40歳~からの読書回帰

 

 あなたは何歳になったら読書のリスタートができますか

 物語・小説・随筆など人の気持ちに触れられるものを読むことで、体験できなかった世界に行けたり思いもつかなかった発想に出会えたり、同じ言葉を聞いても人によって違う解釈をしたりする。共感できることとできないことの存在を知ることでができ、その多くの事象が子供に選択肢の幅を作り心を豊かにし、自分の人生観を拡げる。それが読書の役割だろう。親が与えたり、読み聞かせの会に参加したりで本を読む機会は 小学校くらいまでは充実しているものの、中・高生の年代の読書環境は受験・部活その他 大きな力や時間を注がなければならないものでいっぱい。読書の良さや重要性は分かっているのに、勉強の延長で“読書のススメ”をすると強制となってしまい心から楽しめず 興味がもてなくなることで継続もままならない。その後成長するにつれ、新しいルールやしくみ・技術を学ぶことで、成熟した社会の一員となっていくために人生のかなり長い時期を余裕無く過ごさなければならない。しかるに そこがわからないと一人前にはなれない。 

 ならば一人前になったら読書をリスタートするというのはどうだろう。自分の人生に必要だと感じて心が求めたものに見通しがついた、これで何とか生きていける、その見通しの巾を心の部分で押し広げるのが、人との出会いや本との出会いであろう。では、現実的に人が素直に心の巾みたいなものを広げようという気持ちの余裕ができるのは、何歳なのだろうか?人によって違うのは当然であるが、いずれにしても そのきっかけをつくってあげるのは、我々の業界の役目なのではないか。ほとんどの人が、本を読む良さを知っているはずなのに行動をおこさない。ちょっとしたきっかけで背中を押してあげるだけで動き出す人はたくさんいるのではないか。

というコンセプトで展開していきます。

 

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