huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye
正気の歌 正気歌




正気歌 正気の歌 正氣歌 文天祥正氣歌
            

            
        南宋 文天祥

天地有正氣,
雜然賦流

下則爲河嶽,
上則爲日

於人曰浩然,
沛乎塞蒼

皇路當淸夷,
含和吐明

時窮節乃見,
一一垂丹

在齊太史簡,
在晉董狐

在秦張良椎,
漢蘇

爲嚴將軍頭,
爲嵇侍中

睢陽齒,
爲顏常山

或爲遼東帽,
淸操厲冰

或爲出師表
鬼神泣壯

或爲渡江楫,
慷慨呑胡

或爲撃賊笏,
逆豎頭破

是氣所磅礴,
凜烈萬古

當其貫日月,
生死安足

地維賴以立,
天柱賴以

三綱實繋命,
道義爲之

嗟予遘陽九
隸也實不

楚囚纓其冠,
傳車送窮

鼎鑊甘如飴,
求之不可

陰房闃鬼火,
春院閟天

牛驥同一皂,
鷄棲鳳凰

一朝蒙霧露,
分作溝中

如此再寒暑,
百沴自闢

哀哉沮洳場,
爲我安樂

豈有他繆巧,
陰陽不能

顧此耿耿在,
仰視浮雲

悠悠我心悲,
蒼天曷有

哲人日已遠,
典型在夙

風檐展書讀,
古道照顏



    **********************

      正氣の歌
          
並びに序

天地  正氣 有り,
雜然として  流形に 賦す。
下れば則
(すなは)ち  河嶽と爲り,
上れば則ち  日星と爲る。
人に於いては  浩然と 曰ひ,
沛乎として  蒼冥に 塞
(み)つ。
皇路  淸夷に 當れば,
和を含み  明庭に 吐く。
時 窮らば  節 乃ち見
(あらは)れ,
一一  丹靑に 垂る。
齊に在りては  太史の簡,
晉に在りては  董狐の筆。
秦に在りては  張良の椎,
漢に在りては  蘇武の節。
嚴將軍の  頭と 爲り,
嵇侍中の  血と 爲る。
張睢陽
(すゐやう)の  齒と 爲り,
顏常山の  舌と 爲る。
或は 遼東の  帽と 爲り,
淸操は  冰雪よりも 厲し。
或は 出師の表と 爲り,
鬼神  壯烈たるに 泣く。
或は 渡江の楫と 爲り,
慷慨  胡羯を 呑む。
或は 賊を撃つ 笏と爲り,
逆豎  頭は破裂す。
是れ 氣の  磅礴たる 所,
凜烈として 萬古に 存す。
其の日月を 貫くに 當りては,
生死  安んぞ 論ずるに 足らん。
地維 賴りて 以て立ち,
天柱 賴りて 以て尊ぶ。
三綱 實
(まこと)に 命を 繋ぎ,
道義 之
(こ)の 根と 爲る。
(ああ) 予  陽九に 遘(あ)ひ,
(われ)なる也(や) 實(まこと)に 力(つと)めず。
楚囚  其の冠を 纓
(むす)び,
傳車にて  窮北に 送らる。
鼎鑊  甘きこと 飴の如く,
之を求むれど  得
(う) 可(べ)からず。
陰房  闃
(しづか)にして  鬼火ありて,
春院  閟
(とざ)して  天 黑(くら)し。
牛 驥  同
(とも)に一つの皂(をけ)
鷄棲に  鳳凰 食す
一朝  霧露を 蒙むらば,
分かる  溝中の 瘠
(むくろ)と作(な)るを。
(かく)の如く  再びの 寒暑,
百沴  自ら 闢
(さ)け易(やす)し。
哀しい哉 沮洳の場は,
我が爲に 安樂の國たらん。
豈に 他
(そ)の 繆巧の有りても,
陰陽  賊
(そこな)ふ 能(あた)はず。
此の  耿耿たるの 在るを  顧みて,
浮雲の 白きを  仰ぎ視る。
悠悠たる 我が心の  悲
(いた)み,
蒼天  曷
(なん)ぞ 極り 有らんや。
哲人の 日 已
(すで)に遠のけど,
典型は  夙昔に 在り。
風檐
(ふうえん)に  書を展(ひら)きて 讀めば,
古道  顏色を 照らす。
             ******************

私感訳註:

※正氣歌:正気の歌。「正気」(せいき)とは、万物に宿る根本の精気。大きく正しい天地の元気(万物の根本の精気)の歌。この作品では、天・地・人に宿る根本の気・正義と人倫を貫き、忠君愛国の信念と道義でもって、身を殺して悠久の大義に生きることの気概を高らかにうたいあげている。日本や中国で、これに基づいたいくつか異なった正気の歌が派生している。謝枋得も、文天祥と同様に元朝に仕えることを求められ、拒絶して自尽したが、二人の境遇が同じなため、この『正氣歌』は謝枋得の『初到建寧賦詩』「雪中松柏愈青青」に構成や主張が似ている。日本では、幕末の水戸学の儒者・藤田東湖の『和文天祥正氣歌・有序』「天地正大氣,粹然鍾神州。秀爲不二嶽,巍巍聳千秋。注爲大瀛水,洋洋環八洲。發爲萬朶櫻,衆芳難與儔。…」や、明治・廣瀨武夫の『正氣歌』「死生有命不足論,鞠躬唯應酬至尊。奮躍赴難不辭死,慷慨就義日本魂。一世義烈赤穗里,三代忠勇楠氏門。憂憤投身薩摩海,從容就死小塚原。或爲芳野廟前壁,遺烈千載見鏃痕。或爲菅家筑紫月,詞存忠愛不知冤。可見正氣滿乾坤,一氣磅礴萬古存。嗚呼正氣畢竟在誠字,呶呶何必要多言。誠哉誠哉斃不已,七生人閒報國恩。」等がある。

※文天祥:南宋末の人。宝祐四年に状元で合格。祖国の危急存亡に際して、兵を率いて転戦する。この作品は、彼が元に捕らえられ、至元十八年、獄中にて作る。獄中の様子は序文に詳しい。

※並序:並びに序文。この『正氣歌』には序文が付いている。

※天地有正氣:この天地(宇宙、世界)の間には、「正気」という真理・精気なるものがあって。 ・正氣:大きく正しい天地の元気(万物の根本の精気)。

※雜然賦流形:入り混じって、いろいろな物にその「正気」を与えている。 ・雜然:入り混じってごたごたしているさま。 ・賦:あたえる。授ける。賦与する。 ・流形:世間にあまねく行き渡っている万物の形。森羅万象を謂う。

※下則爲河嶽:(重くて濁ったものは)下って(しずんで)河や山となり。 *神話では、盤古が天地を開いたとき、重くて濁ったものは、沈んで大地となったことを言う。 ・則:「レバ則」とも謂い、条件、結果の関係を表す。現代(日本)語の「…れば…になる。」で、上古、中古の(日本)国文法に則れば「ラバ則」という方が合っているかもしれないが、慣用故。

※上則爲日星:(軽くて清らかなものは、浮かび)上がって、太陽や星となる。 *盤古が天地を開いたとき、軽くて清らかなものは、浮かび上がって天となったことを指す。

※於人曰浩然:人の場合では、それを「浩然」と呼び。 ・浩然:天地に漲っている正しく強くたゆまない天地。正義に基づいた何者にも屈しない道徳的勇気。

※沛乎塞蒼冥:(浩然の気が)勢いよく天地に満ちていく。 ・沛乎:盛大なさま。水などが勢いよく流れるさま。 ・塞:みちる。ふさぐ。 *ここは、前者の意。天地の根本の精気が広くみちていること。 ・蒼冥:果てしない天地、宇宙。青海原、大海原。 *ここは、前二者の意。

※皇路當淸夷:(政治の)大道が清く治まっておれば、和やかさが増進して。 ・含……吐……:…を入れて…を出す。鄭錫の「拂水初
綠,驚林未紅。」や、錢起の「西日橫山碧空,東方月滿禪宮。」などのように。  ・皇路:大いなる道。大道。君道。・淸夷:世の中がよく治まること。清平。夷=平。

※含和吐明庭:(その結果が)朝廷のまつりごとにも出てくる。 ・明庭:昔、神霊に朝見する地をいう。明廷。聖朝。

※時窮節乃見:困難な状況の時こそ、節操のある者の姿が現れてくる。 *六朝(南朝)宋・鮑照の『代出自薊北門行』に「羽檄起邊亭,烽火入咸陽。徴騎屯廣武,分兵救朔方。嚴秋筋竿勁,虜陣精且彊。天子按劍怒,使者遙相望。鴈行縁石徑,魚貫度飛梁。簫鼓流漢思,旌甲被胡霜。疾風衝塞起,沙礫自飄揚。馬毛縮如蝟,角弓不可張。
時危見臣節,世亂識忠良。投躯報明主,身死爲國殤。」とある。  ・時窮:時運が行き詰まる。時節が行き詰まる。時代閉塞の状況下。 ・節:節度。節操。蘇武の節から起こった。 ・乃:そこで、ようやく。すなわち。 ・見:現れる。『史記卷八十六・刺客列傳』に「圖而匕首がある。

※一一垂丹靑:(その「時窮」の際に「気節」があらわれることは、」)一つ一つ史書に(以下のように)書き記されている。 *この後、正気が顕現した歴史上の事例を列挙していく。この聯は、次の章に展開するための聯でもある。 ・垂丹靑:史書に書き記す。(困難な時節こそ、節義のある者が出現することは)、史書にも書き残されている(そうして、以下に歴史上の実例を一一挙げている。)。 ・垂:後世まで伝え残す。「名垂千古」「永垂不朽」に同じ。後出「遼東帽」に該当する『魏書』中の管寧を叙述している部分で言えば「優賢揚歴,千載」になる。

※在A□□B:以下、「A(国、時代)では、□□のB」の句形で列挙している。
※爲□□□C:「□□□(姓名)のCとなる」の句形。

太史簡:太子の簡。春秋、齊の崔杼が君主を弑した時、
史が死を犯し之を簡に直書し、太史が殺された後もその弟が引き継いでその記録を続け、弟がなおも殺されてもそのまた弟が引き継いで記録を残したという故事。春秋、左氏傳にあり。資治通鑑にも詳しい。『資治通鑑・齊紀・和帝中興元年』 「先臣之忠,有識所知,南、董之筆,千載可期齊南史晉董狐也。崔杼弑齊莊公,太史書曰:「崔杼弑其君。」崔子殺之。弟嗣書而死者二人;其弟又書,乃舍之。南史氏聞太史盡死,執簡以往。聞既書矣,乃還。晉、趙盾弟穿弑靈公。董狐以盾不討賊,書曰:「趙盾弑其君,」以示於朝。孔子曰:「董狐,古之良史也,書法不隱。」(文字の大小は原典通り)。前赴(訃)後継と言う言葉を実践したわけであり、まことに悲壮である。

董狐筆:董狐の筆。春秋、晋の
史董狐が、趙盾がその君霊公を弑したと直筆したことをいう。君を実際に弑したのは趙穿であったが、趙盾は正卿の位にありながらこれを討たなかったので、罪を趙盾に帰した。記録者が憚らないで記録することを謂う。『左氏傳』にあり。『資治通鑑』には、前掲青字の部分のようになっている。

※張良椎:張良の椎。張良が東海に力士を得、重さ百二十斤の鉄椎を作り、韓のために、秦の始皇帝を博浪沙に狙撃した故事(紀元前218年)。鉄槌は副車の方にあたって、始皇帝は無事だった。『史記』に『史記・留侯世家』「(張)良…得力士,爲
鐵椎重百二十斤。秦皇帝東游,(張)與客狙撃秦皇帝博浪沙中,誤中(中:動詞;あたる)副車。秦皇帝大怒,大索天下,求賊甚急,爲張良故也。良乃更名姓,亡匿下。」とある。

蘇武節:蘇武の節。漢の武帝の時、蘇武は命を受け、匈奴に使いした。使者として節を携えていったが、「『屈節辱命,雖生,何面目以歸漢!』引佩刀自刺。衛律驚,自抱持武,…」。やがて艱難辛苦の結果、節を全うして、十九年後、漢に還るを得た(『漢書』)。ただし、『漢書』での「節」は、外国への使者が携えていく物であるのに対し、後漢書では「蘇武之節」として「蘇武のような節義」を謂う。但し原註で「蘇武使匈奴,會衛律所將降者,陰相與謀,劫單于母閼氏歸漢,事發,單于使衛律考其事,召武受辭。武不屈
,引佩刀自刺。單于欲降武,武不降,牧羊海上(海上:辺鄙な処、地のはて),臥起操持髦盡落。在匈奴中十九年,乃得歸漢。見前書(『漢書』)也。」とあり、漢書の内容を略述しているので間違って使っているのではなく、象徴・比喩として使っている。ここは後者の意。詩が残っている。

※爲嚴將軍頭:嚴將軍の頭となる。蜀の張飛に生け捕られた巴郡の太守厳顔が「頭を断たれる将軍はいるが、降(服)する将軍はいない」と降伏を拒絶した(。そのため感服した張飛に賓客として迎えられた)故事を謂う。『三國志・蜀書・關張馬黄趙傳』に「(張飛與諸葛亮)…破璋將巴郡太守嚴顏,生獲(嚴)顏。(張)飛呵…(嚴)顏答曰:『卿等無状,侵奪我州,我州但有
斷頭將軍,無有降將軍也。』(張)飛怒,令左右牽去斫頭,(嚴)顏色不變,曰:『斫頭便斫頭,何爲怒邪!』(張)飛壯而釋之,引爲賓客。」と雄々しい。

※嵇侍中血:嵇侍中の血。晋の永興の初め、叛乱があり、帝は落ちのびるや、嵇紹(官職は侍中)は行在所に駆けつけ、儼然と帝を衛って賊を防いだ。しかし飛箭雨集し、嵇紹は帝の側に倒れた。その血が帝の御衣に濯いだ。平定後、家来は帝に衣の血を洗うことを請うたが、帝は、「此れは嵇侍中の血,去る勿れ。」と言った。『晋書・列伝忠義』にある。原文は「紹以天子蒙塵,承詔馳詣行在所。値王師敗績于蕩陰,百官及侍衛莫不散潰,紹儼然端冕,以身捍衛,兵交御輦,飛箭雨集,紹遂被害于帝側,
血濺御服,天子深哀歎之。及事定,左右欲浣衣,帝曰:『此嵇侍中血,勿去。』とある。

※張睢陽齒:張睢陽(すゐやう)の齒。唐代の人、張巡は、安禄山の乱のとき、睢陽を護って戦った忠臣。 ・張:張巡のこと。 ・睢陽:〔すゐやう;Sui1yang2○○〕地名。河南省商丘県の南流れる川の北岸にある商丘北西100キロメートルのところか。『中国歴史地図集』第五冊 隋・唐・五代十国時期(中国地図出版社)44-45ページ「都畿道河南道」では見つからない。蛇足になるが、「雎」〔しょ;ju1○〕字は別字。「睢」〔すゐ;Sui1○〕河南省を流れる汴水の支流の名。でこの詩に出る睢陽(すゐやう)は睢水〔すゐすゐ〕という川の陽(北岸)にあった城市。 ・歯:張巡は、戦の折り、歯をかみしめて戦ったので、歯をだめにしたと。また、最期の時、敵を罵って死んだ。『資治通鑑・唐紀・肅宗文明武徳大聖大宣孝宣皇帝…』に「
顏杲卿、袁履謙以守常山死。許遠、張巡以守雎陽死。」とある。

※顏常山舌:顏常山の舌。唐代、常山の太守である顔杲卿のこと。忠烈無比の唐臣。安禄山の乱のとき、抗戦したが、矢尽き、安禄山に臣従を迫られたが、逆に忘恩負義を責めたので、舌を抜かれ、切り刻まれて殺された。なお、従弟に名跡の顔真卿がいる。常山は地名であり、官職でもある。『(新)唐書・列伝』に「(安)祿山至陝,…,賊急攻城。…。(顏)杲卿畫夜戰,井竭,糧、矢盡,六日而陷,…。賊脅使降,不應。…杲卿不答。…杲卿至洛陽,祿山怒曰:「吾擢爾太守,何所負而反。」杲卿瞋目罵曰:「汝營州牧羊羯奴耳,竊荷恩寵,天子負汝何事,而乃反乎。我世唐臣,守忠義,恨不斬汝以謝上,乃從爾反耶。」祿山不勝忿,縛之天津橋柱,節解以肉之,詈不絶,
賊鉤斷其舌,曰:「復能罵否。」杲卿含胡(含胡:はっきりしないこと)而絶,年六十五。履謙既斷手足,何千年弟適在傍,咀血噴其面,賊臠之,見者垂泣。杲卿宗子近屬皆被害。」 とある。『資治通鑑・唐紀 ・肅宗文明武徳大聖大宣孝皇帝…』では、舌は、抜かれたかどうかは分からないが、咼(人の肉を刔って骨と分ける)されたとなっている「(顏)杲卿至洛陽,(安)祿山數之曰:…『汝自范陽戸曹,我奏汝爲判官,不數年超至太守,…。何負於汝而反邪。』(顏)杲卿瞋目罵曰:『汝本營州牧羊羯奴,…。天子擢汝爲三道節度使,恩幸無比,何負於汝而反。我世爲唐臣,祿位皆唐有,雖爲汝所奏,豈從汝反邪!我爲國討賊,…。恨不斬汝,何謂反也。羯狗,何不速殺我!』(安)祿山大怒,并袁履謙等縛於中之柱而咼之。…。(顏)杲卿、履謙比死,…。罵不虚口。顏氏一門死於刀鋸者三十餘人。」と、その壮絶な様が記されている。また、『資治通鑑』では、「顏杲卿、袁履謙以守常山死」と簡単に記されている(前掲紫字)。この事績は、前出・謝枋得の『初到建寧賦詩』にも出てくる。

※遼東帽:遼東の帽。魏の管寧のこと。黄巾の乱を避けて遼東に移ったことからこういう。 『魏書・三国志・魏書・巻十一 袁・張・涼・國・田・王・邴・管伝』に「…後與邴原、管寧等避亂
遼東。」とある。太中大夫などに任じられても受けなかった。有能で驕ることがない淸官。身分の低い者がかぶる黒い粗末な帽子で、質素な白い木綿の衣服であった。前出 『魏書・三国志・魏書・巻十一 袁・張・涼・國・田・王・邴・管伝』には、「寧常著皁帽、布襦袴、布裙,隨時單復,出入閨庭,能自任杖,不須扶持。四時祠祭,輒自力強,改加衣服,著絮巾,故在遼東所有白布單衣,親薦饌饋,跪拜成禮。」とある。

※淸操厲冰雪:清らかな節操は、はげしくきびしいことは雪や氷の如くである。 ・厲:はげしい。きびしい。

※或爲出師表:あるいは、忠誠心溢れた『出師の表』となって。 ・出師表:蜀の諸葛亮の『前出師表』、『後出師表』が有名。『昭明文選』『古文觀止』『文章軌範』に『前出師表』は諸葛武侯として、『後出師表』は諸葛孔明として出ている。『前出師表』は「臣亮言。先帝創業未半而中道崩。今天下三分,益州疲弊,此誠危急存亡之秋也。…」から始まり、「…臣不勝受恩感激,今當遠離,臨表涕泣,不知所云。」と、後主劉禅に、忠誠心のこもった表を奉った。『文章軌範』の外、『三国志巻三十五・蜀書五・諸葛亮伝第五』等に見える。なお、上掲の原文は「文章軌範」のものであり、僅かに異同がある。

※鬼神泣壯烈:出師表に吐露された諸葛亮の忠誠心をいう。

※渡江楫:南渡した時の祖国恢復の誓いのかい。川の流れを撃って、中原の回復を誓うこと。 *豪放詞では常に出てくる下りで、陳亮の「因笑王謝諸人,登高懷遠,也學英雄涕。憑却江山,管不到、河洛腥無際。正好長驅,不須反顧,尋取
中流誓。」。毛澤東の「到中流撃水,浪遏飛舟。」等がある。但し、毛澤東は異なった意味で使っている。原典は、『晋書巻六十二・列伝第三十二』「仍…百餘家渡江,中流撃楫而誓曰:『祖逖不能淸中原而復濟者,有如大江!』辭色壯烈,衆皆慨歎。」である。

※慷慨呑胡羯:心意気の昂ぶりは、北方の異民族を圧倒してしまう。 ・胡羯:〔こけつ;hu2jie2○●〕北方の異民族。羯は匈奴の一。

※撃賊笏:叛逆者を笏で打ち据えた。 *ここでの「賊」は、唐の徳宗の時代に謀反をたくらんだ朱泚を、段秀実が笏で以て打ち据えた故実に拠る。

※逆豎頭破裂:叛逆者の頭は割れてしまった。 ・逆豎:〔ぎゃくじゅ;ni4shu4●●〕道理に悖る青二才。叛逆者。賊。叛徒。

※是氣所磅礴:これら(歴史上の事例)のことは正義の意気の噴出するところの(為せるわざ)である。 *この聯は、前章の歴史上の事例列挙のまとめと、この章のつなぎでもある。 ・是:(前述の事例)は…である。これ(…なり)。 ・氣:意気。正気。 ・所:…のところ。 ・磅礴:〔はうはく;peng2bo2〕満ちふさがる。一団となる。混同する。混ざる。磅薄、旁薄ともする。

※凜烈萬古存:(「氣所旁薄」は、)厳然として太古から今まで存在している。 ・凜烈:厳しいさま。寒さの厳しいさま。りりしいさま。 ・萬古:太古。昔。昔から今まで。歴史上。永遠に。

※當其貫日月:それ(正義の気概)が日月を貫こうとする時は。正義を実行しようという時には。 ・當:…に当たっては。…の時は。

※生死安足論:(個人的な)生死の問題は、どうして論ずるに足りようか。 *大義と一個人の生死の問題とを対比させている。そこから、悠久の大義に生きる、ということを導き出している。 ・安:どうして…か。いずこんぞ。なんぞ…や。

※地維賴以立:大地の支えである地維は、正気のおかげで存立でき。 ・地維:世界の四隅を繋ぐ大綱。この世の中、世界を構成するもの、秩序、の謂いで使われている。「大地を支える綱は正気のおかげで立ち 天の柱も正気のおかげでそびえたつ 君臣・父子・夫婦もまさに正気にその命がかかり 道義も正気がその根底と為る 」

※天柱賴以尊:天の支えである天柱は、正気のおかげで大事にされる。 *後世、現代・毛沢東は『十六字令』其三(一九三四年到三五年)で「山,刺破靑天鍔未殘。天欲墮,
賴以其間。」と使う。 ・天柱:天を支える柱。地維と同様、この世の中、世界の謂いで使われている。

※三綱實繋命:君臣の道、父子の道、夫婦の道という三綱の人倫は、本当に(この正気に因って)命脈を保ち。 ・三綱:君臣の道、父子の道、夫婦の道、の三つの道。

※道義爲之根:道義は、この(正気を)もって根本としている。

※嗟予遘陽九:ああ、わたしは厄災にでくわして。 ・嗟:ああ。舌を巻いて感嘆、嘆き悲しむ声。 ・予:わたし。「余」ともする。 ・遘:遭う。であう。でくわす。ぶつかる。=逅。 ・陽九:わざわい。災禍。災難。陽のわざわい五つと陰のわざわい四つ、あわせて九つとする。ここでは、南宋の滅亡に伴う多くの混乱を指していよう。

※隸也實不力:わたしは、力不足だった。臣下たるべき者が自己の責務に努力不足である。 ・隸:わたくしめ。卑下した自称。 ・也:語調を強め、語頭を強調する。主語の後に附く。 ・實:まことに。 ・不力:力が足らない。「力」は動詞。

※楚囚纓其冠:(力及ばず、)敵国に捕らえられたが、なおも祖国の制度、習慣を忘れないようにした。俘囚となっても、愛国心は忘れていない。 *春秋時代の楚の鍾儀が晉に捕らえられてもなおも祖国・楚の冠をかぶって、祖国を忘れないことをいう。 ・楚囚:楚の鍾儀のこと。鍾儀は晉に捕らえられてもなおも祖国・楚の冠をかぶって、祖国を忘れないようにした。転じて、捕らえられて他国にいる人。 ・纓:本来は冠のひも。ここでは動詞として、(冠のひもを)むすぶ。 ・其冠:祖国の制度に則った祖国の冠。

※傳車送窮北:伝車にて北方の果てまでつれてこられた。 ・傳車:駅(宿場)から宿場へついでいく車。 ・窮北:中国北方の荒れ果てたところ。現在の北京辺りになる。

※鼎鑊甘如飴:釜ゆでの刑の 鼎鑊も、甘美で、まるでアメのようである。 ・鼎鑊〔ていくゎく:ding3huo4●●〕:脚の無い大きなかなえ。ここでは、刑具。石川五右衛門の釜?。

※求之不可得:求めてもなかなか得られるものではない。

※陰房闃鬼火:牢房は人気が無く静かで、鬼火が出て。 ・陰房:牢房。 ・闃:〔げき;qu4●〕しずか。ひっそりとしてしずか。人気がないさま。

※春院閟天黑:春の庭は閉ざされて、空も真っ暗である。 ・閟:〔ひ;bi4●〕とざす。

※牛驥同一皂:牛も駿馬も同じ馬草桶である。 *玉石混淆、味噌も糞も一緒の扱いいである。 ・驥:駿馬。 ・皂:〔さう;zao4●〕飼い葉桶。魏・曹操の『歩出夏門行』に「神龜雖壽,猶有竟時。騰蛇乘霧,終爲土灰。
老驥伏櫪,志在千里。烈士暮年,壯心不已。盈縮之期,不但在天。養怡之福,可得永年。幸甚至哉,歌以詠志。」とある。

※鷄棲鳳凰食:鶏小屋に鳳凰が飼われ。 *本末転倒が甚だしいことをいう。 ・鷄棲:鶏小屋。 *内容は異なるが、表現は『詩經・王風・君子于役』「君子于役,不知其期。曷至哉。鷄棲于塒,日之夕矣,羊牛下來。君子于役,如之何勿思。  君子于役,不日不月。曷其有。鷄棲于桀,日之夕矣,羊牛下括。君子于役,苟無飢渇。」を聯想させる。 ・鳳凰:ホウオウ。高貴な鳥。前出の「驥」に対応している。 ・食:やしなう。飼う。動詞。ここは『楚辭』中の屈原の最期の作『懷沙』で、世の中の順序が乱れ、本末転倒が甚だしいことを憂い嘆いた「變白以爲黑兮,倒上以爲下。
鳳皇在兮,鷄鶩翔舞。 同糅玉石兮,一概而相量。 夫惟黨人鄙固兮,羌不知余之所臧。」に基づく。

※一朝蒙霧露:ひとたび毒気や天気の急変に因る露を被って病気になってしまえば。ひとたび体をこわして病気になってしまえば。 ・一朝:一旦。ある朝。ひとたび。 ・蒙:こうむる。…になってしまう。 ・霧露:毒気や天気の急変に因る露(をこうむり病気になること)。

※分作溝中瘠:ミゾにうち捨てられる屍体となることは分かっている。野外に屍体がうち捨てられることは分かっている。 ・分:わかる。見聞きしてわかる。考えてわかる。 ・作:…となる。 ・溝中:みぞ、用水路。「填溝壑」と同じで、野垂れ死にすること。屍体がうち捨てられること。 ・瘠:〔せき;ji2〕≒〔し;zi1〕腐肉で、ここでは屍体のこと。

※如此再寒暑:このようにして、さらにもう一年(二年目)になる(ので)。 ・如此:このようにして。 ・再寒暑:もう一年。つまり、二年目になる。 ・寒暑:寒さと暑さで、冬と夏、つまり一年のことをいう。

※百沴自闢易:多くの妖気や病魔から、自然と身を避けることが た易いことになった。病気にも自然と、ならなくなった。 ・百沴:多くの妖気、悪気。ここでは多くの疫病をいう。 ・沴:〔れい;li4●〕(陰陽の気が合わないので、)そこなう。害する。妖気、悪気。名詞。 ・闢:開く。避ける。

※哀哉沮洳場:お気の毒なことだが、この湿り気の多い(牢獄も)。 ・沮洳:〔そじょ;ju4ru4●●〕ぬかるみ。沼地。 ・哀哉:哀しいなあ、になるが、相手の立場で謂っている。意気軒昂としていることを表している。

※爲我安樂國:わたしの手にかかると楽園となってしまった。

※豈有他繆巧:どうして巧緻な計略でもって。 ・他:その。それ。 ・繆巧〔びうかう:miu4qiao3●●〕たくみなはかりごと。ここでは、元への臣従を謂う。

※陰陽不能賊:(どうして巧みなはかりごともってして)根本の原理をぬすみそこなうことができようか。 ・陰陽:万物を創出する二つの気。創造の根元。根本の原理。 ・賊:そこなう。ぬすむ。

※顧此耿耿在:この光り輝くものの存在を顧みれば。この光り輝く忠義の精神の存在を見れば。 ・耿耿:光るさま。輝くさま。ここでは、光り輝く精神になる。

※仰視浮雲白:(光り輝く忠義の精神の存在を)以て、天を流れる白雲を見る。天道に向かう。或いは、不義にして富み且つ貴きものになることを軽く見る。後者は、『論語・述而篇』「子曰:「飯疏食(「食」:名詞:し;si4)飮水,曲肱而枕之,樂亦在其中矣。不義而富且貴,於我如
浮雲。」に基づく。ただ、作者はこの時同時に、陶潜の持った達観に到ったろう。陶淵明『和郭主簿』「營己良有極,…遙遙白雲懷古一何深。」 の部分の感情の動きが似てきている。詩句は、前漢・蘇子卿(蘇武)の『詩四首 其四』「燭燭晨明月,馥馥秋蘭芳。芳馨良夜發,隨風聞我堂。徴夫懷遠路,遊子戀故鄕。寒冬十二月,晨起踐嚴霜。俯觀江漢流,仰視浮雲。良友遠別離,各在天一方。山海隔中州,相去悠且長。嘉會難再遇,歡樂殊未央。願君崇令德,隨時愛景光。」とに基づく。初唐・狄仁傑(?)の『歸省』に「幾度天涯白雲,今朝歸省見雙親。春秋雖富朱顏在,歳月無憑白髮新。美味調羹呈玉筍,佳肴入饌膾冰鱗。人生百行無如孝,此志眷眷慕古人。」とある。 ・浮雲:空に浮いて漂っている雲。空に浮く雲のように、遠く離れていて、何の関係もないこと。あてにならないこと。漂泊や別離を表す語。前出・蘇武の『(蘇武與李陵)詩』其四に「俯觀江漢流,仰視浮雲。」とあり、『古詩十九首』之一『行行重行行』に「行行重行行,與君生別離。相去萬餘里,各在天一涯。道路阻且長,會面安可知。胡馬依北風,越鳥巣南枝。相去日已遠,衣帶日已緩。浮雲蔽白日,遊子不顧返。思君令人老,歳月忽已晩。棄捐勿復道,努力加餐飯。」とある。

※悠悠我心悲:悠々として、わたしの心は、強く心に思う。(『詩經・王風・黍離』のような)亡国の愁いをもつ。 ・悠悠:『詩經』の『王風』の中の『黍離』「彼黍離離,彼稷之苗。行邁靡靡,中心搖搖。知我者謂我心憂,不知我者謂我何求悠悠蒼天,此何人哉。」からくる。「黍離」は、亡国の愁いを謂う。『詩經』には他にも「
悠悠我思」や「我心悠悠」がしばしば出てくる。「白雲千載空悠悠。」と時間の流れを表したり、「但去莫復問, 白雲無盡時。」と無常を表したりする。 ・悲:物に感じて、強く心に思うこと。いたむ。

※蒼天曷有極:青空は、いつか極まるところがあろうか。この世は、いつか終わることがあろうか。『詩經』秦風の中の『鴇羽』「肅肅鴇翼,集于苞棘。王事靡,不能黍稷,父母何食。
悠悠蒼天,曷有極に基づく。『詩經』の『鴇羽』の意味は、「野雁を見て王事としての兵役のために農業に従事することができなくて、父母に餓えが迫っていることの嘆きを、天に吐いている」ことで、内容とは直接の関係はない。 ・曷:いつ、何の時か。上代の語彙で、時間をたずねる。副詞。 どうして…か、なんぞ、いづくんぞ。ここは前者の意。或いは、同じく『詩經』の王風の中の『黍離』「彼黍離離,彼稷之苗。行邁靡靡,中心搖搖。知我者謂我心憂,不知我者謂我何求。悠悠蒼天,此何人哉。」の影響かも知れない。

※哲人日已遠:聖哲が現れた(昔の)日々は、とっくに遠いものとなってしまったが。 ・哲人:文天祥がいう場合、孔孟よりも、彭咸や伯夷、屈原になろう。この句以降、東晉・陶淵明の『和郭主簿』「藹藹堂前林,中夏貯清陰。凱風因時來,回飆開我襟。息交遊閑業,臥起弄書琴。園蔬有餘滋,舊穀猶儲今。營己良
有極,過足非所欽。舂作美酒,酒熟吾自斟。弱子戲我側,學語未成音。此事真復樂,聊用忘華簪。遙遙白雲懷古一何深。」 の後半部分や前出・狄仁傑(?)の『歸省』に「幾度天涯白雲,…,此志眷眷慕古人。」と感じが似る。

※典型在夙昔:(人間のあるべき姿の)模範は昔にある。 *孔孟の教えを指す。このことを明の海瑞は「廣州西樵山蒼頡祠」で、「幹國家事,讀聖賢書。」と言い切っている。 ・典型:模範。見本。ここは『楚辞』「懐沙」の末尾「世溷濁莫吾知,人心不可謂兮。知死不可讓,願忽愛兮。明告君子,吾將以爲
兮。」に基いていよう。『楚辞・懐沙』のこの部分の意は、死を決意した意になり、文天祥も、節義を通すために、死を選んだということを遠回しに言っている。「類」は典型、模範、法の意。「典刑」ともする。 ・夙昔:昔。

※風檐展書讀:窓辺で(聖賢の)書をひろげて読んで。 ・風檐:〔ふうえん;feng1yan2○○〕風の吹き通う軒端。 ・書:四書、聖賢の書。君子が身につけておくべき学問。 ・讀:よむ。勉強する。読んで勉強する。日本語の「よむ」よりも「勉強する」の意が強い。

※古道照顏色:昔の人の説いた、あるべき人の道が、(わたしの)顔を照らしてくる。  ・古道:昔の聖賢のおしえ。聖賢が説いた道理。ここでは、前出『楚辞』「懐沙」「知死不可讓,願忽愛兮。明告君子,吾將以爲兮。」に基づいた行動 - 死 を指していよう。前出・狄仁傑(?)の『歸省』には「此志眷眷慕古人。」とある。





◎ 構成について

 換韻。韻式は「AAAAAbbbbbbbbCCCCddddddddddddd」。韻脚は「形星冥庭青」(平水韻下平九青)、「筆節血舌雪烈羯裂」(入声四質、外)、「存論尊根」(上平十三元)、「力北得黑食瘠易國賊白極昔色」(入声十三職)。

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●●●○●。(韻)

 

押韻と構成とを見れば、次のようになる。

 〔「正気」の存在について論を起こす〕
天地有正氣, 雜然賦流
下則爲河嶽, 上則爲日

於人曰浩然, 沛乎塞蒼

皇路當淸夷, 含和吐明

時窮節乃見, 一一垂丹


 〔歴史上の気節が顕現した実例を列挙する〕
在齊太史簡, 在晉董狐

在秦張良椎, 在漢蘇武

爲嚴將軍頭, 爲侍中

爲張陽齒, 爲顏常山

或爲遼東帽, 淸操厲冰

或爲出師表, 鬼神泣壯

或爲渡江楫, 慷慨呑胡

或爲撃賊笏, 逆豎頭破


 〔人倫、道義の根幹としての正気をいう〕
是氣所旁薄, 凜烈萬古
當其貫日月, 生死安足

地維賴以立, 天柱賴以

三綱實繋命, 道義爲之


 〔自分の身と、その処し方を述べる〕
嗟予遘陽九, 隸也實不
楚囚纓其冠, 傳車送窮

甘如飴, 求之不可

陰房鬼火, 春院閟天

牛驥同一皂, 鷄棲鳳凰

一朝蒙霧露, 分作溝中

如此再寒暑, 百自闢

哀哉沮洳場, 爲我安樂

豈有他繆巧, 陰陽不能

顧此耿耿在, 仰視浮雲

悠悠我心悲, 蒼天曷有

哲人日已遠, 典型在夙

風檐展書讀, 古道照顏

 
2001. 7.15
      7.16
      7.17
     11. 4
     11. 5
     11. 6
     11. 7
     11. 8
     11. 9
     11.12
2002. 8.31
2003. 2.28
      3. 1
      3. 2完
      3. 4補
     10.21
     10.22
     12.19
2004. 2.22
      3. 6
      3.25
2005. 6.12
2008. 2.18
2011. 3. 7
      3. 8
2012.10.25
2013. 3.13
      6.25
2014. 6. 9

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