huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye




水調歌頭
            

            
        宋 蘇軾
快哉亭作


落日繍簾卷,
亭下水連空。
知君爲我、
新作窗戸濕靑紅。
長記平山堂上,
欹枕江南煙雨,
渺渺沒孤鴻。
認得醉翁語,
山色有無中。


一千頃
都鏡淨,
倒碧峯。
忽然浪起、
掀舞一葉白頭翁。
堪笑蘭臺公子,
未解莊生天籟,
剛道有雌雄。
一點浩然氣,
千里快哉風。


    **********************

         水調歌頭
          
快哉亭作

落日  繍簾 卷き,
亭下の 水 空に連なる。
知る 君は 我が爲に、
新たに 窗戸を作り  靑紅 濕る。
(とこし)へに記す  平山堂上,
枕を欹
(そばだ)つ  江南の煙雨,
渺渺として  孤鴻 沒す。
認め得たり  醉翁の語,
山色 有無の中。


一千頃,
都て鏡淨にして,
碧峯を 倒
(さかしま)にす。
忽然として 浪 起り、
(おこ)り舞う  一葉の 白頭の翁。
笑ふに堪へん  蘭臺の公子,
未だ解せず  莊生の天籟を,
(し)ひて道(い)ふ  雌雄 有りと。
一點の 浩然の氣,
千里 快哉の風。

             ******************

◎ 私感訳註:

※水調歌頭:詞牌の一。詞の形式名。詳しくは下記の「構成について」を参照。
※快哉亭作:蘇軾が黄州に謫居していたとき、友人の張全が、新たに亭を作ったので、それに「快哉亭」と命名して作ったもの。なお、徐州の解放路にある快哉亭公園にも蘇軾の「快哉此風賦」に基づいた徐州快哉亭がある。そこには蘇軾の揮毫による賦があり、「賢者之樂,快哉此風。雖庶民之不共,眷佳客以攸同。穆如其來,既偃小人之德。颯然而至,豈獨大王之雄?如夫鷁退宋都之上,雲飛泗水之mei,寥寥南郊,怒號千萬,颯颯東海,鼓舞與四維。因此隅晉人一映之小,笑玉川兩腋之卑。野馬相歡,搏羽毛於汗漫,應龍所行,作麟角以參差。」とある。そのため、かつて陽春亭といわれた建物が快哉亭と呼ばれるようになった。
※落日:夕陽。
※繍簾:刺繍を施したカーテン。
※卷:巻き上げる。
※亭下:亭子の下の方。
※水連空:水面が広がって、遙か彼方で空と繋がっている。
※知君爲我:君はわたしのために…してくれたことを理解している。
※新作:あらたに…をつくり。
※窗戸:戸や窓。
※濕靑紅:青や紅の塗料が(まだ乾ききっていないで)湿っている。
※長記:ずっと覚えている。
※平山堂:江蘇省・揚州の大明寺のそばにある建物。欧陽脩が建てた。
※欹枕:マクラをそばだてて。マクラを斜めにして。マクラに寄りかかって。椅子に坐るのではなくて、寝ころんで肩肘を立てているようにしているさま。
※江南:中国南部。
※煙雨:霧雨。
※渺渺:水のはてしなくけむるさま。
※沒:没する。姿が見えなくなる。
※孤鴻:群れから離れて、一羽だけになった雁。 ・鴻:大型の雁。ヒシクイ、ヌマタロウ。
※認得:理解できる。
※醉翁:欧陽脩の別号。
※山色有無中:山の色が煙雨のため、有るのか無いのか(よく分からない)情況にある。歐陽脩の「朝中措」「平山闌檻倚晴空
山色有無中。手種堂前楊柳,別來幾度春風。文章太守,揮毫萬字,一飮千鍾。行樂直須年少,尊前看取衰容。」を指す。
※一千頃:広大な面積を謂う。 ・頃:1頃=100畝=約6.5ヘクタール(宋代)。
※都:すべて、みな。美しい。
※鏡:水面が鏡のように映し出しているさまを謂う。
※淨:きよらかである。すっかり。前者の意。
※倒:ひっくり返して。上下顛倒させている。
※碧峯:緑の山の峰。
※忽然:たちまちに。にわかに。突然。
※浪起:浪がたつ。
※掀舞:(小舟に乗った老人が波が起こったために)跳ね上がって揺れ動くさまがあたかも舞うが如くであるということ。 ・掀:跳ね上がる。揺さぶる。
※一葉:一つの。ここでは一艘の小舟。
※白頭翁:白髪の老人。
※堪笑:なんぞわらうに堪えん。宋玉が風について独特の解釈をしていることに対して。
※蘭臺公子:宋玉のこと。この作品は宋玉の五百余字に亘る「風賦」にある語(『昭明文選・巻十三』)「大王之雄風」「庶人之雌風」をいう。「楚襄王遊於蘭臺之宮,宋玉景差侍,有風颯(颯:『文選』では、「颯」の偏と旁が逆)然而至,(襄)王廼披襟而當之曰:『快哉此風!』寡人(寡人:朕)所與庶人共者邪?」襄王の「素晴らしい風だが、帝王と庶民はこの風を共有しているのか、」との問いに対して、宋玉は「宋玉對曰『此獨大王之風耳,庶人安得而共之?』」この風は大王だけの風であって、庶民とはどうして一緒にできましょうか。という風と、身分とその生活環境について述べている。
※未解:まだ解っていない。
※莊生:荘殿。「莊子」の著者莊周のこと。 ・生:読書人の称。
※天籟:自然界の音声。「莊子・齊物論」に「女聞人籟而未聞地籟,女聞地籟而未聞天籟夫!」……子游曰:「地籟則衆竅是已,人籟則比竹是已。敢問天籟。」のことを指している。
※剛道:強いて謂う。
※有雌雄:身分によって、吹いてくる風に差があること。宋玉の「風賦」(『昭明文選・巻十三』)にある語「大王之雄風」「庶人之雌風」をいう。
※浩然氣:天地の正気。南宋の文天祥の「正氣歌」(天地有正氣)は有名。
※千里快哉風:浩然の気さえあれば、のびやかな気持ちの風が得られる。 宋玉の「風賦」では、「快哉風」は、帝王にしか吹いてこないものとなっているが、浩然の気さえあれば、帝王でなくとも吹いてくるものなのだと言いたい。



◎ 各句の大意

落日繍簾卷:夕方、美しい簾を巻き上げれば、
亭下水連空:亭の下の水面は(遙か彼方まで広がっており)天に連なっている。
知君爲我:あなたはわたしのために……をしてくれたことを知っている。
新作窗戸濕靑紅新たに窓やドアを作って、塗料は、まだ乾いていない。
長記平山堂上:(欧陽脩が建てた)平山堂の…(以下のことを)…今でもずっと覚えている。
欹枕江南煙雨江南の霧雨にマクラに寄りかかって(眺めやれば)。
渺渺沒孤鴻:はてしなくけむる水面の彼方に、一羽だけの雁が消えていった。
認得醉翁語:欧陽脩の言うことは理解できる
山色有無中:山の色が煙雨のため、有るのか無いのか(よく分からない)情況にある。
一千頃:千余ヘクタールもの
都鏡淨:澄んだ鏡の如く、
倒碧峯青い山の峰を逆さまに(映し出している)。
忽然浪起:たちまちにわかに波が起こって、
掀舞一葉白頭翁:一艘の小舟に乗った白髪の老人が上下に揺り動かされている。
堪笑蘭臺公子:宋玉のいうことは、笑止である。
未解莊生天籟:莊周の「天籟」をまだ解っていない。
剛道有雌雄:(風には)雌雄があると強いて言い張る。
一點浩然氣:少しの浩然の気がありさえすれば、
千里快哉風:(宋玉のいう)快哉の風が、遥か彼方から吹いてくるものである。



◎ 構成について

    双調 九十五字 平韻一韻到底。韻式は「AAAA AAAA」。韻脚は「空紅鴻中 峰翁雄風」で、第一部平声一東。


          
    ○●,
    ●●○○。(韻)
    ●,
    ●●○○。(韻)
    ●,
    ●○○●,
    ●●○○。(韻)
    ○●,
    ●●○○。(韻)


    
    ●,
    ●○○。(韻)
    ●,
    ●●○○。(韻)
    ●,
    ●○○●,
    ●●○○。(韻)
    ○●,
    ●●○○。(韻)



2002.7.23
     7.24
     7.25
     7.26
     8. 2
     8. 3
     8. 4完
     8.16補
  

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