Watchtower
11Over The Rainbow
12Never too late
13Ya Gotta Respect Ya Self
14Goin' Bukyld
guest musicians
Jean Carne(vo)
Roy Ayers(Vibraphone)
Ronnie Laws(Sax)
Everette Harp(sax)
Bobby Lyle(keyboards)
Herman Jackson(keyboards)
Nathan East(b)
Larry Kimpel(b)
Dwight Sills(g)
Phillip Ingram(vo)
Tony Moore(dr)
Brian Price(g)