ここの背景画像は「QUEEN」さんからお借りしたものを若干加工しました。

出来事・用語 か行-2

<・ く・ >
啓蒙主義
Enlightenment (H12.1.27.UP)
フランス革命の思想的背景

18世紀にイギリスから入ってきた思想。英語では"enlightenment"と言い、「暗闇に光(light)を当てる(en-)」と言う意味。日本語では、「無知蒙昧な状態を啓く」となる。

この当時の無知蒙昧とは、キリスト教的思想とそれを背景にしている絶対主義体制を指す。「蒙」を「啓く」と言うのはつまり、キリスト教的思想と絶対主義体制から人民を開放し、人間主義的な理性と感性に導くことである。

この思想の先鞭を取ったのは、科学的に人間中心主義を唱えたアイザック・ニュートンである。彼は今まで「神のなされた事柄」と言われ続けてきた自然現象を理論的に解明した。

また、思想面では、自然法思想を唱えたイギリスのジョン・ロックが、社会現象には自然と人為との二つがあり、人為は仮の姿であり自然こそが人間の本来の姿であると説いた。ロックの思想は、イギリスに留学したモンテスキューヴォルテールに受け継がれ、18世紀後半にはディドロルソーへと渡り、革命の志士達の中心思想となった。

とはいうものの、フランス中が全て知的な雰囲気に溢れていたわけではなく、おおかたのフランス人は直接的には啓蒙思洗礼を受けてはいなかった。

例えば、当時の乳幼児の死亡率はひどく高かったが、乳幼児はこの世で罪を犯していないのだから天国に直行し永遠の祝福を受けると信じる人も多かった。また、ルイ16世がパリから逃亡したとき、王がいなくても太陽が昇った、と言って驚いたと言う。

歴史的背景を見るこのページのトップに戻る出来事・用語に戻る


元老会議
Conseil des Anciens (H11.4.16.UP)
元老会議の議事風景
元老会議の議事風景
総裁政府の立法府のひとつ。

総裁政府において、五百人会議が提出した議事を元老会議で票決する。所定の税金を納めている40歳以上の男子からなり定員は250名。また、民衆の暴動に対して立法府の安全を図るため議場と政府をパリの外に移す権限が与えられていた。そのような場合は元老会議が新しい会議の場所と日時を布告し、この布告が発せられれば、即日両院(五百人会議と元老会議)は議事を停止しなければならない。これがナポレオンの台頭に役に立った。

元老会は、かつての国民公会と同じテュイルリー宮で開かれた。この会議には、総裁政府の意向を伝える「国家の使者」が訪れて、それが議事を左右することがしばしばあった。中央下で帽子を手にして立っているのがその使者である。 もう少し大きな画像で確認したい方はこちら→

総裁政府の組織図を見るこのページのトップに戻る出来事・用語に戻る


公安委員会
Comite de salut public (H11.11.22.UP)
国民公会により創設され約一年間独裁政治を行った特別委員会

こちらのページへ

歴史的背景を見るこのページのトップに戻る出来事・用語に戻る


ひとつ前の「人物スケッチ」に戻ります ホームに戻ります 次の「人物スケッチ」に進みます