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結果
話を聞いた時期:2009年1月
結果発表:2009年2月
速報3 ダニー・ボイルのスラムドッグ$ミリオネア特集の年になりました。作品賞と監督賞を始め10部門ノミネートされ8部門受賞。打率8割という快挙。日本は出した作品が両方とも受賞。ノミネート13部門というベンジャミン・バトン 数奇な人生ははずれで受賞3部門。
速報2 作品や人について一部コメントを入れました。
速報1 81回目です。今年は私の耳に入った順番が逆になりましたが、ラジーも発表されています。よろしければゴールデン・グローブとも比較してみて下さい。
ベンジャミン・バトン 数奇な人生が団子になってノミネートされています。
技術などの受賞は省略しました。
作品
ボンベイでクイズショーの決勝戦に出る少年に降りかかる災い。
生まれた時老人だった男の話。
辞任3年後のニクソンにインタビューを試みる英国人フロスト。
ドイツでは彼に関する作品が複数公開されていますが、新たに1つ加わりました。ミルクはゲイのサンフランシスコ市の市政関係の委員で、最後は暗殺死。
ドイツの小説の映画化
ノミネート作品がいくつかに限られていますが、今年特に目立つノミネート作品がこの部門に固まって出ています。ここに挙がった作品が以下続々と出て来ます。
後記: インドからは抗議の声が上がりましたが、受賞。判断は見てから。
主演男優
ニコラス・ケイジと親しかったが方針の差で喧嘩別れしたこともある。2人とも作品を選び個性を出す。ミスティック・リバーでは主演でオスカー。ブロックバスターは避けている様子。
オスカーからは外れる名人。その代わり付き合っている(いた)女性がオスカーを取ったりたくさん仕事が入ったりと、女性に幸運をもたらす名人。 テルマ&ルイーズ、トゥルー・ロマンス、インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア、12モンキーズ、セブン、スリーパーズ、ジョー・ブラックをよろしく、ファイト・クラブ、スナッチ、ザ・メキシカン、スパイ・ゲーム、オーシャンズ11-13、Mr.& Mrs.スミス他に出演。
アメリカの舞台俳優。ニクソンを描いた作品は舞台的要素が高いので、チャンスあり。
主演は初めてでいきなりノミネート。
ボクシング出身。私生活が落ち着かず山あり谷あり。俳優としては徐々に腕を上げ、オスカー候補にも。ランブルフィッシュ、レインメーカー、ドミノ、スパン、シン・シティ他に出演。
・ ピットはオスカーとはあまり相性が良くありません。ベンジャミン・バトン 数奇な人生はコミカルな設定の作品だそうですから、ピットには向いているかと思います。
・ ミルクがどういうアプローチをしたのかまだ情報が入っていませんが、ハーベイ・ミルクは何度か映画化されていて、私はドキュメンタリーと劇映画を見ています。劇映画では暗殺犯の立場から描いています。ミルクの役はコヨーテとかガブリエル・バーンのようなタイプの人が合うように思います。
後記: 他の作品も見てからでないと判断し難いですが、あの演技でショーン・ペンが受賞というのはちょっと考えてしまいます。彼自身もっと気合の入った作品が作れると思っていないだろうか。
主演女優
ハリウッドにはたまにある《大スター=No オスカー》のパターン。周囲は彼女をドル箱スターにしたく、本人は地味な作品を選ぶ傾向。デビューはいきなり主演の 乙女の祈り。いつか晴れた日にでオスカーのノミネート。ノミネートは6回で、逃し記録を目指しているのかも。スクリーン・パートナーのカプリオも似た状況。(私が見た作品の中では)2人ともそう下手でないけれど、凄く上手いというほどの演技もまだ見せていない。
元から俳優を目指し、着実に上昇。また周囲からも大切に育てられている印象の人。 プリティ・プリンセスの主演でいきなりデビュー。ブロークバック・マウンテン、プラダを着た悪魔などに出演。
演技より父親との揉め事、ゴシップで紙面をにぎわす人。ですが、オスカーはもう持っていますし亭主はブラッド・ピット。欲しいものはもう手に入れたからでしょうか、今後は作品数を減らす予定。
あまり名前を聞かないのはテレビで活躍しているから。映画では21グラムが有名。
ジュリアがデビューだそうですが、初々しい姿のディア・ハンターが印象に残っています。その時既にオスカーのノミネート。 クレイマー、クレイマー、ソフィーの選択では受賞。全ノミネート数15の記録を更新中。演じる作品はたいていヒットになるか話題になる。
・ ジョリーはこれまで見た作品では演技で感心したことはありません。しかしオスカー助演賞は取っているので、実力があるのかも知れません。
・ ストリープはノミネート記録をまた更新。
・ ウィンスレットは今年2本で勝負。レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまでを見ましたが、演技はだめです。ですからレボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまでではノミネートされていません。愛を読むひとはいいのかも知れませんね。彼女もメリル・ストリープの後を追い、ノミネート記録を作っている最中です。ストリープは受賞もありますから、マラソンのつもりでいればいずれオスカーが来るかも知れません。
後記: カプリオと共演したレボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまでのウィンスレットはあまり気合を入れた演技ではありませんでした。2人は仲良しだそうですが。愛を読むひとはどうなんだろう。
監督
シャロウ・グレイブ、トレインスポッティング、普通じゃない、ザ・ビーチ、28日後・・・の監督。英国人。
オスカーはボイルでしょうか。ちょうど今日インドでスラムドッグ$ミリオネアが封切られました。ヒットしそうです。部分的にはクイズ・ショーのようなテーマです。行かずしてインド旅行を楽しみたい方にはお薦め。
インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説のスタッフ。エイリアン3、セブン、ゲーム、ファイト・クラブ、パニック・ルーム、ソディアック(参考までにこちらは古い方のゾディアック)などの監督。スリラー系。アメリカ人
俳優一家の2世代目。娘も俳優。アポロ13、身代金、ビューティフル・マインド、エドtv 他の監督。アメリカ人。
誘う女、 グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち、小説家を見つけたら、サイコ(リメイク)などの監督。アメリカ人。
舞台監督。リトル・ダンサー、めぐりあう時間たちの監督。英国人。
後記: 予想通りボイルでした。インドから強い抗議の声が上がっているので、見る機会があったらコメント入れます。
助演男優
オーストラリア時代の作品も見たことがあり、映画界には必要な人材と思っていたら呆気なく死亡。処方された薬の組み合わせか量がまずくてということらしく事故のようなもの。もったいない話です。しょ〜もない作品にも出ますが、やる気になるとかなり行ける人でした。なのでバットマンはまだ序の口と思っていたらそれっきりになってしまいました。残念。恋のからさわぎ、ブラザーズ・グリム、ブロークバック・マウンテン、ロック・ユー!、ダークナイトに出演。死後受賞はほぼ決まり。
・・・なので他の候補者は気の毒。特にインディペンデント系が活躍の場の俳優は気の毒。すっかり見慣れたホフマンは今年はレジャーの引き立て役か。オスカーはもう持っている。ツイスター、ブギーナイツ、カポーティ、マグノリア、ビッグ・リボウスキ、M:i:III、パンチドランク・ラブ、あの頃ペニー・レインと、レッド・ドラゴン、コールド マウンテンなどに出演。
ダイアン・レインの旦那。ミミック、プラネット・テラー in グラインドハウス他に出演。
元々は舞台俳優。レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまでの演技は役柄上インパクトのある演技を示せるので助演としては有利。ウィンスレット・カプリオ・カップルの夫婦の問題の描写の間に1つのエピソードとしてシャノンが登場します。そこで短時間ながらインパクトのある役柄で出るため、得。
気合の入った演技では BUG/バグが凄いのですがドイツではこの作品ほとんど無視された形。BUG/バグでは主演。この実力を考慮した上でのレボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまでのノミネートでしたら何となく分かります。その他には
バニラ・スカイ、ワールド・トレード・センターなど。
シリアス・ドラマもできてしまうコメディアンというのはハリウッドでは難しい立場です。色々苦労してまたオスカー候補。チャーリー、ナチュラル・ボーン・キラーズ、ゾディアック、アイアンマンなどに出演。スキャナー・ダークリーでは大笑いしました。
・ レジャーで決まりかも知れません。ゴールデン・グローブにも書いたように彼の最高の能力は出ていないと思います。この人はまだ先があったと思います。残念です。
・ ダウニー・ジュニアは本業でノミネート。その上コミカルなアイアンマンも技術系のカテゴリーでノミネートされています。
・ マイケル・シャノンは得な役で、脚本は彼だけ上手く見えるように書かれています。
後記: ・ やはりレジャーでした。今後演じることができないので、冥土の土産にオスカー。何となく納得しますが、今年ノミネートされた他の人はちょっと気の毒でした。
・ ジョシュ・ブローリンのノミネートにも納得が行きません。他の映画でよい演技をしているのかも知れませんが、ミルクでは大したことありませんでした。以前に同じ役を演じたデイリーの方がいいです。ブローリンの出るシーンが少ないので、演技を見せ損ねるという意味では損をしているかも知れません。
助演女優
ご存知メキシコの大スター、サルマ・ハヤックと比べられることの多いスペイン人。2人の仲はいいようです。スペインでまず成功を収めた後ハリウッドへ進出。俳優としての彼女を知りたければスペインの作品を見た方がいいようです。
テレビから映画へ。スモーキン・エース/暗殺者がいっぱいはおもしろかったです。今回は以前の役と違う静かな役どころ。
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンではカプリオと共演。今年はジャンルを変えた人のノミネートがあり、彼女もシリアス。
同じ作品から2人助演でノミネートというのは気の毒。ソラリス、アウト・オブ・サイトに出演。
インディペンデント系では知られた名前。オスカーでは幸運な人。2度目の受賞は難しいでしょうが、今年のノミネートでは有利、不利な要素があり互角の印象。
脚本
脚色
長編アニメ
短編アニメ
後記: 日本ダブル受賞の1つ。
外国語映画
納棺師というあまり人に知られていない職業を描くドラマ。日本の作品は賞に結びつきませんが頻繁に顔を出しています。
ドイツ版の赤軍派事件の中で1番有名な事件をテーマにしています。ドイツを代表する中堅俳優が出ています。
元教師の小説の映画化。フランスには時たま教師、教室を扱ったドキュメンタリーやドキュメンタリー手法の作品があります。
普通のカップルと、犯罪カップルを並べて紹介。オーストリー映画はあまり出ませんが、出す時は気合が入っていることが多いです。
ちょうどイスラエルが戦争をしたばかりの時期なので受賞にはタイミングが悪いように思います。見ましたが静かなトーンでテーマに非常にまじめに取り組んでいます。
後記: 今年は日本に特別サービスをする必要があったのでしょうか。ダブル受賞です。戦場でワルツをはアニメ部門に入れたら受賞のチャンスが大きかったかと思います。なぜか外国語映画賞の方にノミネートされました。非常に地味な作品ですが、作風から言っても一見の価値はあります。
撮影
美術
衣装
音響
編集
音響編集
視覚効果
メイクアップ
音楽(オリジナル・ソング)
音楽(作曲)
短篇
Auf der Strecke は道中という意味。
ドキュメンタリー(短篇)
このオカザキという人はアメリカ人で20年以上前からオスカーにノミネートされています。今回が4度目のノミネートで、2度目の時は受賞しています。
ドキュメンタリー
ヴェルナー・ヘルツォーク監督はドイツでは人間国宝のような扱いの人で、60年代から映画を作っています。カスパー・ハウザーの謎やフィツカラルドが有名な作品。普段は劇映画を作っています。
功労賞、科学技術賞、特別賞
Gordon E. Sawyer 賞
Jean Hersholt 人道賞
色々な賞は貰っているもののオスカーには全く縁が無かったルイス。ゴールデン・グローブにボーイング・ボーイングで1度だけノミネート。こういう賞が来るといよいよ・・・なのでしょうか。長年健康問題を抱えている人です。コメディアンの例にもれずシリアス・ドラマも上手な人です。ボーイング・ボーイングもいつものどたばたと違い、ユーモラスではありますが、普通の男性を演じていました。変な声を出さず、顔をくしゃくしゃにしないとかなりハンサムな人です。
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