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O養護施設レポート

レポート1     2000年6月30日、7月10日、7月25.26日
レポート2          8月4日、8月24.25日
レポート3          9月1日、9月13.14日
レポート4          9月27.28日
レポート5          10月12.13日
レポート6          10月24.25日
レポート7          11月10.11日
レポート8          11月20.21日
レポート9          12月4.5日
レポート10         12月25.26日
レポート11    2001年1月15.16日
レポート12    2001年1月28.29日
レポート13    2001年2月 9.10日
レポート14    2001年2月24.24日

 私は、今年の6月29日に千葉県のO養護施設を訪れた。
 養護施設とは、両親から離れて生活せざるをえなくなった子どもたちの生活を支えるための施設である。
 その施設に今年の4月に新しく園長となられたA先生には、治療教育研究会で何回かお会いしていたのだが、A先生の少年院から始まり、養護施設、老人施設、と移られてきた、その深い経験を心から尊敬していたので、是非訪ねたかったのである。

 そのとき、私は子ども達と遊ぶ機会もあろうと思い、ロバとうさぎの手人形、そしてピンクの薄い綿の布を持っていった。
 A先生の了解を得て30日の午前中に4才児の子ども達と遊んだのだが、案の定、子ども達はまだ、手人形と遊べる状態までは成長していなかった。

 この日、A先生から「月2回この施設に通ってくれないか」というありがたい言葉をいただき、これまで月2回のペースで訪問を続けた。
 O養護施設の職員の質はA先生の日常のご薫陶もあり、高い水準であると思う。
 私の体で伝えようとしている言葉が徐々に伝わっており、それが職員と子ども達の関係に反映しているのを感じ、私は非常に幸せである。

 今回、A園長先生のご了解をいただき、すべて仮名でホームベージ上で公開することとした。
 養護施設の関係者、福祉施設の関係者、障害児教育に携わる方々、教育の現場にいらっしゃる方々に、是非、このレポートを読んでいただければうれしく思う。

音楽

シューベルト ピアノソナタ Op.53 第2楽章 Con moto

 

2000年10月06日 金曜日

千葉義行